窓際のベンチは、縁側のような心地よさ
縁側は南側にありますよね。縁側はベンチのような使われ方もします。縁甲
板は堅いですが、ベットのように使う人もいらっしゃいます。
春や秋は、縁側で日向ぼっこをするとほんわか暖かくて、気持ちがいいです
ね。でも、風が吹いたり、太陽が雲に隠れてしまうと突然寒くなってしまい
ます。昼寝などをしていたりすると最悪です。「う〜う、なんかゾクゾクし
て寒いな〜あ」となってしまいます。場合によっては、風邪を引いてしまい
ます。
今回のお話は、「窓際のベンチ」です。縁側とはちょっと違った良さがあり
ます。
一般的に南側は、床まである掃き出しの窓にする家が多いと思います。庭に
出る為に、床までのサッシを付ける人が多いですね。
窓際は、リビングなどだとフローリングの家が多いです。この場合は縁側と
は言えない状況ですね。日が入り易い窓際が使い難くなっています。
人によっては、座布団などを持ちだして、日の当たるフローリングの上で、
昼寝ということもありますが、ちょっと使い難いですよね。
窓際のベンチは、そんな不便を解消してくれます。とは言っても、メリット
とデメリットがあるのですが・・・。
窓際のベンチといわれても、イメージがしにくいですよね。少し、情景の説
明をします。
窓際のベンチは南側に設ける場合や東側、西側などに付けることが可能です。
単純には、ベンチの背もたれの高さに合せて窓の下端の高さを決めます。そ
こに、ベンチを置くだけです。これだけで、窓際のベンチは完成します。
当然ですが、窓から入る日がベンチにふりそそぐので、冬はとても暖かな、
ベンチとなります。東側や西側にも設けられますが、南側に設けると冬は、
とても暖かなベンチですよね。
また、ベンチを南側と東側に設けてL型にすることも可能です。ゆったりし
たベンチになりますね。更に、出窓風に床から張り出すことによって、落ち
着いたベンチを演出することも可能です。
日だまり空間というか日だまりスポットですね。猫が大好きな場所になりま
すね。「もう、動かない!動きたくない!」という声が聞こえてきそうです。
人間もベンチに寝転がっての昼寝は、暖かくて気持ちが良いですね。更に、
縁側と違って、風の影響を受けません。風邪を引くことがなくなりますね。
残念なのは縁側のように庭を眺めるということが出来ないことです。でも、
これは仕方ないですね。一長一短、メリット、デメリット、あちらを立てる
とこちらが立たずということです。
窓際のベンチは、もう一つ違った良さがあります。それは、部屋を広く使え
るということです。「え、なんで?」と思われました。
リビングにソファーを置きたいと思っている人は、大体真ん中に応接セット
を置きます。これって実は、部屋を狭く見せる原因なんですよね。
よく考えて頂ければ解ると思いますが、部屋のど真ん中にソファーとテーブ
ルを置くんですよ。狭く感じないわけがない。その邪魔物を壁際に押し付け
てしまうと部屋が広く感じます。当たり前ですよね。でも、この当たり前の
ことを設計の段階から考えておくか、おかないかは大きな違いです。だって
気にせずに掃き出し窓を作ってしまったら、窓を隠すような形でベンチを置
くことになります。なんか嫌じゃありませんか。最初から考えておけよと言
いたくなりませんか。
話がそれていますが、窓際にベンチを置くと部屋が広くなるということです。
これは、良いことですね〜え。と、言いたいところですが、良いことばかり
ではありません。
冬は暖かく、気持ちの良い窓際のベンチですが、夏は暑くて座れないベンチ
になってしまいます。気付いている人もいらっしゃいますよね。
遮光を考えればクリヤー出来る問題だったりしますが、デメリットではあり
ます。
更にデメリットのお話です。南側にベンチがあると庭が見えにくくなります。
庭への出入りがしにくくなります。これはこれで、大きなマイナス点ですね。
結局は、一長一短、メリットデメリット、あちらを立てるとこちらが立たず
ということで、あなたが何を優先したいかというお話になります。
でも、冬の窓際のベンチで、お日様を浴びながら、まったりしたいと思いま
せんか。美味しいコーヒーなんかを飲んでゆっくりするのは良いですね〜え。
窓際にベンチを作ると、暖かなのんびりとした休日が過ごせそうです。
●これから家を新築する方へ
窓際のベンチは太陽と仲良く暮らしたい人にお勧めです。夏の遮光の方法は、
ブラインドやカーテン、レース、軒の出寸法などで対応可能です。窓際のベ
ンチも検討してみて下さい。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、窓際のベンチの座部分
に収納を設けるということです。座を蓋式にして、その下を収納にしましょ
う。結構いっぱい入ります。
それとベンチの作り方によりますが、板で作って、座の部分を座布団にする
と季節で変えることができます。背の部分も作り方を工夫して、座布団を縦
にした背もたれにすることも可能です。可愛い柄のクッションとおそろのベ
ンチにすることも良いですね。
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