裏マザーグース その5
残酷な駄洒落・・・
日本にもたくさんあるように、外国にも似た文字と文字で韻を踏む、『駄洒落』が存在する。
そんな駄洒落を黒く使った歌をご紹介しよう。
Fee, fie, foe, fum
I smell the blood of an Englishman.
Be he alive or be he dead,
I'll grind his bones to make my bread
I smell the blood of an Englishman.
Be he alive or be he dead,
I'll grind his bones to make my bread
くん、くん、くん、
イギリス人の匂いがするぞ
生きていようと 死んでいようと
そいつの骨を砕いて 俺様のパンにしてやる
イギリス人の匂いがするぞ
生きていようと 死んでいようと
そいつの骨を砕いて 俺様のパンにしてやる
『dead』と『bread』で韻を踏んでいるのが、お解かりだろうか。
今まで、実話を基にして作られたマザーグースばかりをご紹介していたので、
「人骨を砕くなんて!」と、驚かれた方もいるかもしれない。
実はこれ、「ジャックと豆の木」や「巨人退治のジャック」などの民話の中で、
巨人が獲物をかぎ当てて、「くんくん」と鼻をならすときのセリフがそのまま
マザーグースとして、伝承されてきたものなのである。
今回は童話の中のセリフで、ほっとしましたね(笑)
その6へ・・・つづく