城之崎城跡
所在 静岡県磐田市城之崎
交通 JR東海道線磐田駅より徒歩20分
歴史 『遠江国風土記伝』によると、城之崎城の前身は寿永・建久年間(1182〜99)
頃にあった安田三郎義定の居館とされる。
下って永禄十二年(1569)、徳川家康はこの城之崎の地に新城を築いたと記録
が残っており、家康は掛川城に篭城した今川氏真攻略の前線基地として活用
したようである。
今川氏滅亡後も浜松城と掛川城を結ぶ繋ぎの城として利用したと考えられるが、
家康による遠江・駿河の領国経営が安定するとその役割も薄れていったと思わ
れる。
城跡は野球場に
住宅地に
宗教法人敷地となって遺構は確認できなかった
一言 城之崎城跡は福王寺の北東、現在の城山野球場付近にあったとされるが、
球場・住宅地・宗教法人用地への転用がなされ遺構は確認できなかった。
ただ、城地はなだらかではあるが周辺より高地に位置し、家康が安田氏の
遺構を利用して新城を築いた意図は感じられるであろう。
城跡近くに建つ福王寺