6日は自転車W杯観戦、7日はぼけぼけと「休日」をとっていた(「休日」といういい方も変だな、無職なんだし)わけで、そろそろ走りましょうよ、という意識がさすがに自分の中からも沸いてくる。これまではアムステルダムからハンブルクに向かってほぼ一路まっすぐで北東に向かって走ってきた。これからはたしかにいろいろと選択肢はあるのだろうけど順当に考えればベルリンに向かって、すなわち南東へと一路驀進とするのが普通の感覚というものでございましょう。 |
しかし・・・朝6時、起きてみれば小雨模様である。ここから天気が悪化するのか、はたまた好転するのかさっぱり予想がつかない。とりあえず、YHのチェックアウトリミットの9時ぎりぎりまで様子を見ることにする。近くの駅まで行ってスタンドで新聞を買って天気予報のチェック・・・どうやら一日中雨は上がらないらしい。どうしたものか。少しでも小止みになれば出たいのだけども・・・。 |
そんな天気で逡巡しているちんたさん、だがしかし、本日は意外なところから足止めを食らうこととなってしまいました。とりあえず準備だけでもしようかね、とYHの地下にあるガレージまで下り、いつもの出発前の儀式、空気圧チェックを・・・と思ったところ、ない、ないのです、空気入れ。ありりり?ロードレーサーのチューブラータイヤというのは一夜明けただけでも相当空気が抜けてしまうもの。空気入れが無いことには、つーか、毎日空気を入れないことにはまったく走れないのです。その必要レベル特Aクラスのグッズ、空気入れがないのです。普段はフレームのドリンクホルダ脇にセットしてある空気入れ・・・。 ・・・恐らく3日前の大転倒の時に落としたな・・・・? いや、ガレージに置いているうちに誰かに持って行かれたという可能性もなきにしもあらずなのだけど、そう考え始めると旅が一気につまらなくなってしまうし、まぁ、普通に考えればあせってそそくさと再スタートしたあのクラッシュの方があやしい。きれいにちらばったもんな、荷物も運転手も。 |
ま、いずれにしろ、天気如何に関わらず、本日は足止めとなってしまいました。チェックアウトの10分後に同じ所にチェックインをするという荒業をかまして、本日は自転車屋を探してハンブルク散策です。YHの受付のおばはんに聞いてみると、自転車屋は地下鉄で2駅ほど行ったところ、地図でいうとここにあるよ、と印をつけてくれる。2駅も行かないといけないの〜と思うと同時に、そんな遠いところの自転車屋をピンポイントで指示できるおばはんに脱帽。 |
おばはんに言われたとおり、地下鉄で二駅ほど行ったところ。ほぼ迷うことも無く自転車屋はありました。中に入って見て回ると・・・ありました、空気入れ。いくつかあって、今まで持っていたのと同等品は無かったのですが、高いのと安いのがいくつか。これまで3日間でも結構不便を感じていたので、ちょっと清水ダイビングな気分で高いほうに手を出します。79DM(約4000円)。すでに雨の街歩き用の傘なんかも買っちゃったりしているので本日は午前10時にして早くも一日の予算はるかにオーバーです。 |
再びハンブルグ市街、YHに戻ったのは午後4時頃。この頃には雨も上がって日が差してくるようになりました。相変わらず港のあたりでうろうろ、ふらふら。結構出不精で、いろいろ見て回るのはめんどくさくてしょうがないのです。そんなわけできわめて限定された範囲の中だけでうろうろする私。旅先で出会う連中は誰もがこまめに見るべきところはちゃんと見る人たちで感心することしきり。ぼーっとするだけなら、なにもドイツくんだりまで来なくても代々木公園でもいいじゃないか、とも思うのですが、ひたすらぼーっとしてビールをあおるばかりのちんたさん。本日の夕食もシュニッツェル。いまだ他の料理をまともに注文できないでいるようです。ぽてちん。 |