【三日目 V】

 そんなわけで自分も早速ハウステンボスへと足を運びます。とは言っても時
間に余裕が無いので2時間しか楽しめませんが…。駅自体「ハウステンボス」
と名乗ってる以上ハウステンボスとはかなりの至近距離。駅とハウステンボ
スをつなぐ橋を渡ればもう入口は目と鼻の先って感じです。…しかしながら橋
が思ったより長く、実質5分くらいかかりました。
 ここが入場ゲート。てかどうしても自動改札機に見えて仕方が無いんです
が…。それはともかく入場券を買う………って料金高っ!!ここがテーマパーク
である以上仕方ないんですが、中高生で2000円は…。。。でもここまで来た
ら後には引けないので2000円払って入場。この出費はかなり痛い。。。という
わけでここでの滞在時間中は節約を余儀なくされました。
 こうしてハウステンボスの街歩きがスタートしたわけです。しばらく歩くと熊
の石造がお出迎え。どうやらここはテディベアキングダムのようで。1階は無
料らしい(というよりここを通らないと先に進めない)のでこのまま通ることにし
ます。
 そして建物に入ると、いきなり巨大な熊が出没!でもいくら大きくても、この
顔で凶暴な性格というのは到底有り得ないので、怖くはありません。テディベ
アの世界は愛嬌で勝負ですから…。それにしても、熊なのにネクタイ姿とは
おしゃれですな〜。(殴
 風車に色とりどりのチューリップ…。ハウステンボスはオランダを模したテー
マパークのため、場内のあちこちでオランダらしい風景を見る事が出来ます。
そのチューリップですが、童謡だと「赤、白、黄色」と歌われていますが、白い
チューリップは全然見かけなかったり…。
 もう完全に訳がわからない写真ですね…。実はこれ、風車の内部構造なん
です。一部の風車は中を開放していて、このように風車の内部まで見ること
が出来ます。それにしても、撮っている自分も「だから何?」と言いたくなるよ
うな写真だ、これ…。
 運河沿いを歩いてると船をよく見ました。「カナルクルーザー」という遊覧船
らしいです。船はしばらく乗ってないので是非とも乗りたかったんですが、乗
船には600円かかるとか…。入場の際2000円も払ったのでこれ以上余計な
出費はしたくない。というわけで乗船は見送りとなったのでした。
 さっきから節約節約と言っていながらもただ歩くだけじゃ面白くない。なので
1箇所くらいはアトラクションを楽しむことにしました。そこで目星をつけたのが
マジックミラーメイズ。個人的に巨大迷路は興味があるので選んだわけです。
というわけで早速迷路の中へ入ると、そこはまさに鏡だらけ。「え?自分がも
う1人!?ということも当然あるわけです。それよりも混乱したのが、もうどこが本
物の道でどこが鏡かも判別つかない。なので何度も何度も鏡にぶち当たりな
がら迷路を進み、10分弱で迷路から出ました。
 迷路から出るとマッサージチェアが置いてありました。丁度歩き疲れたところ
だし、ここらで一休みというのも…。と思いましたが、お金がかかるのでここは
抑えて…。ちなみに見ての通り、カバーが掛けられていました。もしかして座
っちゃダメという合図なんでしょうか。
 その隣にはトリックアート美術館がありました。トリックアートというのは、一
言で言えば目の錯覚によって立体に見えたりする絵のことです。ここもなか
なか面白そうなので行きたいのも山々なんですが、費用の関係で断念…。
普段美術館には興味を持たない自分ですが、トリックアートの美術館にはい
つか行ってみたいものです。
 しばらく歩くと移動販売車が停まってました。というよりも、車をお店として活
用している感じです。見慣れない形状の車で、一瞬見た時は超低床の路面
電車に見えたものです。それより、この車のナンバープレートはどこにあるん
でしょうか…。この車は走らないから必要ないんでしょうか?
 この建物では3Dシアターをやるみたいです。ですが、お金も時間もかなり
かかりそうなので素通りしました。ていうか、行く前にこんな大行列見せられ
たら行く気なくなるし…。
 やはりオランダを模したテーマパークなのか、街並みはかなり異国の雰囲
気です。そんな中「柿右衛門ギャラリー」という建物を発見しました。その名前
からして明らかに和風っぽいですね…。ここは自由に入れるようなので入っ
てみると、有田焼がたくさん展示されてました。柿右衛門というのはどうやら
有田焼の様式だそうです。最初見た時は人の名前かと思ったりしたもんだ
が…。それよりも周りの雰囲気とのミスマッチぶりはある意味すごい…。
 柿右衛門ギャラリーの近くにあった無料休憩スペースで少し休息した後に
再び移動。しばらく歩くと海賊船を見ました。初日に海賊船を活用したレストラ
ンを見たんですが、あっちは何だかリアルで、本物の海賊船っぽいです。
 さらに進むとコカコーラの自販機を見つけました。でも見ての通りごく普通の
コカコーラの自販機とは大分違います。まず決定的な違いは色が黒く塗られ
ていることでしょうか。これはおそらく周りの雰囲気に合わせたものだと推測
できます。それはそうと、この自販機はコカコーラの自販機でありながら、本
家のコーラが全く売られてないというとんでもないオチが…。(笑) お茶類とア
クエリアスばっかりのようです。
 さらに進むと街並からは完全に外れ、随分奥まで来たもんだと思う。しばらく
歩くとパレスハウステンボスが見えました。どうやらここがハウステンボスの
最も奥にある建物みたいです。よく見ると、建物の入口に赤いじゅうたんが敷
かれてます。何かめでたい儀式でもあるんでしょうか。

<三日目 Wへ>


トップページ旅行記春の九州物語〜本当の美を求める〜 プロローグ