石上城跡
所在 静岡県榛原郡川根町笹間
交通
歴史 石上城の成立年代について詳細は伝わっていないが、南北朝時代には近くに位置する徳山城の
支城として南朝側に属していたという。1353年(正平八年)今川範氏に攻められ落城、石上城は
今川氏の支配下に入ることになる。
下って1570年(元亀元年)、甲斐武田氏に攻められ開城、石上城は武田氏の手に渡り、城主石上氏
は武田氏の臣下となる。
のちの1575年(天正3年)、石上氏は武田方遠江二俣城の守将として二俣城に入るが12月に戦死。
城主の戦死を機に石上城も廃城になったという。
石上城跡本郭跡(夏場に撮影)
石上城跡碑(夏場に撮影)
堀切跡(冬場に撮影)
一言 石上城跡は曹洞宗登福寺の裏手に残る山城であり、城跡へは寺院正面右手の細い道を進む。
途中、竜爪神社が建っている平場に達するが、そこは石上氏の居館跡とされ、城域へは更に50m程
進んだところに残るが、歩道が整備されており難なく達することができる。
城跡の遺構としては小規模な本郭周辺に残欠土塁のほか、腰曲輪、また本郭の先には堀切跡が確認
出来た。
なお、城域は登福寺の真裏の山ではないのでお間違いのないように。
腰曲輪跡(冬場に撮影)
竜爪神社(石上氏居館跡)
城跡近くに建つ登福寺