三津城跡
所在 静岡県田方郡伊豆長岡町長瀬
交通
歴史 康安元年(1361)、鎌倉公方足利基氏と対立した関東執事畠山道誓は、かつて守護職を
務めていた伊豆国にて挙兵、基氏に反旗を翻すことになる。
畠山道誓は修善寺城を本城として周囲に支城を築城したが、この三津城はその支城の一つ
とされている。
三津城の守備は道誓の弟義煕が務めていたとされ、畠山軍は一時、足利基氏軍を敗走させる
などの戦果を挙げるが、軍勢を建て直した基氏軍により敗走。三津城は自落したという。
三津城跡(発端丈山山頂)
山頂削平地
三津城跡帯曲輪跡?
一言 三津城は現在の発端丈山山頂周辺がその城地である。
真言宗益山寺より歩くこと約20分。山頂へ続く道はハイキングコースとして整備されているので
比較的楽な山城登城であったが、それでも所々急峻な上り坂が控えている。
山頂はハイカーのために削平され当時の遺構は全く残っていないが、頂上削平地から一段下の
草むらは帯曲輪跡なのか。また、山頂北側には階段状の小規模曲輪(らしきもの)があったが、
遺構かどうかは判断が出来なかった。
このように三津城跡の遺構確認は困難を極めるが、山頂から眺める駿河湾と富士山は格別。
『ハイカーと割りきって』の登城を勧める。
階段状の整地跡は曲輪群?
麓に建つ名刹益山寺
城跡(山頂)より駿河湾と富士山を望む