マザーグースのお墓 マサチューセッツ州ボストン
「エリザベス・グースという実在の人物がマザーグースのモデルである」という説が19世紀中ごろアメリカで広まりました。この説はのちに否定されたのですが、アメリカでは今でも多くの人がこの説を信じているようです。
北原白秋もこの説を信じて、1921年に出版した『まざあ・ぐうす』のはしがきの中に「そのグウスというおばあさんはいまから二百年ばかり前に、その当時英国の植民地であった北アメリカにうまれたかたでした。」と書いています。
さて、ボストンのGranary Burying Groundの案内板には、"Mother Goose"と記されています。しかし実際には、エリザベス・グースの孫や娘婿、そして彼女の夫の先妻メアリー・グースの墓があるだけで、エリザベスの墓は「おそらくこの近辺にあるだろう」と考えられているにすぎません。写真の左端がメアリー・グースのお墓です。
このマザーグースのお墓が、ボストンの Granary Burying Ground のホームページに載っていましたのでご紹介します。
メアリー・グースのお墓 (安藤幸江教授提供)