全部終わってみれば、燃え残った憎悪がぽつんとたたずんでいるだけです。(1999年9月1日記)
8月11日(水) 携帯の着メロを"She's a Rainbow."に変えた。
[日記]携帯の着メロ、"She's a Rainbow."(くるくるまわるiMacのテレビCMでおなじみの曲)に変えてみた。これで気分はいつもiMacってところだ。D207とP207用の入力データがiMac Fanというホームページのここにある。サビのメロディーとイントロの2種類があるけど、サビのメロディーの方はいまいち。圧倒的にイントロの方がよい。お試しください。
ところでこの曲が収められているRolloing Stonesの1967年のアルバム"Their Satanic Majesties Request"は、Beatlesの"Sergent Pepper's"に触発されて初めてStones自身(というよりも故Brian Jonesだろうね、たぶん)がプロデュースしたコンセプトアルバムなんだけど、Stonesの歴史の唯一の汚点と言われている。確かに構成は"Sergent Pepper's"の真似っこだし、いったい何がやりたかったのか要を得ない内容だ。でもね、いまもう一度聞き直すと当時のサイケデリックな雰囲気が新鮮で(ドラッグ漬けで制作したんだろうね、だからグチャグチャなんだ)キュートな曲も多いんだよ。そうそう、大昔に(もう時効だ)葉っぱをきめてこのアルバムを流したら結構トベたものだった。
この曲をCMに採用したAppleのセンスは最高だと思う。あのCM(くるくるまわる5色のiMacもサイケデリックだ)があったからiMacを買う気になったんだしね。単にカワイイからiMacが好きなんじゃない。こいつは葉っぱの匂いがするんだ、あのころの。で、まだだれも指摘していないようだから言っておくけど、iMacの5つの色、あれはね、葉っぱをきめたときに右側の脳の上の方に見える色なんだよ。
[回想記]バカなことを書いてしまいました。なんだかノリが山川健一(『マッキントッシュハイ』や『日曜日のiMac』を書いた小説家で、「iMacはドラッグだ」とか「ホームページ作りはロックだ」とか、なんでもかんでもドラッグやロックにしてしまう人)みたいですね(苦笑)。でも本当に右側の脳の上にiMacの5つの色が見えるんですよ。(1999年9月1日記)8月14日(土) Emotional injury just can't ....
[日記]Emotional injury just can't be healed. You will simply forget there are scars there in your heart without knowing it.
It's just another Sunday tomorrow, isn't it?
[回想記]「意味がわからないから日本語の訳をつけてくれ」というメールをいただきましたので。「心の傷を癒すことなんてできはしない。いつの間にかそこに傷があることを忘れてしまうだけなんだ。あしたはいつもの変わりばえのしない日曜日だよね」。(1999年9月1日記)8月15日(日) 静菜ちゃん、おめでとう。
[日記]大阪の静菜ちゃんから連絡が入る。アマチュア女装誌『くいーん』主催のフォトコンの授賞式兼女装会館「エリザベス」のサマーパーティー(長い!)に出席するために、応援団長のゆうりんと一緒に上京するとのこと。1時過ぎに東京駅まで迎えに行く。総武線快速で会場がある亀戸に向かい、パーティー開始までの2時間、3人でお茶を飲む。その昔よく行っていた「珈琲道場侍」(喫茶店)が残念ながらお盆休みだったので、結局、亀戸サンストリートの中の「アフタヌーンティー」に落ち着いた。亀戸サンストリートはまるでテーマパークみたいな造りで、夏祭りの雰囲気(金魚すくいとかやってた)。さて、建前上はパーティーで初めて各賞を発表するということになっているのだけど、授賞式出席の根回しの都合上、静菜ちゃんが大賞を受賞することはすでにわかっている。というわけでひと足先に「おめでとう」を伝える。応援してよかった(涙)。ゆうりんや静菜ちゃんとこんなにゆっくりお話ができたのも初めてだったのでうれしかった。パーティー開始時刻の4時少し前に2人を会場に送り届ける。銀河がパーティーに出席するわけにはいかないので(ねぇ)、2人が会場に入るのを確認してから亀戸を後にした。
