【二日目 W】
そこには庭園の美しい風景が広がっていました。とはいえ、天候が少し悪いので 見た感じだとそこまで美しくは…。とまぁそんな前置きはおいといて早速公園内の 散策といきます。滞在時間は30分としているため、公園の規模からしたら悠々回 れそうです。 |
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歩いてしばらくすると見えるのは小高い丘。で、その左になんか山みたいな丘 があるんですが…。これは富士山を模した丘のようで、ここ水前寺公園は東海道 五十三次を模した風景があちらこちらにあるそうです。そう考えると富士山に見え なくもないな。水前寺公園の1つの見所であるこの丘なんですが、意外と記録し ている枚数は少なかったりします。 |
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それからしばらくして桜並木の下を通ります。ちょうど満開ですねぇ〜。そしてそ の下には広場があるんですが、この風景だとお花見のシーンが容易に想像でき ます。事実、見ての通り奥ではお花見を楽しんでいるとおぼしきグループも見まし た。僕の中でのお花見のイメージというのはビニールシートの上に座って楽しむと いうものなんですが、あちらのグループはよく見るとテーブルが設けられ、パイプ 椅子に座ってお花見を楽しんでいるという様子でした。これが今時のお花見事情 なんだろうな〜。 |
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ここの庭園の写真はたくさん撮ったんですが、その中でもこれが一番庭園らしい 風景ではないでしょうか。あまり上手くは説明できないんですが、ちょっと狭い池 に不規則に置かれた石などなど…。そういえばこんな景色、どっかで見覚えある な〜…と思ったら、1年前に修学旅行で京都へ行った時に、確か二条城でこうい う風景を見た記憶が…。 |
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そんな感じで公園内を一通り回ったところで最初の場所に戻ります。まだ時間 があるので庭園の景色をふと眺める。そしてその庭園の池には、鯉が悠々と泳い でいました。体の模様が多種多様なのが面白いな。中には金魚が少し大きくなっ たように見える鯉まで…。 |
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さらには鴨も泳いでました。普通鳥という言葉を聞くと自由に大空を羽ばたく姿 が目に浮かびますが、こちらは水鳥なので水面を自由に泳いでる姿が目に付き ます。その他にも鳩など、たくさんの生き物がここで自由気ままに泳いだり飛んだ りしています。 |
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まぁいろんな種類の生き物が棲んでいるわけですから、こんな光景も見る事が 出来るわけで…。鴨と鯉という全く種類の違う生き物が泳いでいます。生物界に は強い動物が弱い生き物を襲う弱肉強食という掟がありますが、ここではそんな 心配は無用。種類の壁を越えて楽しく遊んでいます。 |
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と、ここでちょっとしたハプニングが起こります。それは庭園の景色を見ながら散 策中のところ………。 バサ、バサバサバサ! 「えええええ〜!?」 何と鳩が自分の真上を通り過ぎたのです。しかもただ通り過ぎたのではなく、か なり頭の高さとスレスレの低空飛行…。。。少なからず驚いたわけですが、生き物 がたくさん棲んでいるここならではのハプニングと納得。ここは魚、鳥、そして人 間と、3種類の全く違う動物達が共存していました。いいものを見させてもらいま した。 |
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【熊本市電】(熊本駅前行き) 水前寺公園⇒熊本城前 | |
というわけで水前寺公園を後にし、次の目的地へ向かいます。交通手段は無論 市電を使うため電停へ。今度こそは旧型車両に乗りたいと願いながらひたすら電 車を待つ。しばらくして来た電車は………ライトが1つ!ということは、旧型電車 だ!こうして見事に往路のリベンジを果たせました。ちなみに反対方向からも旧 型電車が来ていて、いいタイミングで旧型車同士の並びが実現しました。 |
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車内は熊本へ遊びに向かう人達で混雑していましたが、何とか空席を見つけた ため立ち席にはならず。やはり旧型車両であるせいか、車内を見回すと「年季が 入ってるな〜」と思わずにはいられません。そして最も注目したのが降車ボタン。 やはり時代の流れからか、バスみたいなボタンが多かったですが、その中にはこ んな古そうなボタンも幾つかありました。そしてこのボタンを押すと「チンチン」とい う音が鳴るのもまたいい感じ。 |
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熊本城前電停で下車。無論ここから歩いて熊本城へ行く予定です。その道中 で小柄なバスを見ました。どっかの街のコミュニティバスによくあるような感じです が、これは「しろめぐりん」というその名の通り熊本城の周りを一周するバスです。 見たところなかなかの乗車率で、これも熊本城へ向かう人達の足として大事にさ れているようです。尤も自分は市電しか考えてなかったので眼中にありませんで したが…。。 |
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少し歩いて熊本城に到着。やはり熊本観光に来たならばここは絶対外せませ ん。それに、時期的にも一番いいし…。とにかく、加藤清正公の銅像を横目にお 花見がてら城内散策といきます。 |
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ここで「お花見」という単語が出てきたということは………やっぱり。このように 満開の桜が臨める広場では、ある意味お花見の定番と言ってもいい青いビニー ルシートが至る所に…。やはりお花見の有名スポットであるせいか、その数は水 前寺公園の比ではありません。さらにはお祭りでよくある出店もチラッと見えたり と、まだ始まっていないものの完全にお花見ムードです。こりゃぁしばらくすればこ の地でドンチャン騒ぎが繰り広げられそうですな。 |
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しばらく歩いたところにあった入場券……じゃなくて入城券売り場で券を購入。 まだ中学生だったので入園料は大人の半分以下の200円で済みました。これは 結構お得だな〜♪ まぁそれはともかく、いよいよ今回の旅のメインでもある熊本 城の城内散策が本格的に始まる。 少し歩いたら目の前に巨大な天守閣が…。かなりのローアングルというのもある かもしれませんが、それを抜いてもとにかくデカい。威風堂々としてます。 |
