山中温泉では温泉に入浴する他にも少し観光もする予定でしたが、さっきの事件のせいで時間が無いので温泉への入 浴だけにします。そんなわけで山中温泉の中では一番有名らしい「菊の湯」へ。番台のところで入浴料を払い、コインロッ カーに財布などの貴重品を入れていよいよ入浴。しかしここの温泉には「湯船に浸かる前には絶対に体を洗う」という決ま りがあるようなので、一通り体を洗ってから湯船に浸かりました。春に別府の竹瓦温泉に行った時は湯船が熱すぎて、結 局満足に入れなかったという痛い思い出がありますが、ここではそんな事はなかったです。しかもぬるくもなくほど良い熱 さだったため、心行くまで湯船に浸かり、体が火照ってきたところで湯船から上がる。ここの雰囲気は温泉というより銭湯と いう感じで、入浴者も地元の人がほとんどだったような。こうしてコインロッカーから貴重品を出します。前回はここで50円 を損するということがありましたが、今回はすんなり出せました。 菊の湯を後にして思い出したのは、湯上がりの醍醐味!というわけでコーヒー牛乳を売ってる自販機を探しました。しば らく探し、ようやくいい自販機を見つけたんですが、故障中ってどういうこと!?なので再び探し、山中本町というバス停の付 近にあった自販機でコーヒー牛乳を購入。バス停のところでゆっくり飲みました。 |
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山中温泉の町並み |
菊の湯という入浴施設で汗を流した |
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加賀温泉バス | |||
山中温泉 | ⇒ | 加賀温泉 | |
帰りのバスは山中温泉バスターミナル始発ということで、歩いて山中温泉バスターミナルへ。それから程なくして加賀温 泉駅行きのバスが来ましたが、行きに乗った純粋な路線バスタイプのバスではなく、観光バスと路線バスを足して2で割っ たような感じのバスでした。軽井沢に行った時に横川から乗車したJRバスもこのタイプでした。地方では案外このタイプが 多いようだな。車内はガラガラで、難なく一番前の前面展望が眺められる席に座りました。帰りは医療センター経由ではな かったので、急な坂を登り下りせずに30分あまりで加賀温泉に到着。次に乗る列車までは時間があるため、待合室にいた りホームで撮影したりしました。待合室にあった小さいテレビでは丁度高校野球の試合をやってました。 |
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北陸本線 雷鳥33号 (金沢行き) |
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加賀温泉 (18:33) |
⇒ | 金沢 (19:01) |
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帰りも当然雷鳥号に乗ります。そんなわけで18時32分に雷鳥33号が入線しました。先頭は貫通扉を埋めた珍しいタイプ の車両でした。乗車した6号車は意外とガラガラで、この後乗客が増えることはないだろうと判断してまたも前の座席を回 転して4人分の座席を占領しました。今回の旅でこうやって寛げるのもこれで何回目だろうか…。というわけで終点の金沢 に到着。降りる時に目にした「特急」のサボはかなり色褪せてました。まるでこの車両の未来を示してるかのように…。 雷鳥33号が停車しているホームの反対側には北越号が停車していました。両方とも金沢止まりで回送になるはずなん ですが、どちらもいつまで経ってもそれぞれの列車のヘッドマークを掲げたまま。まぁそっちの方が撮影する側にとっては 都合がいいんですがね。その後はホームのベンチに腰掛けてたんですが、しばらくして雷鳥48号が入線したらすかさず撮 影。この列車のグリーン車は非パノラマの車両でした。そういや10月のダイヤ改正で雷鳥号は減便され、その時に定期列 車は原則パノラマ型グリーン車の編成に統一される予定だと聞いたので、撮っておいて損はありません。