市内各地の樹液でチャイロスズメバチを確認しました！（２００６）

７月31日，守山区小幡緑地内の雑木林でアベマキの樹液をなめるチャイロスズメバチを確認しました．見られたのは３カ所で．それぞれ３頭，２頭，１頭の合計６頭を確認しました．その後８月２日，３日までは確認できましたが，８日以降は全く姿が見られませんでした．

この樹液は毎年多数のスズメバチが見られますが，チャイロスズメバチが確認されたのは初めてです．千種区の営巣場所からは直線で７Km離れており，別のコロニー由来の働きバチであることは間違いありませんが，営巣場所間確認できませんでした．

千種区の東山公園周辺ではトラップに多数の本種の働きバチが捕獲されていましたが，８月29日に住宅地に隣接したアベマキの樹液で６頭の働きバチを確認しました．周辺を探索しましたが営巣場所は確認できませんでした．また，９月１日には別の場所で２頭の働きバチを確認しました．

9月18日に東山植物園内で営巣場所を確認し，その後周辺を調査したところ，９月22日には３カ所のアベマキで５頭を確認しました．

合計５カ所で13頭を確認しましたが，営巣を確認した場所から，それぞれ390ｍ，340ｍ，420ｍ，410ｍ，650ｍ離れています．最初の４地点は全て植物園内の営巣場所からの飛来個体と考えられますが，650ｍ離れた地点については，過去の営巣状況等から考えると，別の営巣場所からの飛来した可能性も考えられます．