加納矢崎城跡
所在 静岡県賀茂郡南伊豆町加納
交通 伊豆急行伊豆急下田駅よりバス下賀茂温泉下車
歴史 加納矢崎は後北条家家臣伊豆衆筆頭清水太郎左衛門代々の本貫地であり、
城はその居城とされる。
天正十八年(1590)、鵜島城に篭もった当時の当主清水康英は鵜島城落城と
ともに本貫地を失い現在の河津町にて隠遁生活を送ることになりが、この加納
矢崎城も秀吉軍鵜島城包囲の前後に廃されたと考えられる。
城跡遠望
加納矢崎城本曲輪跡
同上
二の曲輪跡
一言 城跡は県道121号線に面する標高約40m、比高約30mほどの地に位置する。
眼下には県道・住宅地が一望でき、街道を押さえる目的としても好立地である。
遺構であるが、本曲輪跡の裏手には堀切が残り、周囲には約1mほどの土塁が
残存する。
そのほか、二の曲輪・竪堀・土橋等が容易に確認でき、小規模ながら遺構の保存
状況は非常に良好である。
堀切跡
土橋跡
土塁跡
城跡にある祠
なお一帯は私有地であり、所有者にお断りを入れて登城開始。(至るところに“立入禁止”立て札が)
訪れたのは初夏で、地主の方いわく「蜂がいるから」とご丁寧にも殺虫剤を手渡してくれた。心より感謝
申し上げます。