1.釜山とお別れ、そしてここもまた14年ぶり、「首都ソウル」に再会
ホテルでチェックアウトをした後、そのまま釜山駅へ。2階の待合室は既に人でいっぱい、約30分待った後の9時40分に55分発の京釜線(경부선・キョンブソン)ソウル行きセマウル号の改札が始まった。改札口は既に長い列が出来ていた。が、自由席ではないのであわてることはない。階段を下りてホームに出、ジーゼルの音を出しながら停まっている長い(12両編成か?)セマウル号に沿って、自分の乗車する2号車の特室(=グリーン車)まで相当歩いた。このホームも工事中で所々狭くなっている。全席禁煙であるから、出口から出てタバコを吸っている人をちらほら見かける。ようやく2号車に着き3段ステップを上がって客室に入る。座席番号は昨日と同じ奇数、窓席でラッキーだ!席に着くと弁当売りが「식사(シクサ)何とか何とか(シクサとは食事のこと)」と言いながらやってきた。ところがセマウル特室といっても新幹線や飛行機にあるテーブルは無く常に弁当箱を手に持って食べていなければならないし、既に隣の席に別の客が座っていて、もしこぼしでもしたら迷惑が掛かるから、朝食のための弁当を買うことは断念した。列車は定刻どおり出発。釜山とはお別れだ。途中、龜浦(구포・クポ)、密陽(밀양・ミリャン)、東大邱(동대구・トンデーグ)、大田(대전・テージョン)、天安(천안・チョナン)、永登浦(영등포・ヨンドゥンポ)に停車。14年前に乗ったセマウル(釜山12時発)の停車駅は東大邱と大田の2駅だけだったが停車駅が増えたことになり、釜山−ソウル間の所要時間が4時間10分程だったのが4時間30分位と長くなった。現在その2駅だけの停車する釜山−ソウル間のセマウル号は1日18本中2本しかない。また、車窓から来年開通予定の高速鉄道(KTX)の高架が見えること、東大邱、大邱(通過)や大田駅が新しくなっている所も14年前と違うところだ。そして緑化運動が行なわれたため、当時見たはげ山は全くなく、山は全て木々に覆われていた。さらに、田植えをしたばかりの水田の農村地帯、대우(テーウ=大宇)、現代(현대・ヒョンデー) 、
롯데(ロッテ)と書かれた高層団地(階層数は数えなかったが20階以上建てか?)など、日本と共通な所、日本にはない光景を見るといった列車の旅が楽しめた。列車はソウル市内に入った。ビルのテナントとして入っていて窓に卍マークが取り付けられている寺院、とんがり屋根に十字架が取り付けられた教会、各駅前にある商店街、やけに多い「PC(PCバン=インターネットカフェ)」と書かれた看板(韓国はITの面では日本を凌いでいるといわれている)、ソウル近郊を走る電鉄線車両が目に入ってきて、永登浦に到着した。それまで満席に近かった車内は急にガラガラになった。永登浦を出ればあと停まるのは終着のソウルだけだ。ソウルの大河、漢江(한강・ハンガン)を渡り、14時24分にソウル駅に到着した。ソウル駅も工事中で、屋根はホームそれぞれに設けられているのではなく、駅全体を覆う屋根であった。日本もそういった駅が最近増えた(在来線では札幌や金沢、新幹線もいくつかの駅で見られる)。改札口へは大きなバッグを持っているためエスカ
セマウルは漢江を渡り、ソウル駅まであとわずか
レーターを使った。韓国のエスカレーターは日本の関西と同じ右立ち左空けのようだ。改札口を出たばかりの所にも昨日の慶州駅で嗅いだニンニクを食べた人の匂いの塊があった。思わず笑いそうになる。その直後、우리은행(ウリウンヘン=ウリ銀行)と書かれた矢印付きの看板を目にし、その矢印に従って駅構内のウリ銀行に向かった。名古屋のユリカ、横浜のマリンカード、釜山のハナロカードに相当するバスや地下鉄に乗るためのキョトンカード(교통카드=交通カードを買
釜山から4時間半でソウルに到着。駅構内のウリ銀行で地下鉄やバスのプリペイドカード・キョトンカードを買って、外に出た。ソウル駅舎は東京駅と同じ赤レンガ造り。
