”99/12月のお宝発見!
第17巻”ブリキのポスト型貯金箱
左から、@マルサン製 高さ19.5cm
A青木商会製 高さ16cm B不明14.5cm・C不明15.7cm
今月は、ブリキで作られたポスト型の貯金箱です。
最近あまり見かけることが少なくなった、円筒形の郵便ポスト
昔は、どこの街角にも立っていた。赤い色と郵便の貯蓄預金が、
おもちゃの貯金箱のイメージと合っていたのでしよう。
かなりの数の貯金箱が作られたようです。
@のマルサン製は、回転式のカレンダーがついている。
実験用新幹線の絵のようです。
昭和10年頃のもの
で、裏側に世界の主要国の貯蓄額の棒グラフが書かれている
Aの青木商会のものには、新幹線の絵が描かれていますが、新幹線の色が
黄色くなっています。おそらく開通前の実験用の新幹線でないかと思います。
Cのポストの裏側には、『ワガ日本ノ人ノカズハ オヨソ七千万人デアリマス
ソノ七千万人ノ人ガ ミンナ一日ニ 五銭ヅツ貯金シマスト 一日デ三百五千万円
一年デハ十二億七千七百五十万円 トイフ大変ナオ金ニナリマス』と書いてある。
その横には、
米、英、仏、日、伊、露、支
の順に棒グラフが書かれている。
(当時の各国の貯蓄額を示しているらしい)郵便局のマーク〒が違っているので、
郵便局が貯蓄額を増やすために作った物ではないようです。
日本人の人口推移を調べて見ると次の通りです。
昭和6年
昭和7年
昭和8年
昭和9年
昭和10年
65,457千人
66,434千人
67432千人
68,309千人
69,254千人
何か他の目的があったのでしょうか・・・・・・・
国策に沿ったおもちゃということで、売上促進を図ったのかも・・・・・
2000年1月追加
★ブリキのポスト型貯金箱について面白い発見がありました。
ポストの後ろについていた五銭玉について調べたところ
この頃の時代の変化が通貨にも極端に現れていて、時代を特定しやすくしています。
貯金箱の五銭玉
T9年〜S7年
S18年〜12年
S13年〜15年
S13年〜15年
S13年〜15年
ポストに描かれていた五銭玉は、菊の御紋が桜に替えてありますが
一番左の大正9年〜昭和7年の五銭玉の図柄です。したがって
昭和7年以前の物
と思われます。8年間で4回も通貨替えをしたことになります。
しかも、段々と粗末なものになっていきます。日本は、この様な経済状況
の中で太平洋戦争に突入していったということがわかります。
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