F−0D.動かない(コネクタの接触不良)!
何度電源を入切りしても、マスタIDEのハードディスクから起動することができない。
BIOSの設定をいじっててもダメ。いよいよマザーボードが逝ってしまったかな?と思い始めたころ...
そう言えば、マスター/スレーブのハードディスクの認識が完了した後、SCSIインタフェースの認識が開始されるはずだった。SCSIが逝ってしまったのかな?
ビンゴであった。SCSIインタフェースを取外してみると、見事(当たり前)にWindowsの起動に成功。
再び、SCSIインタフェースをマザーボードに戻し、電源を入れてみると元の通り起動するようになり、それに接続されたCD-ROMも読めるようになった。
さて、よく聞く話ではあるが、PCIインタフェース部(のコネクタと)とマザーボード上スロット接点の接触不良であったことは間違いがない。※
マザーボードもSCSIインタフェースも一流と言われているメーカのものであったが、この様に接触不良になることもある。
よく、自作機を作成する時、基板を素手で触ることがあると思うが、指には、油が染み出している。これが基板を錆びさせる要因の一つになる。何もしなくとも上の状態になるのだから、コネクタ部を指で触るなど言語道断である。組立て時にはなるべく基板に触らないのがベストである。
手袋などがあればよいが、ない場合は、基板の角を持つ等注意する必要がある。
※1
コネクタ部は錆びないように、金メッキ(金フラッシュ)処理してあるが、やはり酸化して錆びるものなのである。
または、製造時のハンダ付けの工程でハンダの乗りを良くするためフラックスが塗布されるが、これの洗浄が不充分であるとこれが絶縁材になってしまう。
最近は環境破壊の問題で、洗浄剤であるフロンが使用できなくなっているため、洗浄が不充分なままのものがある。
怪しいものがあったら、コネクタの抜差しを一度やってみるとよい。できれば、カセットテープレコーダ用のヘッド洗浄用のアルコール等で拭いてみるとよい。驚くほど汚れていることがあります。