松葉城跡
所在 静岡県掛川市倉真字松葉
交通 JR東海道線掛川駅よりバス倉真温泉下車
歴史 松葉城は室町時代中期、河合氏によって築かれたとされる。
河合氏の出自は諸説あり、平治の乱で敗れた藤原信西入道の子宗忠の子孫と
する説、源頼政の子孫とする説等がある。
明応五年(1495)、当時の城主・河合成信は今川派に属していたが、今川氏に
敵対していた斯波氏に与していた勝間田城城主勝間田播磨守及び志戸呂城城主
鶴見因幡守らの軍勢に攻められ松葉城は落城。成信は自害したとされる。
なお、この点についても異説があり、河合氏が当時今川氏に敵対した原氏に属して
いた為に今川氏によって攻め滅ぼされた、とする説もある。
松葉城跡遠望
松葉城跡登城口
松葉城主曲輪跡
一言 松葉城跡は掛川市の北、倉真川を北側に控えた地に残る山城跡で、比高は50m
ほどであろうか。
県道81号線上にある倉真川に掛かる松葉城山ニ号橋の側に城跡の登城口が
あり、そこから登ること約20分で主曲輪部に到達することができる。
粟ヶ岳から伸びる尾根を利用し、主曲輪部には大正年間に建立された石碑が残っ
ている。その西側には副曲輪が配されているが、いずれにしても狭小な縄張りで
ある。その他の遺構としては、土塁・堀切等が残っている。
主曲輪部に建つ石碑
副曲輪跡