これ、金城主演作と思って見ると後悔しますよ。主演じゃないんですもん。日本のビデオ会社の戦略です。実際はサモ・ハン主演/監督の映画です。でもサモハン、ユン・ピョウ、金城武という顔ぶれはけっこうイイかも。
金城武、日本ではトレンディ俳優っぽいイメージがありますが、香港映画では必ずしもそうではなく、この作品のようにコメディもこなします。こっちの路線の方がイメージがしっくり来たりしますね。日本では缶コーヒーのコマーシャル（よそ見してドアをノックしたら社長にデコピンくらわしちゃったやつ）に、ほんのちょびっとコメディが見られますね。
作品自体は悪くないと思います。サモ・ハン、ユン・ピョウは当然として、金城武もところどころアクションを見せてくれます。

こちらはタイトル通りアンディ・ラウ主演。ビデオ会社も安易な名前をつけるなよなぁ。パクリ魔バリー・ウォンの作品だけにパクってます。おちゃらけた、でも強い主人公がいて、その親友がいて、二人が想いをよせる美人の強い（それも投げナイフ使い）お姉さんがいて、主人公の親友は序盤で殺され、ボーイッシュな妹が主人公の元を訪れる・・・。シティ・○ンターやんけ！
キャストの設定こそパクリですが、本編はオリジナルです（たぶん・・・）。で、この映画で注目されたのは主人公よりも、敵役のアーロン・クォックという人。漫画から出てきたようなカッコイイ敵役ぶりで注目され、いまやトップスターだそうです。ジャッキーの後継者にするとかしないとか。
作品は特殊効果もふんだんに使われ、けっこう楽しめますよ。

サモ・ハン、ユン・ピョウ主演、監督はサモ・ハン。どっかで見たことある俳優さん勢ぞろいの映画。内容的にも面白い。
他のキャストを紹介すると・・・
「ヤング・マスター」の警察署長、「燃えドラ」のラスボス役のおっさん、シー・キエン
「霊幻道士」の道士様、ラム・チェンイン
ブルース・リー以前の香港アクションスター、裏社会とつながりのある（！）ジミー・ウォング
和製ドラゴン（でも悪役しかなりえない面構え）、日本では「Gメン '78」に出演した倉田保昭
「プロジェクトA」の海賊の最後のボス他、成龍作品では悪役の常連、ディック・ウェイ
「五福星」で透明人間になりきり、銀幕にハダカをさらしたギョロ目ヒゲ男（実はインテリ）、リチャード・ウン
などなど、日本に配給される香港映画ではよく見る人たちがたくさん出てきます。
アクションもサモ・ハン作品だけに素晴らしい！