”2000/8月のお宝発見!
第25巻”
明治時代の軍人メンコ
木版刷りの軍人メンコ
明治時代
左側・黒木大将 右側・大山大将
明治時代
直径 13.5cm
今月は、7月の骨董市で手に入れたメンコを紹介します。
少々傷みはあるものの、全部で千円でいいよ!と言うので、
値段に惚れて購入した物です。家に帰って汚れを落とし、
新しく糊で張り替えてから、軽くアイロンをかけて押し花を作るように
2.3日位重い本の間に挟んで置いて、反りをとりました。
全部で7枚ありましたがあとの2枚は武者絵の物でした。
東郷大将
明治37年頃
直径 8cm
海軍々令部長
伊藤大将
明治37年頃
直径 4.2cm
黒木大将
明治時代
直径 3.4cm
第4軍司令官
野津大将
明治37年頃
直径 7.8cm
メンコには、当時の大将の肖像と名前が書かれています。
大山大将(大山 巌)は、鹿児島藩士、西郷隆盛のいとこで、
大山捨松(日本初の女子留学生)の夫1898年(元帥)、
1899年(参謀総長)・・・とあるので、1898年以前の物らしいが。
東郷大将(東郷平八郎)は、鹿児島藩士、日露戦争の連合艦隊指令長官
1904年海軍大将とあるので、それ以後の物ということになる。
伊藤大将(伊藤祐亨)は、鹿児島人、日清戦争の連合艦隊指令長官
日露戦争の海軍々令部長とあり、同じく1904年、日露戦争以後の物
野津大将(野津道貫)は、陸軍軍人、日露戦争で第4軍司令官とあり、
やはり日露戦争以後の物であることがわかる。
黒木大将については、参考にさせて頂いた(私立PDD図書館−人名辞典)
に記述が無く不明ですが、大山大将の隣にも出ているので、もう少し古い
日露戦争以前の物かもしれません。
メンコは、漢字で(面子)と書くように、元は粘土で作った小さなお面
と言う物だったそうで、紙のメンコは、明治30年頃からのようです。
木版刷りで、版も細部まで綺麗に彫ってあり錦絵のようです。
これが、1枚当たり100円〜200円で手に入れることが出来る
のは、とても嬉しいかぎりで、これこそ掘り出し物だと思います。
古い紙の物を扱っている専門店では、大きなメンコ1枚で3千円位
するのではないでしょうか?そういうお店に行ったことはありませんが、
最近は、こういう古いものよりも、昭和30年〜40年代の物の方が
高値が付いています。おかしな現象ですが、需要と供給で価格が決まるので
物の価値と価格は、違うものと考えるべきです。ここ数年のおもちゃの価格は
バブルが多分に含まれていると思った方が良いでしょう。
マニアの心理につけ込んだ商売はけして長くは続かないはずです。
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