+ NOTE +

＊ Essay ＊
鉱物の鑑賞方法

　「鉱物の観察方法」と言っても、色々ありますよね。
　鉱物と図鑑とを見比べたり、元素記号を調べて「ふむふむ」と頷いたり、蛍光する石に紫外線を当てて楽しんだり、産地の文化を調べたり、鉱物の出てくる物語などを探したり、あるいは自分で物語を作り出してみたり。

　私の場合は「ひたすら眺める」「想像を膨らませる」の２点がメインとなっています。
　その集大成が、当展示室で突発的に組んできた特集（春の「花のように見える鉱物」、夏の「涼しげに見える鉱物」、秋の「美味しそうに見える鉱物」……）です。
　いつものように鉱物をボーッと眺めながら「ああ、これってお花みたい（or涼しそうor美味しそう）」と思いついたのが発端。
　何となくそれっぽいのを所有物から引っ張り出してみたら、何個も出てきたので「なら、まとめて展示しちゃおう」という実に行き当たりばったりなものでした。
（うれしいことに、これらの特集は好評をいただいているようで、実行してみてよかったと思っています♪）
　満足行くまで鉱物と接したら「さて」と日常生活に戻る。
　こんな気まぐれな私に、文句も言わずにつきあってくれる鉱物たちに「ありがとう」と言いたいです。

　コレクターの数だけ、鉱物の楽しみ方はあるといっても過言はありません。
　さて、みなさまはどのような観賞の仕方をしていらっしゃるのでしょう？

2003-03-22