中日向城跡(なかびうじょうせき)

所在  静岡県磐田郡龍山村中日向

交通  

歴史  中日向城の築城者は古くより遠江北部に勢力を誇っていた犬居城主天野氏によるものとされるが、

     一説には南北朝時代の成立とする書物もあり、明確な事は解かっていない。

     今川氏の遠江統治が確立すると天野氏もその支配下に組みこまれ、この中日向城も信濃方面か

     ら侵出を目論む甲斐武田氏抑えの城として改築がなされたが、元亀三年(1572)、襲来した武田

     軍を前に今川方城兵は一戦も交えず、二俣城へ退却したという。

       中日向城跡遠望

       中日向城跡主郭部

       虎口部?

一言  中日向城跡は秋葉ダムの西約2km、中日向集落の先に位置する山城である。

     登城に際しては地元の方に位置を伺い、道無き道を登った。

     城山全体に植林がなされ、また普段、人があまり足を踏み入れない場所のためか遺構の判別に

     苦労するが、それでも頂上部の曲輪跡の他、尾根上に伸びる平場に堀切跡が確認出来た。

     なお所々に石積みの形跡があり、「もしかしたら遺構か?」と思ったのが、植林流出防止のために

     (数十年前に?)造られたものだと思われる。 

       堀切部

       石積みは植林流出防止のため?

 

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