三岳城跡
所在 静岡県引佐郡引佐町三岳
交通 天竜浜名湖鉄道金指駅よりバス井伊谷下車徒歩1時間
歴史 三岳城は鎌倉時代後期よりこの地を治めていた豪族、井伊氏の本城
である。
南北朝時代の延元四年(1339)、南朝に属していた井伊氏は後醍醐
天皇の皇子宗良親王をこの三岳城に迎え、親王とともに南朝復興を画
策する。しかし状況は好転せず、翌年、高師泰・仁木義長率いる北党
足利軍の攻撃により三岳城は落城。親王は大平城へ逃れる。
のちの永正十一年(1514)、井伊氏は三岳城に篭もり反今川氏の兵を
再び挙げるが、今川氏親の将、朝比奈泰以に攻められ三岳城は落城。
以降、井伊氏は今川氏の配下となった。
三岳城跡遠望
三岳城跡本丸跡
一言 三岳城は標高470m、三岳山山頂に残る山城である。
出丸が築かれていた三岳神社付近まで車で行くことができ、そこから山頂
まで約20分。登り道はいささか急ではあるが、途中、桝形門跡や石塁、堀
切が確認できる。
山頂は東西10m・南北20mの平場となっており、ここが本丸である。周囲
には空掘・土塁が残る。山頂からの眺望は非常に良く、浜松市を一望出来
るほか浜名湖・遠くに遠州灘まで望む事が出来る。
なお昭和19年、国指定史跡に定められている。
出丸付近に建立されている三岳神社
桝形門跡付近
山頂からの眺望は素晴らしい