Taro's Diary:Mar.'99


Mar/30/99

 「ASKA the BEST」を買った。「My Mr. Lonely Heart」から「Girl」、そして「止まった時計(new version)」をこのアルバムのためだけに再(新)収録。ほぼ発表順に曲が収録されているため、最初から最後まで聴き通すと、この10年間がASKAさんの曲調や歌唱法の変化の連続だったのがよくわかる。しかし、変化し続けても変わらない部分がある。ASKAさんの作る楽曲の普遍性。何年経っても色褪せず、クオリティが高いままなのだ。実は2曲目に収録されている「Midnight 2 Call」を初めて聴いたのは、わりと最近だった。だが、曲が生まれたのが10年近く前であるのに関わらず、初めて聴いた時に感じた新鮮さは、最近流行っている曲にまったく遜色ない。それどころか、かえって新しいようにも思われた。思うに、C&Aの魅力はここにあるのだろう。

 ところで、このアルバムの最後に収録されている「止まった時計(new version)」は必聴である。ASKAさんのヴォーカルと古川さんのギター。2本のギターの上に乗るASKAさんのヴォーカルは、かならず感動させてくれる。優しさとか切なさとか懐かしさに包まれる。「kicks」ツアーに行った人も行けなかった人も、大きな刺激を受けることは間違いない。


Mar/25/99

 今日のTAROさんはZepp Sapporoに行ったのだった。GLAYが北海道に帰ってきており、AIR-G'で朝からずっとラジオに出まくっていた。それでもって、5時からZepp Sapporoで「GOIS」という番組に出演というものがあって、私はそのZeppに入るためのチケットを人づてに頂いていたのだった。

 このチケット、私はあっさり頂いたが、実はものすごく手に入りにくいものだったらしい。30,000人の応募の中から実際にチケットを手に入れられたのは、たった2,000人。しかも私はかなり前の方でGLAYを見ることができた。何の気なしにやってきたのにいい場所とれてハッキリGlAYを見れて、ここに来れなかったGLAYファンの人たちに悪い気がした。が「結局は運だ」と自認させた。ところで、このチケット自体は無料なのだが、Zeppの周りではダフ屋が一枚5,000円くらいで売っていた。タダのものを高く売り付けるなんてすごいなと妙に感心した。もちろん、やってることは違法だ。でも、売る方も売る方だけど、買う方も買う方だ。買いたい気持ちは理解できなくもないが、ファンならば、ダフ屋には近付くべきではない。

 Zeppの中はやっぱり熱かった。後ろの方を振り向くとものすごいことになっていた。全然後ろが見えない。GLAYってすごいんだなぁと今さらながら感心した。そして、GLAYのファンもC&Aファン同様、マナーがよかった。アーティストを心から愛するのならマナーを守るって言うのが当然だと思うのだが、他のアーティストではこれが守られなかったりするらしい。

 それでもって番組開始。GLAYの登場した時はさすがにすごい歓声だった。HISASHIとJIROが飛び出してきて、あとからゆっくりTAKUROとTERUがあらわれる。TERU氏は「GOIS」Tシャツを着ていた。ここからのことは特に書かない。楽しかった、だからあまり覚えてないのだ。ただ、アコースティックで演奏してくれた「SOUL LOVE」ら3曲はファンじゃなくても聞き込んでしまう程のものだった。そして、地元のファンに応えてくれるGLAYメンバーはやっぱり素晴らしい人たちだった。

 ところで、「あめる」って北海道弁はどういう意味なんだろうか。


Mar/24/99

 当たっちゃいましたよ。武道館チケット。6月9日。チケットはまだ送られてないけど、チケットの確保は出来たそうだ。倍率がかなり高いらしいから半ば諦めてた。ひとりで万歳三唱を4、5回行った。意味もなく一階から二階へ駆け上がり駆け下りるのを繰り返した。猫を持ち上げ高い高ーい、低い低ーい。噛まれた&ひっかかれた。こっからは無論ひとりC&Aメドレー。「Mr.ASIA」ではじまり「モナリザの背中よりも」「僕はこの瞳で嘘をつく」「YAH YAH YAH」、最後は当然、「ロマンシングヤード」で閉めた。

 CHAGE兄が一番好きだと言う武道館に行けることをずっと憧れていた。去年も「大いに唄うin武道館 」を見れなくて悔しい思いをしたのだった。そんな一番行きたかった武道館でC&Aの復活を直に見ることが出来るとは思ってもみなかった。赤坂BLITZでのC&A復活後一番最初のライブには行けないけど、武道館はC&Aファンとしては一番最高の場所だ。なんてったってC&Aファンクラブ会員の為だけに開いてくれるコンサートなんだから。しかもアンプラグド。あの伝説のMTVアンプラグドと同じ形式のライブが見られるなんて…。「感激」以外の言葉が見つからない。