夜はいろいろ考えることがあって、朝まで一睡もできなかった。
[回想記]『くいーん』のフォトコンの説明は7月1日の日記の回想記をご覧になってください。例年、授賞式では前年度の大賞受賞者が新しい大賞受賞者にティアラとガウンを授与するという儀式が行われます。前年度の大賞受賞者だった銀河が『くいーん』及び「エリザベス」と訣別し、パーティーに出席するわけにはいかなくなったので、銀河に会ってティアラとガウンを授与された気分を味わいたいという静菜ちゃんの気持ちと、SRS(用語についてを参照)後の静菜ちゃんの体調が心配でできるだけ早く直接お会いしたいと思っていた銀河の気持ちが合致し、この日のパーティー前に会うことになったのです。2人と別れて家に帰る電車のなかでひどく淋しい気分に襲われました。今年のサマーパーティーに出席できなかったことは一生後悔することになるでしょう。でも、自分でまいた種だから仕方がありません。夜中の12時ごろ、パーティーの司会進行役を立派にこなしたりのから電話がかかってきました。「銀河さんにも来てもらいたかった」と言われた瞬間、頭のなかでなにかがはじけて、大声をあげてわんわん泣きはじめてしまいました。りのが困惑していた様子だったので、電話を切ってベッドに倒れ込んで泣きつづけました。どのくらい時間が経ったのかもわかりません。声もかれ、流す涙もなくなり、泣き疲れてふと時計を見ると、もう朝の5時をまわっていました。情けない気分でした。でもこれですべて終わりなんだなって思いました。(1999年9月1日記)8月17日(火) iMacなものたち、大集合。
[日記]WWWをあちこち飛びまわっているうちにiMac風なものたちをたくさん発見した。で、コダックのiMacカラーのデジカメ(絶対買いだ)みたいに誰でも知っているようなやつは除いて、特にステキだと銀河が思ったものを紹介してみようと思う。まず車関係では、8月10日の日記でも紹介した自動車の車体をiMac風のスケルトンカラーにするパーツと、イタリアのHondaが発表したiMac風のバイク(写真にはタンジェリンのiMacも一緒に写ってる)。銀河はドライバーズ・ライセンスも持っていないし車に興味を持ったことなんて一度もないんだけど、この2つは正直欲しい。で、乗らないで飾っておきたいな。携帯電話をiMac調の半透明スケルトンにするパーツってのはどうだろう。D207用でちゃんと5色そろってる。名前もiLookだい。銀河は早速申し込みました(まだ代金は振り込んでないけど)。商品が到着するのが超楽しみ。妙なのはiMac風のはんこ(名前がiHankoだよ、なんでもiをつければいいってわけじゃ......)。これは話のタネにとりあえず1個って感じかな(500円くらいなら買うのに)。
でね、いちばん傑作だったのは、ピンクのiBookのディスプレイにバービーが映っている作り物の画像がアップされていたホームページ(8月10日の日記でも触れた例のJohn C. Dvorak氏の発言を茶化したもの)なんだけど、URLが行方不明になったためリンクが張れないの。http://www.ibookをもじったドメイン名.com/って感じのURLだったんだけど。パクってきた画像はあるけど、パクリの画像をここで使うわけにはいかないからね。知っている人がいたら教えてください。
ところで、8月15日の日記、フォトコン速報を兼ねて急いでアップしたために文章がヘンテコだったので、少し手直ししました。
[回想記]サンスターってところからiMacカラーの文房具も発売されているのですが、ホームページはないみたいです。i・chairってのもあるけど、椅子だけiMac風でもね。(1999年9月1日記)8月18日(水) 長*さんの誕生日に、りのの弟さんも合流。
[日記]今日は長*さん(銀河の彼氏)の誕生日。5時過ぎに仕事を終え新宿へ。西口のルノアールで緑川りのちゃん(女の子モード)と合流。りののことが大のお気に入りの長*さんのために、わざわざ来てくれたのだ。ありがとう。
6時に長*さんが到着。去年の誕生日はつきあい始めてまだ間もない頃で、ネクタイをプレゼントした。銀河の選んだネクタイは長*さんには少しかわいらしすぎたけど、喜んでくれてしばしば身につけてくれた。今年は、長*さんのスーツがくたびれかけているのが気になっていたので、秋物のビジネススーツを2着プレゼントすることにした。といってもそんなに高価なものはムリなので、西口の量販店へ。銀河は男物のスーツを着たことなんて数えるくらいしかないから(ネクタイの結び方も知らないの)、なにがよいのかもよくわからない。長*さんに気に入ったものを2着選んでもらった。試着してみると結構男前。スーツに合わせてりのはネクタイをプレゼントしてくれた(ありがとう)。
