弟切草
(チュンソフト)


<ストーリー>

夏の夕暮れに、山道をドライブしていた主人公と恋人(未満?)の奈美。
いつしか道に迷い、しかも思わぬ事故で車は動かなくなってしまいます。
途方に暮れて山中をさまよう二人の前に、不気味な洋館が現れます。
嫌な予感を感じつつも、洋館内に足を踏み入れる二人。
そこで彼らを待つものは…?


私がスーファミを買うきっかけとなった作品。
サウンドノベルの原点にして俺的最高傑作
未だにこれを超える「ゲームとして楽しめるサウンドノベル」には出会ってません。

 

この作品の最大の魅力は、とにかくその豊富な分岐でしょう。
基本的にゲームオーバーが存在しないので、気がねなく様々な選択肢を試す事ができます。
「この選択肢を選んだら何が起こるんだろう」というワクワク感は、
一度味わったらたまりません。
もっとも、あまりに千変万化するものだから、かなり矛盾が出てくる事も多いですが…。
また、シナリオの数も豊富で、どれもなかなか凝っていて楽しめます。

 

そしてもう一つの売りはピンクのしおりでしょう。
これは大笑いしました。
シナリオが増えるだけでなく、楽屋オチもいっぱいあってホントに楽しいです。
プレイを繰り返して、やや食傷気味になってきたところにこういう「お楽しみ」を出すあたり、実にうまい手法です。

 

プレイするたびに増える選択肢、変化するシナリオ、
あくまでプレイヤーの想像力を補うための最小限の絵と効果音…。
他のメーカーさんも、サウンドノベルを作る時はこの基本をおさえておいて欲しいものです。

 

PS版の「弟切草 蘇生編」も面白かったです。
「奈美編」があるのがよかったですね。エンディングもさらに先があるし。
ただ、絵をリアルにしすぎて何を描いてるのかわかりにくかったりしますが(笑)。

おまけ1:登場人物(?)紹介
おまけ2:名(迷)言集
おまけ3:俺的ベストシナリオTOP3

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