小学校の授業で竹とんぼ作リ

 

  “小学校の授業で竹とんぼ作りの指導をして欲しい”との話が時々ありました。
しかし、ナイフで削るのは安全性に自信が無く引き受けることが出来ませんでした。
何とか実現させたく試行錯誤の結果、サンドペーパーだけで製作する方法を完成しました。

  ナイフを使わなくした反面、キャンドルの火で竹材を熱したり、点火にはマッチを使う、ローソク
立てを使わずに溶けた蝋で机に立てる、加熱時間を正確に知るためのカウントなど沢山の
体験が出来る様に工夫しました。

  小学校3年生の授業では2時限で作成し、1時限は体育館で飛ばして遊ぶプログラムに
しています。
1人では多くの子どもの作業に目が届かないので、保護者にも参加してもらい一緒に作りながら
子どもたちの作業を見守ってもらいます。

 

作 り 方

  サンドペーパーだけで作る 竹とんぼをご覧下さい。

 

飛ばしてみよう

  竹とんぼ の飛ばし方をご覧下さい。

 

遊び方

  飛ばし方になれてきたら、次のような遊びをすると良い
  @ 誰の竹とんぼが良く飛ぶかな
   ・高さ
   ・飛行距離

  A キャッチ竹とんぼ
   キャッチホールの要領で向き合って竹とんぼを飛ばし合います
   相手の飛ばした竹とんぼ地面に落ちないうちに、竹とんぼを捕まえ、次に相手に向かって
   飛ばします
   何回続けられたかな?

  場所は校庭でも良いが、竹とんぼは軽いので風の影響を強く受けます。
  また、木の近くで飛ばすと枝に懸かって失ってしまうこともあります。
  可能ならば、体育館を使用することをお勧めします。

さあ!みんなで飛ばそう

 

失敗させない指導のポイント

☆ 指導体制

 (1)指導者は事前に数本作成・飛ばして習熟する

 (2)数人に1人の指導者(補助者)を用意する
   クラス単位では30〜40人を相手にするがとても目が届かない
   このため公開授業として保護者の方にも出席を求め
   保護者の方も児童のグループに入り、自ら作りながら子供にも目配せしていただいている

☆ 失敗しやすい加工は次の部分

 (1)軸を削る作業

  @ 先端を尖らせてしまう ・・・・・・ 飛ばしたとき軸が取れてしまう
  A 丸く成らずに四角のまま細くしてしまう
    ・・・・・・ いずれも飛ばしたとき軸が取れてしまう
   作業の初めに回って軸をサンドペーパーと並行にして削っているかをチェックする
  B 非力なため削れない ・・・・・・ 少し応援して削ってやり、遅れないようにする

 (2)羽根をひねる作業
  @ ひねりが小さい
  A ひねりを加える時曲げてしまう
  B ひねりの方向が利き腕に合わない
    ・・・・・・ @ABともひねりの終わったものを全部チェックし、再加熱し修正する
        再加熱を繰り返すと加熱しても柔らかく成りにくくなる、一回の再加熱で済ます

  C 永く炎にかざし焦がしてしまう
  D 十分に加熱する前に強引にひねり、割ってしまう
    ・・・・・・ CDは修正できないので予備の羽根をひねりの作業前まで加工して置いて
       これを使ってひねりの作業から再作業させる(リカバリー)

 (3) 飛ばしているとき
  @ 軸と羽根が取れてしまう
    軸の削り方が悪いのが原因、再度接着しても直ぐに取れてしまう、
    削り方の修正が出来ない
    ・・・・・・ 正しく削った軸を用意して置き、この軸と交換して接着する(リカバリー)

  A 踏んで割ってしまう
    ・・・・・・ 接着剤で接着すれば元に戻る(接着して固まるまで使わない)

  B 踏んで軸を折ってしまう
    ・・・・・・ おれた軸を羽根から取るのがかなり困難、完成品を貸して遊ばせる
    後で接着した個所をローソクで加熱すると接着剤が弱くなり折れた軸が取り除ける
    予め加工した軸を接着して子供に返す

    飛ばし方の指導しながら、竹とんぼ病院です。とても忙しい。
    作成時は説明を聞いていない子供には強い調子で注意するが、途中の失敗で
    挫折感を持たせないように配慮して工作のおもしろさを体験させることが肝腎と思う。

☆ 飛ばし方の指導

  @ 先ずは説明しながら飛ばして見せます

  A 身体能力の高い子供はこれだけで短時間に上手くなります

  B 半分以上の子供は直ぐには上手に飛ばせません
    ひとり一人に個別指導する必要があります
    先ず作った竹とんぼは飛ぶことを示します(作り方が悪く飛ばないのではと疑念を持っている)
    その子の竹とんぼ借りて飛ばして見せ、疑念を払拭します

    そして飛ばす動作を直してやります(子供の身体能力の差は想像以上に大きいのです)
    少しでも上手く出来たら誉めてやります

  C 小柄な子、運動が苦手な子には軽い羽根材料(板の厚さ1.8〜2o)、
    身体能力の高い子には2.4oと少し重いものが適しているようです

 

各種サポートを用意しました

  説明を読んだだけでは指導に自信がない、材料の竹を入手や加工が出来ない方が多いので、種々なサポートメニューを用意しました。

 次のサポートが可能です。
 (1)材料の提供
 (2)作成見本のための完成品提供
 (3)作成・遊び方指導
   ・ 直接の指導
   ・ 指導者への指導

 詳細はこちらをご覧下さい


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