曲目決定に向けて
今回の演奏会の曲目選定については、積極的に案を練り、団に対し提言をしてきたのですが、最後の決定の段階にいたり、誠に個人的な話ではありますが、実の父が入院し、技術委員会にも出席できず、団の皆様には大変迷惑をおかけしています。
さて、10/1の委員会にて、演奏会の全体像がほぼ固まったとのこと。第一部がクラシック。第二部が映画音楽。
伝え聞くところでは、第1部の曲目の案として、
R.シュトラウス 「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第1楽章
J.シュトラウスU世 美しき青きドナウ
チャイコフスキー 「白鳥の湖」より情景
オッフェンバック 「天国と地獄」序曲
ホルスト 木星
とのこと。有名曲をほぼ時代順に並べつつ、〜自然そして宇宙〜といったテーマが浮かび上がるようです。ただ、どうでしょう。長いような気がします。
1曲目から、時間を計りますと、1分、10分、10分、3分、10分、8分。トータルで40分を越えるくらいでしょう。さらに、指揮者の解説も交えてということなら、ステージ全体としては50分くらいでしょうか(演奏が終わり、お辞儀をして、指揮棒を置いて、マイクを取って、何かしゃべって、さらに、マイクを置いて、指揮棒とって・・・曲間は2,3分はすぐにたってしまいます。)。
ファミリーコンサート的に、なるべく初心者の人も気楽に聴ける、というコンセプトなら、長過ぎるのは感心しません。ワン・ステージの実質的な演奏時間は30分とし、その間に10分以内の喋りをはさみつつ、ワン・ステージ40分以内で休憩に持ちこむというのが、ベストと感じます。「なかなか終わらないな。つまらんな。」と思われては、せっかくのオーケストラ鑑賞初心者はもうニ度とコンサートに足を運ばないかも。
(特にこういう企画で配慮すべきは、初心者の聴衆に決定的なクラシック嫌いの感情を抱かせない事だと思います。安易な考えでのぞまないでほしいところですね。)
実質30分の演奏で2部構成、最後にアンコールをしっかり2曲くらいサービスするのが、ファミリーコンサートのベストな時間配分だ、と私的には考えます。
ということで、再考を願いたいところです。個人的には、「天国と地獄」は、上記の中ではちょっと異質な曲のようですのでカットかな。また、有名なカンカン踊りが出てくるまでが、長くてちょっと辛いでしょうし。
また、他の方法として、指揮者が許すのなら、「天国と地獄」は最後の有名なカンカンのみ。さらに、「長いな」と思われやすい「ドナウ」も全曲ではなしに、合唱付き版、つまりコーダ1に入って早めに切り上げてしまうという手もあります。「ドナウ」は超有名ですが、私の経験からは、冒頭のテーマだけは楽しんでいただけますが、その後はひたすら寝るだけ。ざわつくだけ。という音楽教室での小学生が多かったようです。
うーーん、「田園」10分、「ドナウ」10分か・・・・・出鼻くじかれなきゃいいけれど。
映画音楽は、まだ定まってないようです。楽譜を借りるつてはありますがよろしかったでしょうかねぇ。
(2000.10.4 Ms)
なお、映画音楽ステージは、マーラーの交響曲第5番第4楽章、サウンド・オブ・ミュージック、ウェストサイド物語、スターウォーズあたりで考え中、と伝え聞いておりますが、マーラー大丈夫かなァ。9/10に初見大会を振った限りでは、これ、音楽にならないような。。。。
あと、いわゆる映画音楽はアレンジのちゃんとした楽譜をさがせるかどうかですね。
ウェストサイド・ストーリー・ハイライツなる楽譜をやはり初見大会で振りましたが、ずっと1stバイオリンが旋律というのは、これまた凄いチャッチイ編曲!!!スコアが無くてどうしよう、という感じだったが、1stのパート譜でばっちり用が足りました。いわゆる、吹奏楽で言う、「ミュージック・エイト」の楽譜並だ。わかる人だけ笑ってくださいな。中学の文化祭で良くやったな・・・通称「音楽8」の楽譜。「ハイスクール・ララバイ(なつかしや、イモ欽トリオ!!)」のアレンジをブラスでやって、これなんの歌?と友人から後で聞かれる始末。
せっかくオーケストラでやるのだから、安い楽譜で無しに、本物に限りなく近いアレンジの楽譜でなきゃ。聞いた途端、映画なりミュージカルの映像が浮かぶように!!これどこかで聞いたかなァ・・・・程度の認識しかできないアレンジならやらない方がましですよね。
くれぐれもご用心ご用心。「こんなのウェストサイドじゃない!」「これのどこがサウンド・オブ・ミュージックだ?」てな楽譜を手配しないように気をつけましょうね。
(2000.10.5 Ms)
マーラーのアダージェット、思いなおすたびに今回は見送りが妥当か?と思い悩むところ。例のワン・ステージ30分の原則でいくなら、マーラーだけで10分費やすのは、他の曲の余地を多いに減じてはしまわないだろうか?