それにこの雷鳥 48号も10月からサンダーバードになってしまうし…。 雷鳥48号の撮影を終えたら夕食。ここは豪勢に駅弁といきたいところですが、さっきの乗り過ごし事件もあってかかなり 出費がかさんでいるので、そんな贅沢をするわけにはいかず…。売店で買ったサンドイッチで我慢です。食べ終わったと ころで少し駅前をふらつくことに。駅前の巨大なドームにも驚かされるんですが、駅前広場にある噴水もなかなか面白い。 特に噴水で文字を表示するのはかなり芸が細かいです。現在時刻はもちろんのこと、「welcome!」などといった表示も ありますが、極めつけは「いいね金沢」(笑 正直これを写真に収めたくてカメラを構えていたんですが、人通りが多いせい か、これが意外と難しい。数分待ってようやく撮影できました。 しばらく駅前広場をふらついて駅に戻りました。構内の自由通路のど真ん中には堂々と氷が居座ってました。近江町市 場でもこのような光景を見たので、「またか…」というのが正直な感想。もしかすると、道の真ん中に氷を置いて暑さをしの ぐのがこの地域特有のスタイルなのかも…と思いながら再び改札へ。金沢駅は当然ながら石川県で一番大きい駅で、規 模も大きいんですが、未だに有人改札でした。地方でも主要駅の自動改札化が進んでいる今日、有人改札がずらっと並 んでいる姿は壮観でした。 こうしてホームに戻ると、今夜の宿となる寝台特急北陸の回送が停車していました。その回送列車は結構長く停車してい ました。そういうわけにもいかないのは承知の上ですが、「この時間からドアが開いてくれればもっと長い時間寛げるのに」 なんて思ったりもしました。それからしばらくすると青森行きの寝台特急日本海が到着するので、入線5分前くらいには日 本海が入線する7番のりばへ。日本海はトワイライトエクスプレスと同じ理由で関東の人間には縁が遠い列車なので、こう いう時に撮れるだけ撮っておくのがベストです。そして21時29分にローズピンクのEF81を先頭に日本海が入線。撮影者は 僕を含めて3人ほどでした。 その後は今や数少なくなってしまった夜行列車同士の並びを撮影するため5番ホームへ。聞いた話だと先に北陸号が入 線し、その3分後に能登号が入線するはずなんですが、最初に入線したのは能登号。どうやら北陸号の方は何かのトラブ ルで入線が遅れているようです。まだこの時は気にも留めずに北陸号の入線を待つ。能登号の入線から5分後、ライトの 灯りが見えたので「ようやく来たか…」と思ったんですが、それも束の間。入線したのは北陸号ではなく雷鳥号でした。こ りゃぁどうなってんだ!?さすがにここで北陸号がどうなってるのか気になってきたのか、能登号と雷鳥号の回送の並びを撮 影したら、北陸号と能登号の並びの撮影は諦めて北陸号が来る6番のりばへ移動。考えてみれば能登号も雷鳥号も485 系列が国鉄色のまま運用されているので、その並びもかなり価値のあるもの。しかしこの時そんなことを考えてる余裕は ありませんでした。第一似たような並び写真を昨日の深夜に撮ったし…。 6番のりばに移動すると本来ならとっくに発車しているはずのサンダーバード43号が停車していました。どうやらJR京都 線で事故があったようで、この列車も既に1時間近く遅れています。このサンダーバード43号は3ヶ月前に登場したばかり の683系4000番台が運用されている列車なので早速カメラを構えましたが、運悪くそういう時に限って列車は発車してしま いました…。辛うじて1枚だけ撮影できたんですが、出来は悪い…。こりゃいつかリベンジする必要がありますな。 |
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終点の金沢に到着し、方向幕は回送に 定期運用から撤退する雷鳥号の非パノラマグリーン車 あのドームとともに金沢駅名物?の「いいね金沢」 金沢駅は未だに有人改札だった 関東人はなかなか撮れない日本海 ここで北陸号が入線するはずなのに… |
ヘッドマークはついてるが、実は両方とも回送列車… 夕食は簡素にサンドイッチ 暑い季節は通路のど真ん中に氷を置くのが金沢流? ホームに上がると北陸号の回送が停車中 夜の金沢駅は閑散としていた 新型サンダーバードはリベンジが必要な結果に… |
