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2年続けてチャイロスズメバチの営巣を確認しました!(2001)


2001年8月24日,昨年に引き続きチャイロスズメバチの営巣が確認されました.営巣場所は名東区内のサクラの樹洞です.

この樹洞は以前にもモンスズメバチが営巣していたことがあります.モンスズメバチは以前営巣した場所に再度営巣することが多いため,毎年注意を払ってきた場所です.見つかった巣はこの時期としては非常に小さく,今後どこまで大きくなるか経過を観察していく予定です.2年続けての発見により,名古屋市内に本種が確実に生息していることが確認されました.確実な生息地域としては我が国で最も南にあたります.

8月30日には樹洞付近に止まる何頭かの働きバチと,近くの樹液に飛来した1頭の働きバチを確認できましたが,9月7日には成虫の姿は全く見られませんでした.何らかの理由で廃巣になったと思われます.9月11日に樹洞内の巣盤を回収しましたが,非常に小さなものでした.

また,2001年には三重県と大阪府でも初めて営巣が確認されています.

樹洞のあるサクラの木 樹洞の天井に小さな巣盤が見える 巣の入り口に止まる働きバチ 樹液を舐める働きバチ

中日新聞  2001年5月12日