【四日目 W】

【鹿児島本線 ソニック29号】(大分行き) 博多[14:00]⇒小倉[14:41]
 そろそろ次に乗車するソニック29号の時間だ。ということなので駅に戻ってホーム
に並びます。このソニック29号は小倉までの途中停車駅が折尾と黒崎のみ。つまり
速達タイプの列車ですね〜。1本見送ったので右側の窓側に悠々着席できました。
 黒崎付近で筑豊電鉄と併走しました。この路線は路面電車タイプの連接車が走っ
てるんですが、法律上は鉄道路線という実に不思議な路線です。そういえば今回
は観光メインで行程を組んだため、筑豊電鉄を見たのはこれ1回でした…。撮影メ
インの行程だったら撮りに行ってただろうな。
 それから程無くスペースワールドの近くを通過。スペースワールドは小倉方面の
車窓左側から見えるもんだと思ってましたが、この通り車窓右側から見えました。
どうりで3日前に小倉から折尾に行った際に車窓右側から見えなかったわけだ。
 そんなわけで小倉駅に到着しました。思えば3日前、九州に上陸した時に最初に
降りた駅も小倉だったっけな。ですが、あの時は新幹線からの乗り継ぎだったた
め、実際に降りるとなるとこれが初めてです。ここからは北九州空港行きのエア
ポートバスに乗るためバス乗り場に向かいます。ちなみに小倉駅前は九州第二の
都市の中心部であるためかかなり都会の雰囲気がしてました。
【エアポートバス】(北九州空港行き) 小倉駅前⇒北九州空港
 バスの乗車口にはもうすでに行列ができていました。こりゃ一番前に座るのは無
理っぽいな。。。と思いながらもバスを待ちます。待ってる間に西鉄の路線バスを多
数見かけたんですが、3日前に乗った西鉄バスと色が違うぞ!?ちょうど塗装変更を
行ってるんでしょうか…。
 15分くらい待ってバスが来ました。本来の予定なら北九州空港までノンストップの
バスを使うつもりでしたが、早く来たため1本早い三萩野に停まるタイプのバスにし
ました。そのバスは見た感じだと路線バスに見えるんですが、車内は高速バス仕
様のバスでした。似たようなタイプのバスを去年横川〜軽井沢間で乗った記憶が
あります。
 列に並んだときはかなりの行列ができていたんですが、同じ乗り場に普通の路
線バスが来た時、前に並んでいた人達が何と路線バスに吸い込まれていきまし
た。これでもかってくらいに…。結局最終的には列の前から2番目のところに並ん
だ状態でバスが来ました。そんなわけで一番おいしい左側の一番前の席はゲット
できなかったものの、右側の一番前の席には座れました。

