10月26日

 『タライの中の水』の稽古も本日が最終日。この日は夜に衣裳・小道具を(ほぼ)全て揃え、私と平戸女史はメイクも施し、最後の通し稽古を行った。
 日中冒頭からラストまで流しつつ練習を行った時の勢いをそのままに!と臨んだハズだったのだが、終了後演出家より、慎重になったせいか全体的にテンポが悪くなったとダメ出しが・・・。私的には一番理想に近いカタチで出来た通し稽古だったと思ったのに。
 本番では、お客さんを巻き込んで小屋(管理人注:劇場のこと)全体から生まれるキモチぃぃリズムを堪能しながら演じたいものでっす。
 この日は演出的なダメ出しの他に、衣裳・小道具の検討も行ったのだが、ナント私のアイメイクにダメが出た!女性雑誌のモデルは二重瞼なので全く参考にならんと憤慨したおおさわさんが、舞台メイクをアレンジして生まれた自己流アイメイクにダメが出た!!・・・自己流だから、という可能性もあるのだけれど。

 今回で『タライの中の水』稽古日誌は最後です。今後、小屋入り(管理人注:劇場での公演準備に入ること)して更に磨きを掛かった正に食べ頃な(←極寒)「タライの中の水」を御期待下さい♪
 果たして客席から大澤の瞳は肉眼でキャッチ出来るのか、こちらもお楽しみに。(大澤)

*写真は左がTAIRA、右が大澤。『タライの中の水』稽古日誌は今回が最終回です。是非劇場でお会いしましょう。公演終了後は舞台写真、楽屋風景写真などを掲載する予定です。乞う御期待!(江平@管理人)

10月19日

はや、3度目の通し稽古。
この日、初めて全員が衣裳を身に付ける。
スーツ3人衆の揃い踏みだったが、
図らずも私が一番似合っている。
ついつい思考は先走り、おまけに気合いは空回りで、
台詞が出てこない。

 ま、来週、来週・・・。(Qui-Ta)

*この期に及んで通し稽古に台詞が出てこないとは何たることだろうか。反省してもらいたいものだ。写真は通し稽古を見守るスタッフの面々。前列左から照明のすずき、衣裳の松田、舞台美術と制作の江平、右端が演出の羽田野。奥の右が脚本の木村。(江平@管理人)

10月13日

いやー本日の日誌はゼヒJ(管理人注:江刺)に担当してもらいたかった。
なんせ今公演の練習はじまって以来、登場時間が最長だったのですから。
だってだってぇ、直前のシーンから彼の登場へとあたかも水が淀まず止まず
正しき方(かた)へと歩みを運ぶように流れていくんですよ。
今日のJはあるべき疲れ方(かた)をしていました。
良かったなJ!出番が来てくれて!!
でも来週はどうなるやら。勝負は水物ですからね・・・。(TAIRA)

*江刺は仕事の都合で夕方から稽古に参加することが多いのだが、逆に私は夕方まで参加のことが多く、なかなか江刺の稽古をじっくり見ることができず残念。この日は珍しく江刺の登場時間が長かったとのことだが、やっぱり私が不在の時だったので少し悔しい。写真は左からTAIRA、Qui-Ta、矢野。(江平@管理人)

10月5日

今日は2回目の通し稽古。
セリフもようやく頭に入ったようで、演出家から、「矢野はカツゼツがよくなって、セリフのほとんどが聞こえた。」と誉められた。はて、喜ぶべきかどうなのか?
通し稽古終了後、例によって撮影したビデオの鑑賞会。ベテランのみんなはもう観なくてもいいようだったが、客観的な判断がまだできない私は鑑賞を希望。何をやっているのかよく分からない・・・なんてところもあり、がっくり。試行錯誤はさらにつづくのであった。(矢野)

*「滑舌(カツゼツ)が良い」=舌が滑らかに動いてひとつひとつの音がはっきりと聞き取れる状態のこと。滑舌を良さには日頃の訓練が大切なのはもちろんだが、いつも明晰な状態で演技できることも重要な要素。写真は左から大澤、Qui-Ta、矢野、TAIRA、平戸。(江平@管理人)

9月28日

 湿度が低く秋晴れの中、洗濯も布団干しもせず稽古は進む。
 稽古回数が増えるにつれ全体的に余裕が出てきたように感じる(私だけなのか?落ちこぼれは・・・)今日この頃。だんだん稽古が楽しくなってくる。
 小道具や衣裳・照明などスタッフ関係も出入りが多くなり、本番に近づいていることを実感する。着々・黙々・・・。
 話は変わるが、私は不器用だと思う。役者向きではないのだろう。いっぺんにいくつものダメが出ると頭が処理しきれなくなるのだ。そのうちぽや〜んとなってくる。ただのあほである。演出家もきっと心得ているのであろう、ある時期から「いっぱいダメ出し」がめっきり減った。いつもスンマセンという気持ちはあるのだが、どうにかしようと思ってどうにかなるものではない。
 せめて無茶をするように心がけようと思った稽古であった。(平戸)

*この季節に公演準備をするのはあたふたとしては久しぶり。晴れても暑くないという絶好の行楽あるいは掃除洗濯日和だが、同時に稽古日和とも言えるかもしれない。写真は左が大澤、右は矢野。(江平@管理人)

9月23日

最近、いやここ2,3ヶ月、練習で私の出番が少ないのである。
もちろん、私の登場シーンが少ないからではない。脚本を読めば全体の30%くらいのページには私のセリフが書かれている。
日曜の稽古は半日近くやってるのに、私は1時間くらいしか出番がないのである。
でも、すごく疲れるのである。
なぜかというと、演出家かから嫌がらせを受けており、私の出番の前のシーンで必ず練習を止めるのである。そろそろ出番だと思い袖で待機すると稽古が止まるのである。演出家が「次はちゃんと通すから待機してて」と指示しているくせに止まるのである。「十中八、九、次のシーンに行くから」と言っても止まる。否、止めるのである。「万が一、止めるかもしれないから」と言っても止まってしまう。私に嫌がらせをして何の得になるのであろう?
よって1回30分くらいは当たり前の出番待ちで私の気力体力は消耗されてしまうのである。
この日の稽古ではそれを見かねたTAIRAが、いつもと違うシーンから練習を始めればすぐ出番がくるよと提案してくれたので、それはそうだと期待していたのだが、よくよく考えると私の出番の前のシーンは全部、よく止まるのでたいして意味がなかったのであった。
でも、いつも疲れきってやっているシーン(最後の方)をフレッシュな状態でできたので、少しは効果があったのかもしれない。(江刺)

*比較的ベテランの役者はとかく放っておかれがち。だからといって怠けるわけにはいかない。出番待ちの間も気を抜かず心と体の集中を高めておくのが役者というもの。本番では長い出番待ちの間に江刺がくり返し自主練したある技が披露されることだろう。(江平@管理人)

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