うためである。キョトンカードはガイドブックには「地下鉄駅の出札窓口では売っておらずバス停前の売店で買うことが出来る」と書かれているが、現在買える売店はソウルの繁華街・明洞(명동・ミョンドン)のロッテ百貨店前だけで、他に手に入れるとしたらウリ銀行だけだという。また、ガイドブックのソウル駅構内図にはただ「銀行」としか書かれておらず、ウリ銀行かどうかはわからず不安が頭の中をよぎっていたが、その看板を見てひと安心。そのウリ銀行に入り、入口近くにいるスーツ姿の男性行員(警備員かもしれない)に、「교통카드 있습니까?(キョトンカードゥイッスムニカ?=キョトンカード有りますか?)」と尋ねたら、すぐにカードを渡してくれ、1万2千ウォン払った。釜山のハナロカードと同様にキャッシュカードと同じ固く厚いプラスチックカードだった。ソウルの第一関門突破だ。銀行を出たあと、今日はペットボトルの水ぐらいしか飲んでおらずまだ何も食べていないから隣の飲食店に入って何か食べようかと思ったが、今度は2回目の両替で別の銀行へ行くため寄るのはやめた。韓国の銀行は夕方4時30分までやっているが余裕を持ちたい。今のウリ銀行で両替することも考えたが、何せ異国のこと、キョトンカードを手に入れることで精一杯だった。ソウル駅を出た後、地下鉄の入口に入り、早速買ったばかりのキョトンカードを使って地下鉄4号線へ。釜山のハナロカード、JRのスイカやイコカと同様、キョトンカードを改札口のセンサーに触れさせるだけでOKだ。そして宿泊するホテルがある明洞(명동・ミョンドン)で下車。再びキョトンカードを自動改札機に触れさせ、表示された残り金額を確認して外へ。ホームから改札口のフロアーに上がる場合、エスカレーターでも上がれるが、改札口を出た後は階段ばかり。しかも急である。今日もよく晴れていて暑いし大きなバッグを持っているから余計こたえる。外に出て近くの第一銀行(제일은행・チェーイルウンヘン)で2回目の両替を済ませた。そのあとホテル(パシフィックホテル)に入りチェックイン、ポットの冷水で喉を潤し30分ほど休憩をした。
(Click)今回行ったソウルの街(南大門・明洞・鍾路) ソウル関連ホームページ   ソウルナビ   Hi Seoul  ee Seoul ソウルイロイロ
    シティインフォメーション 韓国と韓国語の学習    
  (Click)今回行ったソウルの街(全体) あーKOREAこりゃ!
  (韓国全体)
    東方観光局
      (世界各国)
 トラベルジーンズ
   (世界各国)
 イルボン君の
 HomePage
 (韓国の登山)

2.暑い夕方のソウルの街を歩く
3時半ごろ、ホテルを出て、明洞の街中へ。人、人、人、である。ガイドブックでは東京の銀座、新宿、原宿に相当すると書いてあるが、名古屋の栄や錦にも相当するだろう。まず14年ぶりに寄る飲食店目当てだ。途中、別のカルビ屋(そこも14年前に利用した)の前を通ったが、他サイト掲示板によれば「ぼられた」と書かれてあるし、店外にある日本語付きのサンプルのケースを見ても確かに高い。当時はカルビ2人前と眞露で値段はよく覚えていないがウォンで4桁だった。仮に7千ウォンであったとすれば、当時のレートは1円=約5ウォンだったから1400円位で安いといえた。今なら2000円以上取られるのではないか。日本並み、そして日本の安いファミレス型の焼肉屋に比べれば高い。目当ての店は「全州中央會館(전주중앙회관・チョンジュジュガンフェーグァン)」。にぎやかな通りである忠武路(충무로・チュンムロ)から袋小路に入った突き当たりにある。袋小路の入口では全州中央會館を宣伝するための、笠をかぶり白い服を着たお遍路さんに似ている人(道士)が立っている。サンドイッチマンのような役目だ。