”2000/7月のお宝発見!


第24巻”《冒険ダン吉》手回し映写機と幻燈機の玩具

 
ランプの幻燈機
キング映写機 キング映写機2
昭和30年代の幻燈機
ランプ使用の幻燈機
明治・大正期
キング製手回し映写機
 昭和初期
キング製幻燈機
昭和30年代
 

今月は、光学の玩具です。映像を見るには映画館に行くしかなかった時代
もちろんテレビなど、影も形も無かった時代です。

それが家庭で簡単に観ることが出来たのですから!
明治の中期頃から全国的に流行したそうです。

左側のランプの幻燈機は、伊豆下田のリサイクルショップで見つけた物で、
レンズの部分が無くなっていたので店の人も幻燈機ということを
知らなかったようです。500円位出したしたかも知れません。

中央の映写機は、骨董市で見つけた物ですが、
おまけに付けて貰ったフィルムが2本『地雷也』と『冒険ダン吉』でした。

幻燈機は映像を映し出すだけですが、映写機は動画を写し出します。
とくに、『冒険ダン吉』は、昭和初期に作られたアニメーションで、
1コマ毎に手書きの絵をフィルムに写し撮った貴重なものです。

冒険ダン吉を見るには下の画面をクリック
(ダン吉のスライドショウ 330kb)
ダン吉,日章旗のアニメ
フィルムケース
ダン吉 島のオリンピックのアニメを見る

左上、冒険ダン吉    左下、キング・フィルムの入っていた容器、

右、アニメ 冒険ダン吉 島のオリンピック大会


冒険ダン吉は、島田啓三氏の大ヒット作で、昭和8年から昭和14年までの
6年間にわたり雑誌『少年倶楽部』に連載されていたようです。

1936年(昭和11年)の第11回ベルリンオリンピックでは
日本人選手が大活躍し、次の1940年(昭和15年)には、
第12回東京オリンピックが予定され日本中にオリンピックブーム
が起きていたのではないでしょうか。
(日中戦争の勃発により1938年に中止が決定するが)

よって、オリンピックが題名となつているこのアニメは、
この昭和13年以前に制作されたと思われます。

アニメの中には、「これより土人対動物軍のリレー競争であります。」
などという字幕が出てきますが、前にも紹介したカルピスの看板さえも
差別ということらしいので、冒険ダン吉があまり紹介されていないのは
(のらくろなどと比べ)このせいなのかもしれません。

想い出のある方、詳しくご存じの方は、こちらへメールをお願いします。


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