俺的ベストシナリオTOP３

（あらすじ）

姿を消した奈美を捜し、館をさまよう主人公は、かつて生き別れた奈美の双子の姉・ナオミに襲われる。
いままでの怪現象は、すべて彼女の仕業だったのだ。
なぜ自分達を狙うのか、その理由は「ミイラの間」にあった日記に記されていた。
幼い頃、奈美が起こした火事で家庭は崩壊し、ナオミの顔には醜いヤケドの跡が残ってしまった事。
そのため周囲に冷たい仕打ちを受け、ナオミの精神は徐々に蝕まれていった事。
そしてついに、狂気に冒されたナオミは母親を監禁の末、餓死させてしまった事。
奈美の身に危機が迫っている事を感じた主人公は、必死の捜索の末、ついに奈美を救出する。
だか、突然の屋敷の爆発に主人公と奈美は離れ離れになってしまう。
奈美の無事を祈りつつ、炎上する屋敷を脱出する主人公。
そして、少し遅れて脱出してきた奈美との再会に安堵する。
…だが、崩壊する屋敷の中からは、はっきりと聞き覚えのある声が…。
では、ここにいるのは…？

そして、ゆっくりと髪をかきあげる彼女の額には…。

（あらすじ）

主人公達を館におびき寄せたのは、かつて生き別れた奈美の姉・ナオミだった。
ナオミは、事故で半身不随となり自由に動ける体を欲して黒魔術で怪魚と化した弟・直樹を元の姿に戻すため、
実妹たる奈美の血を必要としていたのだ。
だが、やはり実の妹を傷つける事ができないナオミは、なんとか奈美の血なしで直樹を元に戻そうと試みるが、
それはかえって直樹から理性を奪い、本物の怪物と化してしまった。
主人公の必死の抵抗も、奈美とナオミの説得も空しく、絶体絶命の窮地に追いつめられる三人。
そんな彼らを救ったのは、死んだはずの奈美達の母の奇跡だった。
だが、ようやく人間の姿に戻った直樹は、すでに息絶えていた…。

そして、その後を追うように…ナオミまでも…。

（あらすじ）

突然、老人と化してしまった主人公。
その顔は、幼い頃に死んでしまった主人公の父親の顔だった。
主人公の父親は、かつて奈美の母親と愛し合い、しかし結局捨ててしまった。
屋敷で遭遇したミイラの正体は、悲しみのあまりやせ細って死んだ奈美の母のなれの果てだったのだ。
さらに、若くして死んだ奈美の姉、ナオミの亡霊までもが現れる。
「わたしだって」
謎の言葉をつぶやき、主人公を襲うナオミ。
そして、やがて母の強烈な想念は奈美をも巻き込み、奈美はミイラと化してしまう。
ついに逃げる事をやめ、戦う決意を固めた主人公だが、なすすべもなくナオミに捕らえられてしまう。
ライラックの香り漂うナオミの部屋で、ナオミは主人公を殺し永遠に一緒になろうとする。
「わたしだって」という言葉は、そういう意味だったのだ。
だが、ナオミはミイラになっても主人公を想う奈美の気持ちに負け、消えていった。
そしてついに、主人公と奈美の絆の強さが、奈美の母の怨念をも消滅させた。
元の姿に戻った主人公と奈美が、崩壊する館から脱出すると、地面は一面のライラックの花で覆われていた。
恋を知らぬまま死んだため、亡霊となって主人公を愛そうとしたナオミの心を表すかのように。

その花言葉は「初恋の痛み…」