裏マザーグース その2

童歌(わらべうた)でDV・・・?!

念の為に。『童歌』とは、「こどもが遊びながら歌う、昔から伝えられ歌い継がれてきた歌」である。

『DV』とは、すなわちドメスティックバイオレンス、「同居関係にある配偶者や内縁関係の家族から受ける家庭内暴力のこと」である。
(ウィキペディアより抜粋)

確認が済んだところで、マザーグースのDV歌をご紹介しよう。

Tom married a wife on Sunday,
Beat her well on Monday,
Bad was she on Tuesday,
Middling was she on Wednesday,
Worse was she on Thursday,
Dead was she on Friday;
Glad was Tom on Saturday night,
To bury his wife on Sunday.

日曜日 トムはめでたく結婚し、
月曜日 嫁さんたっぷりひっぱたき、
火曜日 嫁さんどっと床につき、
水曜日 どうやら少し持ち直し、
木曜日 またまたすっかり悪くなり、
金曜日 とうとう冷たくなっちゃった
トムは幸せ土曜日の晩
明日は嫁さん墓の中

これを外国の子供たちは『童歌』として、歌っている。
彼らはこの歌で「曜日」を覚えるのだ。

もちろん、大半の子供たちが歌うのは、歌詞が少しずつ変えられているのは言うまでもない。

何故こんな黒い歌が生まれたのか。

皆さんはこの歌を知って、「トムは理不尽な暴力夫」または「気違い野郎」と思うかもしれない。

しかし、背景には夫婦間のトラブルがあったようだ。
トムが奥さんにガミガミ言われたのが、暴力の理由らしい。
にしても、やはり殺すのは・・・。

その3へ・・・つづく