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本文へジャンプ 富山県小矢部市議会議員
日本共産党 砂田喜昭

三井アウトレットパーク内の市道に1億円
2013年9月議会反対討論


 私は議案第48号2013年度補正予算第4号のうち、款8・土木費、項2道路橋梁費、目4道路新設改良費1億円について賛成できません。これは市道東部産業団地線の新設ということですが、実態は国道8号線から三井アウトレットパークの駐車場へ入るための道路であり、そこへ行く目的のない人が通る必要は全くない道路であります。文字通り三井アウトレットパークのためだけの道路であります。これを国、県の支出金5500万円と、地方債、つまり市の借金4500万円で賄おうとするものです。国・県支出金は所得税や消費税など私たちが納めた税金ですし、市の借金を返していくのは市民の税金です。ここで商売をして儲けようという三井不動産には1円の負担も求めない計画です。これはおかしなことではありませんか。

 かつて北陸森紙業が小矢部市に進出した際に、そこへの進入道路を整備したことがありました。この道路は市民が自分の用事で使う道路にもなっています。市の報告によると、それでもその時には進出企業から一定の寄付金を受け入れていたのです。市道の舗装についても1991年度までは受益者負担ということで地元から10%の負担金を徴収していました。これは1993年度から廃止となりましたが、現在でも、農道の舗装など改良する場合には、農家が受益者だとして一定の地元負担が求められています。

 ところが三井不動産という日本を代表する大手資本が商売をするに際して、すべて税金で賄うというやり方は、これまでの例からしても大変不公平です。たとえ寄付金という形でも三井不動産に応分の負担を求めるべきだということ申し上げて、私の反対討論とします。
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