湯村山城跡
所在 山梨県甲府市湯村町
交通 JR中央本線甲府駅よりバス北中入口下車
歴史 『高白斎記』によると湯村山城は武田信虎がこの地より約2km東に築いた躑躅が崎館の支城として
大永三年に築城されたとあるが、一説にはそれ以前に逸見氏により築かれたとも言われる。いずれに
しても、戦国時代には信虎・信玄・勝頼三代に渡り防御施設としては課題の残る古府中を守る支城群
の一つとして重要視されていたのは確かであり、整備・拡張が行われたと推測出来る。
湯村山城遠望
湯村山城主郭部
城跡に残る石積み
一言 湯村山城跡は甲府市街の北側、湯村山山中に残る。
緑ヶ丘スポーツ公園からの遊歩道はアスファルトで固められていて、途中、湯村山中に残る平安時代
前後の古墳を横目に見ながら登ることになる。
城跡には土塁・石積み(石垣)・井戸跡等の遺構が残り、眼下には甲府市街が望める。
なお、スポーツ公園近くには武田氏中興の祖といわれる武田信武が開創した法泉寺が建ち、武田勝頼
の菩提寺として墓所が残っている。
湯村山城跡井戸跡
湯村山近くにある法泉寺
法泉寺境内にある武田勝頼墓所