バイク道楽日誌 No.77

04年11月21日(日)     「150ccスクーター購入」

(私がスクーターを嫌いな理由)
 巷には50ccの原付を中心としてスクーターが溢れているが、私はずっとアンチスクーター派であった。その理由は次のとおり。
  @乗車姿勢が軟弱かつ非機能的であり、スタイルも悪い。
   オートバイと違いニーグリップができず、操縦性に劣る。車輪も小さいので、大人が子供の3輪車に乗ったようなカッコ悪さがある。
  A工業製品として質感に劣るものが多い。
   車体が強化プラスティックでできており、オートバイのようなスチールの重厚感がない。車輪の小ささ等の制約もあり、デザイン的
  にオートバイを凌ぐものがない。
  B操縦にメリハリがない。
   クラッチとペダルによるギアチェンジができないので、加速に弱く、かつ、エンジンブレーキがないので、山道の下り等に弱い。
  C手軽すぎて運動不足を招く。
   シート下にヘルメットを入れっぱなしにし、サンダルでも乗れるような手軽さが、どこにでもスクーターを利用させ、持ち主の運動不
  足→生活習慣病を招く。 

(にもかかわらず、私がスクーターを買った理由)
 
上記のような理由で、絶対にスクーターにだけは乗るまいと決めていたのに、このたび、スズキ「ベクスター150」というスクーターを購
入し、一昨日、納車であった。買った理由は次のとおり。
  @ちょっとそこまでの「足」に、どうしても必要になった。
   駅前のスーパーや本屋等への買い物、デジカメクラブの勉強会や撮影会への参加、ツーリングクラブのミーティングへの参加など
  に、BMのオートバイでは大げさかつ非実用的のため、歩いたり電車に乗ったりしていたが、それがすっかり面倒になってきた。
  A「セカンドバイクにスクーター」が、仲間の大勢になった。
   ツーリングクラブの仲間はほとんどがこのタイプとなったため、一人孤高を保ってばかりもおれなくなった。
  Bツーリングクラブの創始者がスクーターのみによる「グルメかつ写真や温泉を楽しむ」ツーリングクラブを発足させた。
  走り主体の今のクラブのほかに、このクラブにも入っても良いかと考えた。

(スズキ「ベクスター150」について)
  大型バイクには乗らないと言っていてBMWを買ったり、スクーターには絶対乗らないと言っていてスクーターを買ったり、全く自分の
 節操の無さに愛想が尽きるが、ま、言い方を変えれば「時代の変化に適切に対応する柔軟性を持っている」のかも知れない。
  私が買ったベクスターは、案の定というか、全く高級感はないが、軽く、小さいので、150ccでも250ccのスクーターに引けを取らな
 い走りをするし、とにかく取り回しが楽チンである。大型バイクを持つ諸兄のサブマシンとして、お薦めの機種といえる。


ご覧のとおり、原チャリに毛の生えた程度。車体と同色のトップケース(HEPCO & BECKER製)を取り付けた。

〈参考〉大きさ比較
BMWR1150R SKYWAVE250 VECSTER150 Let's4
排気量(cc) 1,129 249 152 49
全長/全幅/全高(o) 2,170/820/1,230 2,260/760/1,335 1,920/685/1,095 1,665/605/985
乾燥重量(kg) 218 168 106 59
最高出力(PS) 85 23 13 5
最大トルク(kg/m) 10 2.5 1.3 0.46