「クリスマスの12日」っていつ?
さて、「クリスマスの12日」とは、いったいいつからいつまでなのであろうか。その答は、アイザック・アシモフの短編ミステリー『クリスマスの13日』The Thirteenth Day of Christmas (1981)に載っている。(このタイトルも、唄のパロディ)
Some kids didn't know why Christmas had twelve days, but I explained that on the twelfth day after Christmas, which was January sixth, the Three Wise Men arrived with gifts for the Christ child.
中にはどうしてクリスマスが12日あるのか知らない子がいたので、ぼくはこう教えてやった。クリスマスから数えて12日目の1月6日は、東方の三博士が贈り物を持って、生まれたばかりのキリストを訪ねた日だと。
つまり、「クリスマスの12日」とは、12月25日から1月6日までの12日間を指すのだ。これは、「クリスマス前約4週間」の Advent と混同しやすいので、注意が必要。
日本では、クリスマスが終わるとすぐにツリーをしまうが、欧米などで年明けまで飾ってあるのは、クリスマスが12日間も続くからなのである。
1月6日は、キリストが来訪した三博士の前に初めて神性を顕した日であり、Epiphany(公現日または顕現日)と呼ばれる。
昔は、その前夜のTwelfth Night(十二夜)に Twelfth Cake を食べ、この唄を歌ったり、喜劇を演じて楽しんだという。
なお、シェイクスピアの『十二夜』も、宮廷でのこういった饗宴の余興用に書かれたものだと言われている。(ただし、今回のマザーグースからの引用ではありません)
この唄には、とても美しいメロディがついています。ぜひ、テープやCDを聞いてみてくださいね。
おすすめは、ミッキーやドナルドがにぎやかに歌う「ディズニー・ファミリークリスマス」(18曲収録 2548円)です。唄の後半で、Five golden rings を Five onion rings に替えて歌ったりする、とても楽しいCDなんですよ。そうそう、ビデオもあります。
最後に、「クリスマスの12日」関係をまとめたリンク集のサイトを掲載しておきます。
「クリスマスの12日」関係