小菅城跡
所在 山梨県北都留郡小菅村川久保
交通 JR青梅線奥多摩駅よりバス小菅役場前下車
歴史 十五世紀中後期の甲斐守護、武田信昌はこの地に小菅遠江守信景を配し、武州(秩父・奥多摩方面)
の押えとした。
以降、小菅氏は信昌・信縄・信虎・晴信・勝頼と続く武田氏に属し各地を転戦、数々の武功をたてたという。
のちの天正十年(1582)、武田氏が滅びると小菅一族は四散し、その家臣は帰農した。城はこの前後
に廃されたと考えられる。
小菅城跡遠望
小菅城跡削平地
一言 城跡は小菅村役場北の保育園の裏手に残り、比高30mくらいであろうか。
城跡には本郭を中心に小規模な曲輪を配した造りで、堀切・土塁等の遺構も確認出来る。
小菅氏の館は現在の小菅小学校付近にあったとされ、お屋敷等の名が残るという。また、城跡裏手には
小菅遠江守信景が再興したといわれる箭弓神社が奉られている。
小菅城跡堀切部
城跡近くにある箭弓(やぎゅう)神社