犬間城跡
所在 静岡県島田市伊久美犬間城山
交通 JR東海道線島田駅よりバス犬間橋下車
歴史 犬間城については詳細は伝わっておらず、築城者及び築城年代については不明で
ある。
『駿河記』によると永禄十一年(1568)、今川氏真が甲斐武田氏により今川居館を
追われ掛川城に入城する際、この犬間城には浅原修理亮(四郎右衛門安近)・斎藤
掃部介・由井美作五郎正純らの兵が篭もり武田軍と対峙したとされるが、これもまた
詳細は不明である。
犬間城跡遠望(中央の山)
古戦場は茶畑に
城山山頂は狭小地であり遺構は不明確
頂部より軍平方面を望む
一言 犬間城跡は県道220号を島田市方面から進むと犬間橋を渡ったところに左折する
道があり、その先に古戦場の軍平が広がっている。
その軍平の背後の岩山が犬間城跡とされ、城跡へは犬間川を渡って登ることとなる。
頂部は狭小で大人数が駐屯できるほどの面積を有しておらず、遺構も不明確である。
ただ、東側の下がったところに削平地が残り、僅かではあるが土塁らしき遺構が確認
できる。
城跡は岩山だけに足場は非常に悪く、注意して登らないと命の保証はできない。
なお、前述の軍平を犬間城跡とする説もあることを付記する。
山頂東側にある削平地(曲輪跡か?)
土塁跡か?
城の前面には犬間川が流れるが堀として利用したのか