 これで2度の東京遠征決定。今年も素晴らしいことが続く。ただ、自ら作り出したとは言え、金銭的にピンチ。やばし。


Mar/23/99

 「篠原ともえのお誕生会inしのドーム」の招待券が送られてきた。行くか行かないか迷った。今東京に行ったら、肝心の6月のC&Aの武道館のときに資金がないことにもなりかねない(もしC&Aの方も当たったら)。でも行くことに決定。理由、篠原以外の有名人も出てきそうだから、それとC&Aが外れたら東京に行くチャンスをみすみす失うようで空しいから。


Mar/19/99

 今日はTVで「FUN」。C&Aが先週以来のTV出演。このあと4月2日の「Mステスペシャル」にも出演すると言うからC&Aも忙しい。

 ASKAさんの「はじまりはいつも雨」のアコースティックヴァージョンで始まった。意外なことでとても驚いた。去年のASKAソロの「kicks」ツアーで二度聴いたのだった(2回見に行ったから)。ライブで一度この楽曲をアコースティックで聴いてからは、頭の中で浮かぶ「はじまり…」はいつもアコースティックになった。それくらい印象が強く、しかも心に残る名演奏だった。ASKAさんの柔らかく切ない声と古川さんのギターでしか、あの曲を本当に歌い上げることは不可能だろう。

 でもってC&Aのトーク。知ってる話もけっこうあって、「俺は前から知っていたぞ」と、TVの周りには私しかいないのに何故か得意になっていた。相変わらず二人は大いに笑わせてくれる。あの話のうまさ、面白さは下手なタレントよりずっと優れてる。C&Aの詞が素晴らしいのは、あれだけのボキャブラリーがあるからこそだ。

 「この愛のために」も「VISION」も当たり前だけど、よかった。とくに「VISION」は初めてTVで聴けたこともあって、とてもうれしかった。総集編はいらなかったから、もうすこしC&Aの曲が聴きたかった。あと、藤原紀香が意外にもあまり踊っていなかった。それはそれで素晴らしいことだと思う。特に深い意味はない。


Mar/12/99

 今日は、素晴らしい一日だ。

 Air-G'(FM北海道)では、毎週金曜日に視聴者が電話でその週の発売された新曲のリクエスト数でランキングする番組があるのだが、今日この番組で見事CHAGE&ASKAの『この愛のために/VISION』が1位に輝いた。ブリグリやピエロなど強力なライバルがいたのだが、かなりの差で、1位を手中におさめたのだった。

 それだけではない。その番組では過去のある週のランキングを紹介するコーナーもあり、今週は93年3月のランキングが紹介された。このコーナーでもC&Aの名が挙がった。

 第5位は「Used to be a child」の『僕らが生まれたあの日のように』。この「Used to be a child」は、ASKAさんと小田和正さんが中心となって、カールスモーキー石井さん、徳永英明さん、玉置浩二さんら7人によって結成されたユニットで、チャリティーソングだった。この7人ってぜんぜん違う個性の集まりなのに、生まれた楽曲はすばらしくまとまっている。小田さんやASKAさんのプロデュースの巧みさを感じる。

 で、第1位の歌。93年の大ヒット曲といったら、これでしょう。「CHAGE&ASKA」の『YAH YAH YAH』。241万枚のヒット。すごい歌だよね。一度聴いたら体に染み付いちゃう曲だと思う。今年も風が吹いてる中、コートにくるまった二人が拳を挙げてシャウトするのが、ほんと楽しみだ。

 ラジオだけじゃない。今日は待ちに待った「ミュージックステーション」。3年振りに二人揃ってテレビ出演。C&Aの他にも、サザンや森高なども出演していたが、やはり3年ぶりだけあってC&Aへの声援は他よりもずっと黄色かった。GLAYにはちょっと負けてたけど。そして、発売2日でランキング8位は驚いた。1位は予想通り「だんご」だったけど。それにしても、C&Aは年齢を感じさせないなぁ。とても41才とは思えない。歌もやっぱり、流石だった。ASKAさんはちょっと風邪気味だったのかな。でも、ちょうどいいくらいにハスキーだったので、歌として悪いようには思わなかった。いや、むしろよかった。次回のMステではフルで歌って欲しいな、今度は「VISION」も。