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この写真ではあまり伝わらないと思いますが、とにかく人が多い多い…。。これ じゃぁ桜ではなく人を見に行ってると言っても差し支えありませんな。まぁこんな全 国的にもメジャーな観光地だと桜をゆっくりまったり見る余裕なんて何一つないと いうのも事実。それを重々承知した上でここを選んだわけであります。 |
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さっきまで巨大な天守閣を見上げながら歩いていたんですが、突然こんな薄暗 い景色に…。まるでトンネルに入ったような感覚ですが、こういうのも悪くないな。 むしろいい雰囲気だったりします。 |
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そんな感じで天守閣が間近に臨める広場に到着。とはいえさっき下から見上げ たほどのダイナミックさはありませんが。。。ここもかなりの人手で、天守閣の写真 を撮影している観光客も多数見受けられました。というわけで自分も撮影…した んですが、曇り空だったせいか暗く写り、あまり綺麗な写真とはいかない出来 に…。晴れ渡っていた昨日なんかはものすごい人手だったんだろうな〜。あ、よく 考えると今日は土曜日で、昨日は平日だったんだから五分五分か。 |
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天守閣には登れるそうなので早速登ってみますか。同じ事を考えてる観光客も 非常に多く、大混雑してました。ですがここは無論登るためだけのものではなく、 各階には熊本城にまつわる色々な展示物がありました。これじゃまるで「熊本城 博物館」と言ってもいいような…。その展示物ですが、ガラスケースに入っている せいか撮影禁止になっていました。完全に上からの景色目当てだった自分は軽 く展示物を見るだけで階段を上り、挙句の果てには完全に素通り…。。。ちなみに 写真の通り、今日は小天守閣も特別公開されたようです。 |
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階段をひたすら登ってようやく展望台に到着。絶景と言えるほどじゃないんです が、城の天守閣から眺めるとあっては何か違ったものを感じます。 その眺めを熊本駅方面のみですがご紹介させて頂きます。やはり福岡・北九州 に次ぐ九州第三の都市とあって多くのビルが建ち並んでいます。手前の熊本城内 の景色とのギャップが…。 |
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なんだかんだで展望台で5分ほど眺望を味わったところで階段を下り、広場にと んぼ返り。広場の一角にあるベンチでは大柄の犬が横たわっていました。見た感 じだとどうやらお昼寝中のようで、ティッシュ箱を枕代わりにしているところがまた 可笑しいです。不思議に思って犬の体を触ったわけなんですが、よく見てみると 「おひるね中 起こさないでね」と書かれた紙が…。………失礼しましたっ!! |
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続いて宇土櫓の方にも行ってみます。天守は靴のままでも上がれたんですが、 ここは土足厳禁ということで…。入口のあちこちで靴に関する注意喚起がありまし た。撮影に関するマナーはどこにも書かれてなかったんですが、心配になったの で撮影可能かどうか係員さんに聞いたところ、許可を貰いました。てなわけで、早 速靴をビニール袋に入れて中に足を踏み入れます。 |
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入ってみるとどことなく古臭い雰囲気が漂ってきました。さっき天守を訪れた時 はそんな感じはしませんでしたが、それもそのはず。天守の方は戦後になって復 元されたばかりですが、宇土櫓は築城当時からその姿を保っています。なるほ ど。天守の方は中にある展示物で歴史を伝えていますが、こちらは建物自体で城 の歴史を物語っているようです。 ちなみに建物の中は薄暗かったので、ナイトスナップモードにして撮影〜。 |
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まぁそんな古い建物ですから、階段も急斜面になっています。おそらく駅とかで よく見る普通の階段より2倍は急なんじゃないかと…。勿論木製で、これも歴史を 感じさせるいい材料です。で、さらに階段を登っていくと今度は階段の幅が狭くな り、最上階の直前には「下り優先」の張り紙が貼られた階段まであったほどに。 |
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さてさて、そんな階段を登って最上階の展望スペースに到着。早速ここからの眺 めを………って、それほど高くないからか眺めもショボかったため写真は省略しま す。そんなわけで程無くして下に戻ります。当然ながらあの急な階段も下るわけ ですが、段差が急な階段というのは上るより下るほうが怖いんですよね…。。。落 ちないように一歩一歩慎重に下りました。 |
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ここで売店に行き、熊本名物いきなり団子を購入しました。黒粒あんに白あん、 そして紫いもあんと3つの種類があったわけですが、自分は紫いもあんを選ぶ。ち なみにここのいきなり団子なんですが、過去にテレビで紹介されたこともあったよ うです。 そして空いてるベンチを見つけていきなり団子を頬張る。団子自体の味はかな り美味しかったわけですが、それよりもロケーションが美しかったです。熊本城の 天守と桜を間近に見ながらいきなり団子を食べる。これほどまでに贅沢な時間は ないわ! |
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熊本城⇒藤崎宮前 | |
満足したところで熊本城を後にします。その道中なんですが、見事に桜並木が 広がっていました。かなり綺麗です。それを言ったら終わりなのは十分承知の上 ですが、熊本城を含めて今までこの旅で見てきた桜風景のなかでは一番綺麗な んだったんじゃないか? |
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ここからは熊本駅へ戻るわけですが、ただ普通に市電で熊本駅入りなんてこと はせず、少し捻った行程にしてあります。事実、さっきの桜並木だって市電の電停 とは逆方向ですから…。 そして到着したのは熊本電鉄の藤崎宮前。ちなみに、ここに行くまでに少し迷い ました。昨日のホテルの件といい、やっぱ初めての町はダメだな〜…(苦笑 |