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6月11日、スガアマは再び白馬へ。17巻巻末の記事にする為、
北野建設スキー部さんの取材を行った。その際、監督であり、
全日本ヘッドコーチである横川さんから情報を頂き、急きょ、
17日〜19日の3日間、北海道で行われるジャンプの合同練習
を見学させて頂く事にした。
写真上はその場所となった宮の森シャンツェ。(K=90)
1972年の札幌オリンピックでは日本人選手3人がここで
それぞれ金銀銅を獲得、表彰台を独占した。

17日、朝から札幌へ。さっぽろ文庫「大倉山物語」を
読んで以来、行きたいと思ってた三角山を登山。
300M級の山であり、麓から山頂を上り、更にラージヒルの
ある大倉山の尾根を歩き、約2時間で宮の森へ降りてこれる。
ところがこの日はあいにくの土砂降り。山頂へ上っても視界は
ゼロ。合羽を着るも中は蒸れてるのか濡れてるのか分かんない
ような不快感。髪の毛やリュックの中はグショグショ。防水加工
してある筈のトレッキングシューズも役に立たなかった。
登山を終え、お食事しようと中華料理屋の入り口付近で
合羽を脱ぐ。目の前はバス停。丁度バスがきてお客と遭遇。
恥ずかしい〜;;;
ランチの後も丸山公園から中島公園までひたすら歩く。
南1西24から南9西1まで。おかげで脛が痛くなった。

18日、合同練習を見学。
ジュニアから実業団まで、トップのジャンプ選手及び
コーチが一堂に会した。(後にSAJのサイトにて改めて確認
したが、いかに凄い面子だったのか今更驚いている)
午前中は宮の森にてジャンプ練習。横川コーチのご紹介
により、全日本のエース格である伊東大貴選手とお話しする
機会を得る事もできたが、何をどう振る舞って良いのか
分からず、とにかくお邪魔になってはならんと離れて見学。
午後は大倉山で基礎トレーニング。
ウォームアップにと2チームに分かれてサッカー開始。
…にしても、多すぎる!第一お互い誰が自分と同じチーム
なのか分かってたんだろか?

19日も午前は宮の森へ。横川コーチの計らいで
コーチボックスへ入れて頂いた。お邪魔になっては
ならないと怯えてばかりじゃいかんと思い、オリンピック
5回も出場した葛西紀明選手(今回は欠席)が所属する
土屋ホームのコーチにお声をかけてみたが、思いのほか
話が弾んだ。も少し時間があったら白馬のカレー屋の件も
聞いてみたかった。
午後は前日と同じように大倉山でトレーニング。
最終日、横川コーチにお願いし、トレ終了間際に皆の前で
スピーチさせて頂く機会を得られた。練習を見学しながら
さて、何を話そう?なんて思案に暮れようと思ってた矢先、
旦のメールを読んで運行状況を確認、なんと…
乗る予定だった飛行機が台風でキャンセルに・・・!!
慌てて航空会社に変更の手続きをしようとしたが、電話が全く
繋がらない。こちらは後でかければなんとかなると思い、
早々にホテル延泊を決めた。
おウチに帰れなくなってドタバタしてしまったものの、飛行機
の予約変更も完了し、コカコーラゼロを飲んでホッと一息。
が、ちょっと待て、そうだ!スピーチ!ひえ〜!!
トレーニングも終わり、選手コーチ全員集合。
横川コーチからご紹介を頂く。
「今日、お帰りになられるすが間さんから…」
…いや、帰れないんですって!でも、ま、いいか。
大勢の、しかもトップアスリートや有名なコーチ陣のいる中、
緊張しながらも自己紹介。またどっかで会うかもしれないんで
ヨロシク〜。といった感じで終えると拍手が沸き起こった。
え〜と、これって、人生最良の日なんだろうな。ホントに、
完璧なスピーチでなかったけど、自分に自信が持てなくて
押し入れに隠れるように過ごしてた頃とはエラい違いだよね。
人間、考え方ひとつで世界が変わる。やればできるんだよ!

と、いう訳でおまけの最終日。
台風の影響で朝から雨だったが、風はそれほどなく、
宮の森にてジャンプ練習を始める頃には雨も上がってきた。
そんな中、見慣れない3人組を見かける。どうやらTV局の
関係者のようだ。「夏のシーンではどうたらこうたら…」と話
をしてた。
実は昨日、2年前に訪れた焼肉屋さんで大倉山の
前バッケン保持者である金子祐介さんの奥さんが先月亡くなった
という話を聞いた。それが機か?近日金子さん夫婦の話が
ドラマ化されるらしい。練習中に瀕死の重傷を負った金子さんを
献身的に支えた奥さんが今度はガンに犯されてしまう。
なんて事だろう。完治した後は子供を授けて幸せに
暮らすんだろうって信じてただけに、残念でならない。
せめてもの救いは、奥さんが永遠の存在になった事だろう。
けど、待って、ドラマにするには早すぎない???
亡くなってから間もないとかじゃなくて、このストーリー
事態、続きがある様な気がする。亡くなってENDじゃ
嫌だってのもあるけど・・・。
てな話もあって、取材は終了した。
今回、横川コーチ率いる北野建設スキー部の皆さんには
移動や食事の面でお世話になりっ放しで「ありがとう」が上手く
云えない。得体の知れない、付き合い下手な姉ちゃんが貼り
ついていただけに、竹内 択選手も作山憲斗選手もやり辛かった
だろう。にも関わらず、お付き合いくださった事、お気遣い
くださった事には心の底から感謝してます。本当・・・・・・・・・に
有難うございました!今後のご健闘お祈りしてます。
他で合宿中の渡部暁斗選手にもよろしくお伝え下さい。

ジャンプ取材を終えた翌日、羊が丘を目指し、澄川から
30分以上歩く。地図で見ると大した距離に見えないんだけど、
延々とまっすぐ伸びる道を目の当たりにするとやはり北海道
って広いんだなぁと感じずにはいられない。南郷18丁目まで
トータル4時間近く歩く。お蔭で札幌の雰囲気を肌で楽しむことが
できた…あー…いや、後半は必死になって歩いてたかも・・・;;;;;
21日午後8時、羽田に到着。
ロビーで待ってた旦に思わず敬礼。自分の乗ってたSKYが
後から出発したJALに抜かれたことを知る。ジャンボ強し!
22日、メールチェックや写真の整理などで朝からPCに
座りっぱなし。ふと耳たぶを触ると変なものが付着しているの
に気づく。体の一部のようにがっちりくっついているので、
強く引っぱって取ったら虫だった!ネットで調べると
どうやら吸血ダニのようだ。恐らく昨日、藪の中を歩いた時
取りついたんだろう。
尚、ダニは完全に取りきれず、頭(クチバシ?)が皮膚の中に
食い込んだままである。なんか感染症とかあるらしい
けど、ダイジョウブかな?
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