堀江城跡
所在 静岡県浜松市舘山寺町
交通 JR東海道本線浜松駅よりバス浜名湖パルパル下車
歴史 堀江城の築城は室町時代の貞治年間(1362〜1368)とされ、築城者は大沢基久とする説が有力である。
大沢氏は当初、遠江守護の斯波氏に属していたが、駿河今川氏の遠江侵出にともない今川氏
に属するようになる。
大沢氏は今川氏属臣として舘山寺周辺の領地を維持するが、今川氏の没落にともない三河より侵出してきた
徳川氏の圧力を受ける事となる。当時の堀江城主、大沢基胤は寡兵を以ってこれを良くしのいだが、最終的
には徳川氏の軍門に降った。
のち、大沢氏は徳川氏の旗本となり、江戸時代には三千五百五十石を領して子孫は幕末まで続いた。
堀江城跡遠望
城域はホテル・遊園地に転用
一言 堀江城跡は舘山寺の南東に位置する小山に築かれていたというが、現在は『パルパル』なる遊園地、そして
ホテルの敷地に変貌して遺構は残っていない。
なお、幕末まで続いた大沢氏は明治維新を迎えるにあたり浜名湖面までもその領地として申請し、政府より
大名として認められるが、のちに詐称が発覚。華族を除名されたという。
舘山寺
舘山寺方面より城地を望む