南部氏館跡(身延町)
所在 山梨県南巨摩郡身延町梅平
交通 JR身延線身延駅よりバス鏡円坊下車
歴史 南部氏は甲斐源氏の一族である加賀美遠光の子光行がこの地の所領を得て南部を名乗った
ことに始まる。
文治五年(1189)、光行父子は源頼朝に従い奥州藤原氏征伐に参加、戦功を立て奥州に所領
を与えられが、これを機に光行は奥州に下向、甲斐南部氏は子実長が継ぐことになる。
実長はこの梅平に館を構え、治政に当たったという。
その後実長は日蓮聖人に深く帰依、文永十一年(1274)所領を寄進して日蓮を招き外護に努めた。
鏡円坊正面
鏡円坊内
一言 南部氏館跡は身延山久遠寺の南の台地上にあったとされ、現在は鏡円坊となっている。鏡円坊は実長
の次男がそれまでの館から寺に改めたとされる。
ただ残念ながら遺構は確認出来ず、鏡円坊の前の説明板、更に下った所に立っている石碑がその地が
館跡ということを示すばかりである。
南部氏館跡を示す石碑と説明板