 ていうか、明日もC&A、ラジオで生出演なんだ。スペイン坂、一度でもいいから行ってみたいな。C&A三昧の日々。すばらしきかな、すばらしきかな。


Mar/10/99

 パパラジーコムというものを手にいれてから私は、ジーコム三昧の日々である。

 パパラジーコムとは、JFN系(関東ではTOKYO-FM、北海道ではAIR-G')のラジオ番組が聞け、しかも、今ラジオで流れてる曲の曲名、歌手名とか最新ニュースなどの文字情報を、画面で見ることができるという代物である。かんたんにいえば、「見えるラジオ」の大きなもの。「見えるラジオ」は御存じ「ジェットストリーム」でも小野田英一さんが爽やかな声で大いに宣伝しているやつだ。小野田さんによると、「見えるラジオ」は携帯ができるらしい。しかし、パパラジーコムはTVに繋げて電波を受信する。だから携帯は出来ない。ていうか、そもそもパパラジーコムはけっこう大きいので携帯なんか出来ないのだ。

 なぜ、私がそんなものを持っているのか。実はこんなところにもC&Aが絡んでくるのだ。パパラジーコムのチャンネルに、「FOR チャンネル」というものがある。この番組では毎日、C&A情報が更新される。新曲とかC&Aが撮影をしたという情報は、インターネットだけではなく、この「FOR チャンネル」から得ることが多い。この番組はC&Aファンクラブの会報を発行したりする「FOR」が運営しているので、早くて確かな情報が手に入る。そのため、C&Aファンにとって必要なものになっている。こんな便利なパパラジーコムがC&Aファンクラブに入会している限り無料で使えるというのは、大変有り難いことだ。

 私の毎日は、朝起きて、パパラジーコムに電源をいれて、ラジオを聴きながら「FOR チャンネル」、「ニュース」、「スポーツニュース」、「芸能ネタ」の順に読んで、「ラゾネタ」という番組を見てから、朝食をとることで始まる。やかましいTVの音と絵で始まる朝よりずっと優雅だと思う。でもって、うちにいる時はたいていラジオをつけっぱなしでいる。TVは見なくなった。というより、TVを見るのが面倒になった。TVの前にいなくても聞けるラジオの方が、TVよりずっとメディアとして高位にあると思う。ラジオ生活のおかげで、前より随分、いろんなアーティストの新曲情報に敏感になったし、少なくとも周りよりは新曲を知っていると思う。

 パパラジーコムは私のライフスタイルをかなり変えてくれた。なんだかまとまりがつかないから、このへんで終わり。


Mar/9/99

 きょう、ついに手に入れましたよ。CHAGE&ASKAニューシングル「この愛のために/VISION」。いいねぇ。何度聞いてもいい。いいものはいい。

 まず、一番最初に目にするジャケットがいい。紙質からしていい。高級感がある。そして、写真の二人が何を見ているのか、非常に気になる。ただ、二人とも広い「VISION」で何かを見ているのは間違いない。ジャケットを開いても、いい。「&」がなかなか洒落てる。このロゴ、とても気に入ってる。

 ていうか、外見よりも大事なのはもちろん、歌の方である。この2曲は共通して、まず詞がいい。詞だけ読んでも、グッとくる。ASKAさんが言う「歌もの」の意味が、すごいわかる。

 曲に関して言うと、今回の曲は実はいつもと受け入れ方が違った。僕の場合、C&A曲を初めて聞く時は、いつも少し違和感がある。そして何度か聞いてるうちに、いつの間にかその「違和感のあった場所」に完全にハマってしまうのだ。今回は違った。一発聞いただけで、全部すんなりと受け入れてしまった。2曲ともである。今回のシングルのもっとも僕が驚いたのはその部分だった。この部分が、ソロ活動の理由をより深く納得させてくれた。

 いつもと違う今回の曲でも、やはりC&Aのすごさを感じた。「この愛のために」の「nobody but you」のコーラスの複雑な部分。こういう芸当、美しさはC&Aだからこそ出来て、C&Aにしか出来ない。そして、「VISION」の「道なき道を行こうか〜」の段落のC&Aのかけあいが、またいい。「帰ってきたC&A」を率直に表わしてる。

 ついでに、シングルのおまけの「&」ステッカーもこれまたいい。C&Aが自分のものって言う気がする。ステッカーの使い道、いろいろ考えてるけど、なんかかっこいい使い方ないかな。

 「この愛のために/VISION」。聴けばC&Aが3年間ソロ活動をした理由がすごくわかる。これがやりたかったんだな。まだ買ってない人はすぐ買いなさい。こんなくだらない文章読んでる暇があったら、さっさと買いに行きなさい。ぜったいに、あなたを新しき素晴らしきC&Aの世界に引き込むから。