そこでノクトゥジョン(녹두전=緑豆のチヂミ)(だったと思うが)とビールを頼んだ。そんなに待たされることはなく、直径60cm位の大きな丸い金属製のお盆(日本の喫茶店やレストランで用いられるトレンチよりふたまわり程大きい)にのせられて運ばれてきた。そして皿はお盆からテーブルに移さず、お盆ごとテーブルに置く。韓国の飲食店ではごく普通のことなのだろう。日本の、定食が四角い木製のお盆にのせられた状態でテーブルに置かれるのと同じだ。ビールのテーブルに置いてから客の目の前で栓を抜くことは以前と変わらない。チヂミは直径15cm位のもの2枚。ご飯代わりにもなるし、そういえば今日初めての食事だから余計に旨く感じる。添えられた複数のキムチも食欲を進めさせる。ビールを飲み終えたら、さっきから気になっていたガラスケースの冷蔵庫の中にある眞露のチャミスルを注文した。とりこになった味であるから全部飲み干した。幾らだったかははっきり覚えてはいないが2万ウォン近く取られた思う。ソウルの飲食代は随分上がったようだ。特に日本語メニューがある店が高いという。予定では石焼ピビムバブ(돌솥비빔밥・トルソッピビムバプ)も食べることにしていたが、チヂミが腹の足しになったし、もしピビムバプを注文したら3万ウォン近くなるので今回食べることは見送った。
店を出て、明洞の街中から日本人がよく利用するロッテデパートやロッテホテルがそびえる乙支路入口(을지로입구・ウルチロイプク)へ行く。北
の方を見ると14年前にはなかった鍾路タワー(종로타워・チョンノタウォー)がそびえていた。そして市廰(시청・シチョン=市役所)へと歩いた。時計の針は4時半頃をさし、日本と時差は無く、夏至に近いし、名
(左より)ソウルの都心部に出ると林立する高層ビル、そして道路は渋滞。有名なロッテ百貨店。14年前はなかった鍾路タワー。2002年は前の広場は場外サポーターらで埋まり真っ赤になった市廰(市役所)。市廰脇から向こうを望めば北岳山と北漢山、その麓に瓦臺(霞んでいる)。
古屋より西に位置するから当然まだ明るい。また、ソウルは新潟や福島と緯度が同じぐらいで、夏季は北へ行くほど日が長い。まだまだ昼間だ。市廰前の広場を通ると、丁度一年前、ワールドカップの真っ最中、赤いシャツを着た場外サポーター達が集まって、真っ赤な唐辛子の山を思わせたことを思い出す。威勢の良い応援のかけ声「대한민국차찬차찬차(テーハンミングク!チャチャンチャチャンチャ)」もまだ記憶に新しい。なお市廰前にあった回転するサッカーボールは既に撤去されていた。その市廰の西から北方を望むと瓦臺(청와대・チョングヮデー=大統領官邸)が見えるではないか!14年前だったらその前の國立博物館に遮られて見ることは出来なかった。旧朝鮮総督府の國立博物館は日帝時代の面影を払拭させるため取り壊された。今日は日本を訪問していた盧武鉉(노무현・ノムヒョン)大統領の帰国の日だ。瓦臺付近は警備が厳しくなっている筈だ。しかし、市廰付近で警察官による職務質問を受けることなく南へと足を運ばせ、ソウルのシンボル・南大門(남대문・ナムデームン)に
来た。南大門の敷地には入ることはできず、アーチ状の通り道は工事中だった。そしてその東に位置する南大門市場(남대문시장・ナムデームンシジャン)に入った。ピビムバプや汁物を出す飲食店が軒を連ねている。日本語の張り紙がある店もある。ビヤガーデンを思い出させるテーブル・椅子を置いた露天飲食店もあり、眞露のチャミスルで夕刻の一杯をやっている人がいた。飲食店によっては、そばを通ると呼び込みのアジュモニ(아주머니=おばちゃん)が日本語で「コンニチワ」と言っている所があった。さっきチヂミを食べたばかりなので一礼をして通り過ぎた。だが14年
(左より)南大門、南大門市場1番ゲート、南大門から望む南山とソウルタワー・その脇には紅白の鉄塔(東京タワーの子供(?))