ウェストサイドもサウンド・オブ・ミュージックもメドレーだと10分弱、7〜8分くらいは時間がかかる。それに、スターウォーズのメインテーマで6分。なんとかギリギリいけそうな気がしますが、(やはり第1部でも考えたことですが)なるべく10分もかからない短めな曲を沢山やった方が、コンサートの趣旨に沿うような気がします。
また、「風とともに去りぬ」から「タラのテーマ」をやりたいという意見もあるようですが、現状では時間的な余裕が無いので、やるなら他の曲を削らねばなりません。私の現時点での意見としては、マーラーの代わりに3〜5分程度の映画音楽のテーマ曲(メドレーで無しに)など、2,3曲いれたらどうかと考えます。
曲順も含めた私案
1.風とともに去りぬ テーマだけ(1939)3分見当
2.ウェストサイド メドレー系(1961)8〜10分見当
3.サウンド・オブ・ミュージック メドレー系(1965)8〜10分見当
4.タイタニック もしくは、美女と野獣 テーマだけ・・・・・突然出てきましたが、それぞれ10回、9回定演のアンコールでした。再演してもよいのでは。3分見当
5.スターウォーズ テーマだけ(1978)6分見当
(マーラーをどうしても入れるなら、1と4をカット。スターウォーズの前にマーラーか。ただ、10分級の曲が3曲も並んでしまう・・・・。マーラーを入れるなら、ウェストサイドかサウンド・オブ・ミュージックを割愛、もしくは大幅なカットしないと。しかし、みんなの知ってる曲のメドレーならそれほど気にしなくてもいいかな?)
だいたい時代順に並べ、かつ、曲の長短、派手さなどバランス良く並べたつもり。「風とともに去りぬ」「タイタニック」「美女と野獣」は、特段私がお勧めするものでもなく、例示ということです。楽譜の所在さえしっかりしていれば、団員の希望に沿う他の曲をあてはめれば良いでしょう。ただし、くどいですが、楽譜は変なモノを用意しないように!!
また、時代にはこだわり過ぎず、「2001年宇宙の旅」で始まったコンサートを「スターウォーズ」で閉めるというのは、なかなかシンメトリックでよいでしょう。
あと、アメリカばっかりになってしまうのは偏向でしょうか?ヨーロッパのもの、日本のものも欲しいような気もしますが・・・楽譜次第か。
さて、気になる楽譜ですが、ネット上にこんなページも存在していますので参考にどうぞ。「風とともに去りぬ」はミュージック・サプライさんのレンタル譜がいけそうな感じですが。ミュージックエイトの楽譜は是非止めましょう。
ミュージック・サプライさん(レンタル譜の「ワーナーチャペル」をご覧あれ)は別件で昔、楽譜の問い合わせをしましたが(グラズノフの交響曲の楽譜もバッチリです!)、懇切丁寧に教えていただけます。さらに、そこから、ジョン・ウィリアムス・ファンクラブ!!!にも行けたりして、映画音楽のネタには事欠かないですね。他のオケの皆さんも是非是非、レパートリーのマンネリ化防止と観客動員のためにも利用してみてはいかがでしょう?
映画音楽の楽譜の良し悪しは、そのアレンジのスコアを入手して音にしなければ確認できません。なるべくアマオケ同士で情報交換して(演奏テープなども聞かせていただければベスト)、この楽譜ならいけそう、てな情報を共有できたらいいな、と考えます。アマオケ連の担当者、参加者の情報収集能力向上も期待したいところです。こういう機会こそ、人脈が宝、なはずですが、アマオケ連ルートでも情報収集できればこんなに曲決めに時間が費やされなかったであろう、と大変残念に思うところ。今後の課題です。
あと、第1部の曲順の案。思いきって時代を逆に遡るのも一手。最初にインパクトをドカーンと。長い曲は後回しで、最初に聴衆のコンサートへの期待度を高めさせる心理的な配慮。 ツァラ、木星、白鳥、ドナウ、田園・・・いかがかな。
最後に打楽器パートの件。結構、楽器の種類は多そうですし、トラも刈谷オケ史上最多となります。予算は、技術委員長より問題として取り上げられていませんが・・・?特に映画音楽の譜面は気になります。ドラムセットは用意できないということで技術委員長の承認は得ていますが、無しあるいは代用で可能な楽譜なのか、その辺の確認も必要ではあります。第2部、映画音楽ステージは、初の試みではありますが、刈谷オケの運営面の力量を超えた内容になりそうです。心してかかりましょう。後で、こんなはずでは、ということが絶対に無いように。
有意義な技術委員会での議論と、説得力あふれる議論結果をおおいに期待してします。私の役割もこの辺りで終わりですかね。(2000.10.9 Ms)