12種類の贈り物の意味は?

 この唄の由来ははっきりしないが、「12種類の贈り物には隠された意味がある」と唱えている人もいる。

 16世紀、宗教改革下のイギリスで、カトリック信仰を公に表すことができなくなった際に、神(My true love)からの贈り物を暗に歌った唄、ということらしい。

 この説によると、「梨の木のヤマウズラ」が十字架に架けられたキリストで、「キジバト2羽」が旧約聖書と新約聖書を指しているそうだ。

 しかしながら、一方で、「これはフランス起源の唄で、12の贈り物は1年の各月に関連している」と唱える人もいて、この唄の由来は、依然謎のままなのである。

最後に「梨の木にヤマウズラ」

 この唄の最終行の 'a partridge in a pear tree' は、思わぬところに出てくることがある。たとえば、マコーレー・カルキン少年が一躍有名になった『ホーム・アローン』(1990.US)では、カルキン少年の姉が、車に乗った人を数えるときに、こう言っている。

  Five boys, six girls, four parents, two drivers and a partridge in a pear tree.

  男の子が5人、女の子が6人、親が4人、運転手が2人、そして梨の木にヤマウズラ

 また、『ダイハード3』(1995.US)では、起爆装置を解除しながら、刑事がこうつぶやいている。

  Six booby traps, four dead ends, and a partridge in a pear tree.

  仕掛けが6つ、行き止まりが4つ、そして梨の木にヤマウズラ

 一方、サンドラ・スコペトーネのミステリー『狂気の愛』(1991)では、刑事がニューヨークの事件統計を読み上げるときに、こう付け加えている。

  Twenty-four drug abuses, three muggings, two suicides, and a partridge in a pear tree.

  麻薬乱用24件、ひったくり3件、自殺2件、そして梨の木にヤマウズラ

 いずれも、数を列挙したあとに「梨の木にヤマウズラ」と言っているのだが、もし、この唄を知らなければ、「なぜここにヤマウズラが?」と悩むことになるだろう。