前と違って、「トコエイカレルンデスカ?イイオンナイマスヨ」と言う客引きはいなかった。環境浄化でそいつらはいなくなったのか、或いはSARSを恐れて日本人が少ないことを予め知っていて、無駄だということで休んでいたのだろうか。また、当時多かった商品を運搬するリヤカーも極端に減
ったし(その代わりに歩道を猛スピードで走る沢山の荷物を積んだバイクを見るようになった)、南大門・明洞辺りの道路や地下道にあった所狭しと商品を並べた出店も以前に比べれば少なくなったように思えた。吸殻入れとして再利用していたキムチの甕が歩道に並べて置かれていたがそれらも撤去されていた。その代わりに吸殻入れが上にある屑箱が至る所に置かれていた。しかし広い道の歩道に新聞、雑誌、ジュース、タバコなどを売っている駅の売店を思わせる小屋型の賣店(매점・メージョム)が立ち並んでいるのは14年前と同じだ。店によってはガラス戸の冷蔵庫があり、冷えたジュースを買うことができる。今度は土産物を買うため明洞地下商街(명동지하상가・ミョンドンヂハサンガ)、小公地下商街 (소공지하상가・ソゴンヂハサンガ)に入った。数軒の眼鏡店が集まっている所から始まり、かばん店、人蔘茶店、高麗青磁などの骨董品店、ありとあらゆる土産物を揃えている店、昨年のワールドカップの余韻が残っているため赤地白抜きの「Reds」と書かれたTシャツを売っている店と、色々廻った。日本語がわかる店が多いので買いやすい。だが、ここでも日本人の姿を見ることはなかった。その内一店で聞いたが、やはりSARSの影響と旅行シーズンの谷間で
 韓国タバコ
  「THIS」
 1500ウォン
日本人は少なく、(学生の夏休みが始まる)7月からツアーで訪れる日本人が増えてくるとのことだった。そこらで幾ら払ったかは殆ど忘れたが、記憶に残っている所では1つ1万ウォンの小型の高麗青磁を2つ(2万ウォン)手に入れることが出来た。骨董品店が集まった仁寺洞(인사동・インサドン)ではその1.5倍か2倍位するなんて言っていた。
一旦外に出て今度は乙支路入口の地下街に入る。太鼓の音が聞こえて来るので鳴る方に向かった。すると伝統太鼓の演奏をしていて多くの人が鑑賞していた。予想外のことに遭遇するのも旅の楽しさの一つである。太鼓は2種類で、一つは横から見ると砂時計のようで日本の鼓(つづみ)を大きくした物のようだが、首から紐で吊るして演奏する。手で打つのかバチで打つのかは忘れた。もう一つは和太鼓に似ているが白い紐を張らしていて、斜めに立ててバチでの片面打ち(左図)。演奏者の衣装は黄色を基調とした鮮やかな物だった。尚、韓国では地下鉄構内、地下街、地下道での撮影は禁止されている。

3.コンビニ土産、夕食、韓国プロ野球
再び明洞に戻り、地下鉄明洞駅近くのコンビニのミニストップに入り土産物としてのカップラーメン、袋入りインスタントラーメン、缶詰などを籠に入
れた。そこでは日本のサッポロビールも売られていた。レジに並び、自分の番になると、何故かレジのお姉さんは私を止める仕草をし、「하나(ハナ=一つ)何とか何とか」と言った。「一つだけお買い求めの方どうぞ」という意味なのだろう。なるほど前に沢山の品を清算している人がいれば、一つだけ買う後ろで待っている人はいらいらするものだ。後ろに並んでいた人の内二人はペットボトル1品だけだったので、同意して先に買わせたあとで清算してホテルに向かった。なお韓国ではレジ袋は環境保護のため有料(50ウォン)だ。このため日本から持参したレジ袋に商品を入れさせた。
ホテルに戻ったのは日が沈み暗くなり始めた7時半頃だった。そしてホテルのレストランで夕食としてビールを飲み骨付きのカルビが入ったスープ・カルビタン(갈비탕)を食べた。ここでもご飯、カルビタン、キムチなど数種類のおかずが大きな
丸いお盆にのせられた状態でテーブルに置かれた。勘定は1万9千ウォンで高いが、ソウルのホテルだからやむを得ないだろう。
部屋に戻り、テレビをつけ日本の衛星放送のチャンネルを選ぶと、西武ドームでの試合の中継をしているところだった。相手は福岡ダイエーホークス。オッ、西武勝ってる!結局試合はそのまま西武が勝ち、チャンネルをKBS(韓国放送公社、日本のNHKに相当する)に回すとニュースそしてスポーツニュースだ。こちらにも三星(삼성・サムソン)ライオンズというプロ野球チームがあり(本拠地は大邱)強いようだ。昨年(2002年)優勝した。チームカラーは西武ライオンズと同じ青だが、ユニフォームはホーム用ビジター用共に横浜ベイスターズに似ている。いつかまた韓国に来た時、三星ライオンズの試合を観戦してみたい!(プロ野球観戦ツアーがあるらしい)
尚、韓国のプロ野球は1リーグ制で、三星ライオンズの他、現代(현대・ヒョンデー)ユニコーンズ、SKワイバーンズ、起亜(기아・キア)タイガース、LGツインズ、韓火(한화・ハンファ)イーグルス、斗山(두산・トゥサン)ベアーズ、ロッテジャイアンツの8チーム。ソウルに本拠地を置くチームはLGと斗山。ドラゴンズはない。
 
こちらは日本のライオンズ。同じ年の西武ドーム開幕戦。広島や甲子園と同様にラッキー7の時にロケット風船が上がる。三星ライオンズ主催の大邱スタジアムでも韓国のライオンズを応援しに行きたい!西武ライオンズはレオだが三星のキャラクターは何だろう?
 
   6/10(ソウル2日目)     メニューページ    TOPページ