 こうして15時過ぎにバスは発車しました。発車してからしばらくは一般道を走行す
るため、スピードはほとんど上がりません。10分あまりこの状態が続いていよいよ
高速に入ります。
 ところが、高速に入っても思ったよりスピードは上がらず、追い越し車線を走る車
に抜かされることが何度もありました。なので思ったより時間がかかったような…。
 北九州空港は中部国際空港や関西空港と同じく海の上の人工島にあるタイプの
空港なので、空港に着く直前には海を渡ります。当然ながらここの眺めは最高だっ
たわけで…。
 こうして小倉駅から40分で空港に到着しました。そんな北九州空港から離着陸す
る飛行機ですが、その大半がスターフライヤーです。スターフライヤーは全日空の
系列に属してるらしいので、搭乗案内には2つ同じ便が表示されるという奇妙な光
景が広がることが日常的にあります。ちなみにこれから乗るのは16時35分発の便
で、勿論スターフライヤーです。
 まだ搭乗まで時間があるのでお土産屋をうろついたり展望デッキに行ったりして
時間を潰しました。ここの展望デッキには足湯があるそうです。最近はどこにでも足
湯があるもんだな。ここに至っては温泉地じゃないのに…。興味本位で入ってみよ
うかと思ったりしたんですが、足湯でゆっくりしすぎて飛行機に乗り遅れてしまう可
能性があるんでやめました。
 まさかここで京急電車を見る事になるとは…。とこれを最初見た時は驚いたもん
ですが、京急電車を模した券売機がありました。こんな物があるのは、ここから出
る便のほとんどが羽田行きだからだな。とにかくこの先京急を利用する自分にとっ
てはかなり便利だ。というわけでここで品川までの切符を買っておきました。
【スターフライヤー84便】(羽田空港行き) 北九州空港[16:35]⇒羽田空港[18:0018:10]
 そんなわけでいよいよ搭乗します。自分の性格上飛行機には滅多に乗らないの
で、通路を通ってそのまま飛行機に乗るという感覚も久しぶり。とは言っても実際に
は1年半ぶりですが。
 自席は久しぶりに窓側を選びました。ここ数年は高所恐怖症で真ん中の席を好ん
でいたんですが、飛行機から見える景色を見たいので窓側にしたわけです。それ
に今日は天気からして期待できますし。
 そして離陸してから30分近くして、窓からは期待通りの景色が見えました。今日
はこの飛行機が通った場所はどこも雲1つ無い快晴だったので、このようにくっきり
下界の景色が拝めるわけです。かなりの高度を飛んでる飛行機から見える景色は
また違うものがありますね。ちなみに松山付近上空を飛行中でございます。
 ここでドリンクサービスが回ってきたのですぐさま購入。お茶にジュースなど様々
な種類の飲み物がありましたが、僕はスープを選びました。昔から飛行機のドリン
クサービスでは必ずスープを選んでたりします。これまで飛行機の中で飲んだスー
プはずっとオニオンスープだったと記憶してるんですが、ここではコーンスープでし
た。これまで乗った飛行機のほとんどが日本航空系列なので、これは単に航空会
社の違いだと思います。
 コーンスープを飲んで落ち着いてると瀬戸大橋上空を通過。こう見てみるとまるで
航空写真みたいですね。まぁ航空写真よりこっちの方がよほど綺麗なのは確かな
んですが…。
 さらに明石海峡大橋上空を通過。この辺は帰省でよく訪れる地域なんですが、や
はり上から眺めるとなると違うものに見えてくるから不思議です。
 こうして窓からの写真を撮りまくっているわけなんですが、自席から窓の景色を見
ると僅かながら主翼が被るので、綺麗に写真を撮るにはちょっと席を立つことが必
要でした。1つ前の席だったら座ったままでも綺麗な景色を堪能できただろうな〜。
 いつしか飛行機は大阪上空から名古屋の上空へ。大阪の景色が見えてから名
古屋の景色が見えるまでわずか10分足らず。実感は無いもののやっぱ飛行機は
すごく速いなぁ〜。ちなみに写真真ん中に見える白い点がセントラルタワー。つまり
あそこが名古屋駅ということになります。
 松山市内から飛行機からの景色を見てきましたが、その締めくくりはやはり富士
山。ちょっと曇ってきたのが残念ですが、それでも綺麗な富士山が見えたので良し
としますか。冠雪量もいい感じです。ちなみにこの写真を撮った直後にシートベルト
着用サインが点灯。危なかった〜。。。(苦笑)
 羽田空港への着陸はなぜか10分遅れました。でも後は帰るだけなので全くもっ
て影響はゼロ!考えてみれば、この旅で10分以上の遅れにあったのはこれが最
初で最後なんじゃないかと思います。それほど平和な旅行だったってことで良かっ
たんですが…。
【京浜急行電鉄 快速特急】(京急川崎行き) 羽田空港⇒京急蒲田
【京浜急行電鉄 快速特急】(品川行き) 京急蒲田⇒品川
 思えば前回羽田空港から帰宅の途に就いた時は帰宅ラッシュを嫌がって高速バ
スにしたんですが、今回は鉄道を使います。ですが、帰宅ラッシュを最大限避ける
ルートで帰ることにしました。
 夕食を食べてから京急のホームへ向かいます。都営線へ直通する急行が先に発
車するようですが、その後に発車する京急川崎行きの快速特急はなんと旧1000
形!旧1000形の快速特急ってまだあったんだ〜。というわけで旧型車特有の爆音
を期待して乗り込んだはいいんですが、3分前に空港線内各駅停車の急行が走っ
てるのでノロノロ運転…。爆音が聞けないのは残念ですが、空港線内は待避設備
が無いので当然といえば当然ですよね…。
 京急川崎行きに乗ってしまったため、京急蒲田で電車を降りて品川行きの快速
特急に乗り換えます。快速特急ということで2100形を期待したんですが、平日の夜
ということもあるのか3ドア車でした。そして入線してきたのは元快速特急車の
2000形。車内はラッシュの逆方向ということもあるのかガラガラで、難なく車端部の
ボックスシートに腰掛けました。
【東海道本線】(東京行き) 品川⇒東京
【中央線 快速】(高尾行き) 東京⇒八王子
 品川から東京までは山手線か京浜東北線を使うのが普通ですが、帰宅ラッシュ
を避けるためここは敢えて東海道線のホームへ。次の電車は運よく3ドアの211系
でしたが、これでクロスシートだったら言うこと無しなのに…。とにかく帰宅ラッシュ
の逆方向で当然ガラガラなので、ゆったりと移動できました。時折山手線や京浜東
北線の電車と併走するんですが、見たところどれも満員状態。こっちを選んで正解
だったな。
 終点の東京で中央線に乗り換え。どうやら1番線の電車が先に発車するようなの
で、確実に座るため2番線に並びます。ところが1番線に入線してきた電車は何と
201系!どっちも高尾行きの快速だったため迷わず1番線の電車に乗ることに。慌
てて予定を変更したため座れるか不安でしたが、何とか着席に成功。
 乗車中はとにかくモーター音を満喫してました。今日は中央線の201系2編成の
うち両方とも稼働しているようで、どっかでオレンジ色の車体とすれ違ったよう
な…。
 途中で列車待ち合わせが多かったせいか1時間強かかって八王子に到着。これ
までの旅の思い出を振り返りながらタクシーで帰宅しました。

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