愛宕山城跡(駿河)
所在 静岡県静岡市沓谷城山
交通 静岡鉄道長沼駅下車徒歩10分
歴史 愛宕山城は鎌倉時代初期、有力御家人長沼五郎宗政が築城したのが最初とされるが詳細は
伝わっていない。
室町時代中期になり、駿河における今川氏の支配体制が確立すると、この愛宕山城は今川氏
の持ち城として駿河周辺の支城同様に整備・拡張されたという。
永禄十一年(1568)、甲斐武田氏は駿河に侵入して城下に火を放つなど今川氏に圧力を加える
が、今川氏への援軍としての相模北条軍の進軍を防ぐため、武田氏はこの愛宕山城に陣所を
置いたとされる。
なお、愛宕山城の廃城年も築城年同様、詳細は伝わっていない。
愛宕山城跡登城口(愛宕神社参道)
愛宕山城本丸跡に建つ愛宕神社社殿
一言 愛宕山城跡は駿河城跡より北東に約2.5kmの標高90mほどの小山がその地であり、
愛宕山の西側から続く参道を登ること約20分で最高部の本丸跡に到達できる。
現在、本丸跡には愛宕神社社殿が建ち、その北側・一段下がった広場が二の丸跡である。
土地の改変等により遺構の残存状態は芳しくないが、その縄張りは非常に明確である。
本丸北側二の丸跡
本丸西側削平地
城跡より静岡市市街を望む