10 神祭りに仕え奉る天皇
 
 天皇のご本質の第二は、神祭りに仕え奉るご存在であられることである。
 
 その第一は新嘗祭である。天照大御神が高天原に長田を設けられ、これに植えて御手
づから育てられ、その収穫を天津神・国津神と共食された御祭りに起源している。
「斎庭の稲穂の神勅」
 
 その第二は、皇祖天照大御神の御霊をお祭り申し上げることである。それは、天石屋
戸祭祀説話に拠る。
 
 その第三は、国津神八百万の神等の祭祀、即ち祈年祭である。
「神籬磐境の神勅」
 
 その第四は、歴代皇霊を自らお祭りする春秋皇霊祭である。
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