窓から入ってくる暑さって、な〜に？

みなさん、窓から入ってくるものって、大体わかりますよね。
そうです。光や風です。虫なんてのも入ってきますけどね。


窓を付ける理由は、光や風、新鮮な空気を入れたいからという方が多いと思
います。
ですが、夏は暑さが、冬は寒さが入ってきます。これらは入って来て欲しく
ないものですよね。

今回は、窓を付けると、良い面も悪い面もあるというお話です。


冬には、窓から入ってくる日の暖かさは、すご〜く嬉しいです。でも、夏に
入ってくる暖かさは、勘弁してよ〜うとなります。

夏は、窓から日射が入るとかなり暑くなります。実は、直射日光が入らなく
ても、反射された光が入るだけで暑くなるんですね〜え。


窓からは、見える景色が反射した反射光が入ってきます。これだけでも部屋
は暑くなってしまいます。なので、多くの方はレースを引きます。目隠しの
意味もあるのですが、本能的に感じているのでしょうか。レースを閉めるだ
けでも、光を反射して暑くなりにくくなります。更にカーテンを閉めると光
が入りにくくなるので、暑くなりにくくなります。

でも、昼間からカーテンまで閉めて、照明を点けて生活するのは抵抗があり
ますよね。

実は、ちょっと驚かれるかも知れないですが、夏は窓がない方が涼しい家に
なります。え〜えって感じですよね。冬もそうなんですが・・・。


高断熱・高気密が条件ですが、窓がない家で、屋根や外壁から熱が伝わって
こない家、外の熱くなった空気が入らない家だと、部屋が暑くなる理由が極
端に減るんです。

外部の熱い空気を遮断してくれるのが高気密です。日射によって熱くなった
屋根や外壁からの熱を伝わりにくくしてくれるのが高断熱です。
窓なしにすると光が入らないので、日射で暑くなることがなくなります。
そうすると、暑くなる要素がなくなるので、涼しくなるんです。ビックリし
ました〜あ。！　全然ですかね。


夏の太陽さんの影響というのは、日射と暑くなった空気なんですが、これを
遮断できる家が「窓なしの高気密・高断熱住宅」です。
　
これは、冬も同じで、「窓なし」にすると、冷たさが伝わってくる部分が減
るので、冷えにくい家になります。

ということは、「窓なし」の家を作ることが良いこと？　となりますが、窓
が必要ないわけないですよね。


窓を付けるということは、良い面も悪い面もあるということです。
そして、窓の有無もありますが、窓の大きさが少なからず暑さ寒さに影響し
てくるということです。


窓の大きさについては、いろいろな問題が絡んできます。
部屋の中の明るさや風通しの良さを考えると大きな開放できる窓が良いこと
になります。
でも、お話しているように室内の温熱環境を考えた場合には、窓は小さい方
が、夏は暑くなり難いですし、冬は寒くなり難くなります。

どうしようもないジレンマを感じますね。

窓は、結構厄介なヤツなんです。


●これから家を新築される方へ
部屋の用途によって、必要な窓の大きさというのが変わってきます。窓とど
う付き合うか良く考えて、窓の大きさを決めましょう。

◇道先　案内人（みちさき　あんないと）のお勧めは、断熱サッシを使うこと
です。ガラスにはいろいろな性能を持ったものがあります。ペアーガラスを
はじめ、熱線反射ガラスや熱線吸収ガラスなんてのもあります。
ガラスについては、またの機会にご紹介します。