Mar/8/99

 トレボー。トレボー。今日はトレボー。明日の午後には「この愛のために/VISION」が発売される。わーいわーい。


Mar/7/99

 大万歳だった。今日は待ちに待った「情熱大陸」だった。C&Aが出たのである。CHAGE部屋やASKAスタジオを見ることができてうれしかった。CHAGE部屋には、ドラムセットが無くなってリンゴが可哀想なビートルズ模型もあったし、ASKA部屋にも、ASKAさんのお気に入りのソファがあった。パンフで見た通りの部屋だった。

 C&A。やっぱり二人揃うとソロよりもずっとかっこいい。

 今週は「MUSIC STATION」、スペイン坂にC&Aが現れるという。来週は「情熱大陸」でもちらっと出ていたが、「FUN」に出演。C&Aがついに本格的に動き出した感じでとてもワクワクである。

 ところで、波瀾で始まった今年のF1。マクラーレン対フェラーリ。今日はアーヴァインの初優勝でよかったねと言いたいが、個人的には今年もハッキネンに勝って欲しい。ていうか、BARのマシン、私の好みだ。今年こそ鈴鹿に行きたい。


Mar/6/99

 私も例にもれず、「FINAL FANTASY VIII」を買ったのだが、途中から結構面倒になってきた。別につまらないと言うのではない。私がMacを手にいれてから半年以上経つが、Macを買ってからFF8が出て来るまで、私はプレステには一度も触っていなかったのだ。そのため私とプレステの間の距離が大きくなったのだろう。

 とか言ってみたが、実は、3枚目に来たところで「カーヴァンクル」を取り忘れてて、いままでプレイしていたデータでは二度と手に入らない事態になってしまった。最初からやり直すのも面倒だし、かといって不完全なままクリアしたくなかったりで、そのため何となくイヤになってるのだ。

 そろそろ完全攻略本が出るだろうから、それまでにクリアしといて、本が出たらもう一度最初からやり直そう。(Just Like)Starting Overである。


Mar/5/99

 椎名林檎のアルバム「無罪モラトリアム」を購入。「歌舞伎町の女王」を初めて聴いた時に、アルバムが出たら絶対に買っちゃると意気込んではいたが、予約しなくても買えると見くびっていた。結局、発売日には手に入らなかった。売り切れてた。私が思ってた以上に、椎名林檎は人気だったのだ。そして、販売が落ち着いたかなと思った今日、ようやく購入に踏み切った。

 うちに帰って早速、聴いてみた。歌唱力もメロディーラインも流石。そして、椎名林檎の最たる魅力はやっぱり詞ですね。音を聴かずとも詞を読むだけで引き込まれる。このアルバムは聴くべきです。宇多田ヒカルが出てきた時も、こいつぁすごいとおもったけど、個人的には椎名林檎の方が好みだな。外見は二人とも好みじゃないけど。

 ところで、歌も確かに注目させるものがあるんですが、私が特に興味を持ったのは、ブックレットだった。詞の部分はもちろんのこと、クレジットまですべて日本語表記。しかも縦書き。「Special Thanks to」は「感謝」。「Recorded at」は「録音室」。「音仕上げ」というのはたぶん「Mixer」のことであろう。「Manager」は「本人世話」。楽器名も「声」、「電気式ギター」、「生ドラム」、「手」。単なる直訳である。でも、ここまでの日本語へのこだわりは感心すべきものだ。最近、巷に流れてるヴィジュアル系とかいう人たちの歌は英語のようなもので塗り固められすぎてる。カッコつけのためだけに、カッコ悪いジャパニーズ・イングリッシュが使われてる。使うのはいいんだけれど、中途半端のがいけない。どんなにメロディーがよくても、「イン・ザ・ストォーミィー」とか歌われると、どうも白けてしまう。どうせデタラメな英語を使うなら、桑田レベルまで行っちゃっえばいいのに。サザンのアルバム「さくら」の「NO NO YEAH/GO GO YEAH」なんか、最初から最後まで音韻だけにこだわっていて、詞をじっくり読んで、自分の想像力をフルに回転させても、結局何を言ってるのかさっぱりわからない。「レーヨン繊維」とか「SGT.Doraemon」とか言われてもねぇ。わかるわけないじゃん。

 うまくまとまらないのだが、結局何が言いたいかと言うと、C&Aに限らず私は椎名林檎もサザンも好きだと言うことだ。わかったか。


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