いろんな質問をメールで頂いてます。そんな質問とか答を集めました。
参考に出来る部分は参考にして下さい。革の価格
革はデシ単位で販売されます。
1デシは10×10センチの大きさです。牛は大きな動物ですから、たいていは半裁といって、
背で半分に裁断した革が売られています。半裁の大きさは230〜270デシが普通になります。
だから、革はデシ数にデシ単価をかけた数字が一枚の価格という訳です。
さて、このデシ価格ですが、これが色々とあります。
価格は販売店が決めますが、革自体の等級もあるので、ばらつきもあります。
ばらつきは革をなめした場合の出来不出来が関係して来ます。
ただ通常クラフトに使用する革はタンニンなめし革で、この価格はデシ単価90〜105円と
いったところです。(105円を超えれば相当に高いという感想を持ちます。)
また、サドルレザーはタンニンなめし革に比べれば一割増しといったところです。豚は半裁ではなく一頭売りをしています。一枚の大きさは130デシが平均的なものです。
豚はタンニンでなめされた革もありますが、普通は色の付いた革を購入します。又はスウェードです。
価格はデシ単価30円〜40円ぐらいが普通です。まとめて書きますと、牛は25,000円ぐらいが平均的で、豚は4,500円ぐらいが一般的です。
以上に書いた牛は成牛のことです。牛には成牛の外にカーフ、キップがあります。
デシ単価は多少違いますが、大きな違いは大きさです。それから生地も当然ながら違います。
この辺のところは使う人の気分になるので、詳しくは書きません。
衣料の再染色は可能ですか?
この質問を本当によく貰います。結論は出来る場合と出来ない場合がある。
と書くしかないのですが。
現物を見ての判断になりますが、水に濡らして水が染み込むようですと、
染料も染み込みますから染色が可能です。水が染み込まない場合は不可です。
ただしこれは極めて簡単な結論で、そうでない場合もあるので、やはり現品を見ての判断になります。革を縫うにはミシンが必要ですか?
革工芸にはミシンを使う必要はないのです。ハンドクラフトは手作業ですから、
機械ではなく、道具になれた方がいいです。せいぜいハンドミシンです。
ところで僕はミシンを使いません。ハンドミシンすら使いません。
菱目打ちで縫いたい部分に穴を開け、針で縫います。ヌメ革は何故飴色に変色するのですか。
ヌメ革とは植物タンニン液になめされた革の事をいいます。
長い名前なのですが、植物タンニンなめしローケツ用皮革の事を一般的には
ヌメ革とよんでいます。略してタンローといいます。
ローケツとはロウを使った染色法で、染色をするためには革は白色がよく、
だから、白色にしてあります。で、白色の革が何故飴色に変色するかといいますと、
なめしに使う植物タンニン液が淡黄色だからなので、もともとはなめされた革は飴色なのです。
つまり、飴色に変色する訳ではなく、時間の経過で飴色に戻ろうとしていると
理解した方がいいのです。ヌメ革は何故吸水するのですか。
植物タンニン液が水にとても溶けやすいせいです。だから染色が容易なのです。
これは欠点にもなりますが。鞄の型崩れが激しいのいですが、何とかなりませんか。
思いきってベニア板で鞄の底の部分を補強します。
ベニア板はカッターナイフで簡単に切れますから、底の大きさに合わせて
ベニア板を切ります。そのまま入れてもいいのですが、あまりに工夫がないので、
次のようにします。
まず布、又は合成皮革を用意します。次に用意した物でベニア板を包みます。
接着材に糊とかボンドを利用するよりは両面テープの方が作業は楽です。
で、出来上がった板をバッグの底に入れます。
底に接着する必要はありません。これで、大抵の鞄の型崩れを防ぐことができます。革で何かを作りたいのですが何からはじめたらいいのですか。
最初に鞄などの大きな作品よりは、コインケースなどからはじめた方が賢明です。
コインケースを大きくしたのがバックですから。で、すぐ革を裁断するんではなく、
まず、ボール紙などで、正確に型紙を作ります。
つまり紙で作ってみるという事です。
キットで売られている材料で作る時には、染色はしないようにして下さい。
染色することで革の伸び縮みが起きて、仕立が困難になる場合があります。道具類はどんなのが必要ですか。
クラフトの道具は数限りなくあります。専門店に寄れば、どれがいいかと悩み込む事態
になるとも限りませんから。で、とても個人的な感想なのですが、
クラフトは生活に密着した道具ですから、作業する道具も生活に密着した店に
置いてあるものを利用した方がいい。という感想を私は持っています。
初心者の方は、専門店はあまり意味がないんです。
コンビニとかホームセンターで購入できる道具とか、生活の中での不要品とかを利用される
ことをお薦めします。例えば、くぎの頭は刻印になりますし、使えないボールペンは
トレース棒に最適です。簡単な革製品の手入れの仕方は。
柔らかい布を雑巾にして汚れをふき取ります。あとで、オイルを全体に塗ります。
それだけです。革製品は手入れをする、しないでは持ちに相当な違いがありますから
お験し下さい。オイルを塗り込んだあとのからぶきをお忘れなく。
革の傷を隠す方法はないのでしょうか。
染料による染色された革にはアルコール染料がよく、塗料による染色された革にはアクリル
が最適です。どちらも毛筆用の筆が使いやすいようです。ただし、傷そのものは残ります。
そんなことより、革製品の傷はあまり気にしない方がいいのです。
牛とか豚はもともと傷ついている動物ですから。
革の入手先を教えてください。
革片でしたら大きな手芸店とか東急ハンズなどにおいてあります。
大きな革が必要なときは東急ハンズなどでは割高感がありますから、
革問屋に足を向けた方が無難です。無難なのですが、革問屋さんはどこにでもあるという店
ではないので、困ります。そんな時は当工房にご連絡下さい。
革問屋さんを教えます。
また、当工房でも革は購入できますから、ご相談下さい。革がカビで白くなりました。どうしたらいいのでしょう。
この場合は諦めるしかないです。カビは革の表面にではなく、革の内部から発生しますから。
それから、押入れなんかにバックなどを長期間保管するとこうなります。たまに革製品はかげ干しを
なされるといいです。
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