その後3人で「嵯峨野」(長*さんと銀河の行きつけの居酒屋)へ。その時、池袋にいるりのの弟さんからりのの携帯へ連絡が入る。自宅の鍵を忘れてしまったとのこと(りのは弟さんと2人暮らし)。そこで急遽、弟さんを呼ぶことにする(弟さんはりのの女装のこと、知ってるの)。やがて登場した弟さんは24歳というだけあって、なめ回したいほど(笑)かわいい男の子。りのの方がやや甘めのマスクなんだけど、目元や笑った時の表情がそっくり。兄弟で会話する時は、山形弁になるのがおもしろい。お姉ちゃんになったお兄ちゃんを不思議そうに眺めている弟さんは、コンピューター、競馬、コミケと、りのとほとんど趣味が同じなので、この際だから女装も勧めてみる。いやがっているようでいながら、お化粧直しをするりのをじっと観察してたりして、結構脈はあると見た(そりゃあ、りのの弟だもの)。アマチュア女装界にデビューすれば、緑川りのの弟(妹?)というだけで最初からスターの座は約束されたようなもの。これはおいしいよ。というわけで、今後も引き続きあの手この手で誘惑することにした(りののお父さんお母さん、ごめんなさい)。
和気あいあいと盛り上がる雰囲気に、長*さんは上機嫌。お酒も進む。ここのところ会社の経営が大変な状況に陥っていてつらい思いばかりしている長*さんが、しばらくなかったくらい喜んでいる姿を見て、思わず涙がこぼれそうになった。
楽しかった誕生会も、9時過ぎにはお開きに。りの、ありがとう。TSとかTV(用語についてを参照)という垣根を越えて支えになってくれる友人がいて、銀河は幸せだと思います。りのの弟さんもありがとう。また一緒に遊んでくださいね。
本当に久しぶりに心からうれしい一日でした。
[回想記]長*さんはりののことが大好きです。毎日のように「りのはどうしてる」「りのに電話してみろ」って。一度「銀河以外ではだれが好きなの」って訊いたことがあるのですが、「りのとルルとはるみ(小宮はるみちゃんのこと)」だって。(1999年9月1日記)8月20日(金) インターネット入試。
[日記]平安女学館短期大学というところがインターネット入試を実施するそうだ。ホームページ上で小論文の課題を出題し、受験生は答案をメールで送る。大学側は採点した答案を送り返し、受験生は再び答案を提出する。そのようなやりとりを何回かくり返した後で合格者を決定するという流れらしい。おもしろいとは思う。ただね、おもしろいと思うだけで、それ以上の発展性があるかといえば疑問だけど。
少子化で私立学校はどこも苦しい。銀河が働いている予備校業界は特に苦しい。日本で最古(まもなく創立100周年を迎えるはずだった)の予備校である東京神田の研数学館は今年度を最後に閉校が内定しているらしい。銀河が勤務している予備校は大手のひとつに数えられているが、生徒数は3年前の7割程度だ。この構造不況の影響を免れている予備校はひとつもないと言ってよい。
で、私立大学も例外ではない。特に短期大学は不人気で、入試の倍率が1倍を切るところすらある。そもそも入試の受験料は大学にとって最大の収入源のひとつなので、受験者の減少は死活問題だ。従ってあの手この手で受験者をかき集める必要がある。インターネット入試もそのような生き残り策のひとつなのだろう。ちょうど我が母校が今春、某人気女性タレントを入学させたように。未来を見据えた挑戦と言うよりは、ばくちのようなものにしか思えない。
一部の国立大学も導入を決めたAO入試(学科試験ではなく面接や小論文によって人格を重視して合格者を決めるというような入試)にも言いたいことがあるのだが、それはまた別の機会にしよう。
今日で夏期講習は終了。明日からしばらく夏休みだ。明日はちょっと楽しみなことがある。
[回想記]学力試験なら不合格になっても逃げ道があります。別の物差しを当てはめてみればよいのですから。「勉強はダメだけど礼儀正しい」とか「人柄はいい」とかね。でも、総合的な人格を重視する試験に落ちたら、なんと言い訳すればよいのでしょう。逃げ道が用意されていない試験ってつらいなあと思います。(1999年9月1日記)
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