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北陸本線・上越線・高崎線 北陸 (上野行き) |
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金沢 (22:30) |
⇒ | 上野 (6:19) |
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22時16分、ようやく北陸号が入線しました。あまり撮影せずに早々と車内に入りました。今回利用するのはB寝台個室の ソロ。北陸フリーきっぷではソロを含めて北陸号のB寝台が無料発券できるので、これを利用しない手はありません。この 列車のソロですが、安く快適に移動できるとあって人気も高く、繁忙期は満席になることもよくあります。なので1か月前に 指定券を取った時もかなりドキドキしたんですが、こういう時は案外あっさり希望の個室が取れたりするものです。そんな わけで早速部屋に入ったんですが、個室内で立ち上がれなかったりと少し狭い感じがしました。しかし一夜を共にするの にはこれで充分、というか「この中で一夜を過ごすのか〜」とワクワクしてきました。個室内をあれこれ撮影しているとあの オルゴールとともに車内放送が。その放送によると、JR京都線で起こった事故の影響で北陸本線の特急列車が遅延。さ らにその影響でこの北陸号の入線にも遅れが出た、ということです。個室内を撮影しているうちに列車は金沢駅を発車。 定刻より12分の遅れ。 発車してしばらくはカードキーを受け取るため検札が来るのを待ちますが、なかなか来ないな…。結局検札が来たのは 津幡を発車した後でした。その頃列車は倶利伽羅峠に差し掛かっていたと思うんですが、何せ真っ暗だからほとんど何も 見えず…。というわけで寝台特急から見える景色もあまり楽しまずに列車は高岡、富山と停車していきます。 富山を発車してしばらくしたところで最後尾の1号車へ向かい、しばらく後面展望を楽しみました。闇夜の中を走る寝台特 急の最後尾からの展望は見応えがありますが、この辺りは街明かりが少ないので窓からはほとんど暗闇しか見えず…。 しかしその分駅を通過して一気に景色が開けたときには心の中で興奮状態です。2分ほど満喫したところで個室に戻りま す。…あ、その前に寝台特急に乗った際にやっておきたいことがありました。それは洗面台付近にある冷水機で水を飲む こと。冷水機が備え付けてある車両が数少なくなった今のご時勢、冷水機で冷たい水を飲むのは個人的な憧れの一つ。 そんなわけで早速飲んでみたんですが、思ったより冷たくなかったような。というわけで個室に戻り、布団の中に入りまし た。普通の人ならここで眠りに就くわけなんですが、初めての寝台特急だし、それに寝台特急の中で一番走行距離が短 い列車だから寝て起きたらもう到着という感じで、あまり満喫する余裕がないような気が…。ということで、無謀にも今夜は オールに挑戦してみます。 ということでその後は音楽を聴いたり本を読んだりして過ごす…。 本の世界に夢中になっているうちに、大きな揺れとともに駅に停車しました。どうやら長岡駅に停車したようで、車窓から は下りのあけぼの号が休憩していました。ここで北陸号は機関車交代のため長時間の運転停車。夜行バスによくある真 夜中の休憩時間に似た感覚です。そしてこの列車はここで進行方向が逆になります。実はこのことで個室の指定を取る 時に結構難儀したんだよな。寝台特急の個室では個室内の椅子が進行方向かどうかで居心地に大きく差が出るわけで、 そういう時は僕も進行方向に椅子がある個室を狙います。しかしこの列車の場合は途中で進行方向が変わる上に、その 進行方向が変わる長岡は時間的にほぼ中間地点。だからどっちの向きの個室にするか迷ったわけです。ちなみに今回 乗った個室の椅子はこれまで進行方向に向いていたので、これからは逆方向になります。それにしても、この長時間停車 は案外長い。結局40分停車し、上りあけぼの号を横目にようやく発車。ってことは、ここでブルトレ同士の並びが見れたと いうことか。運転停車でドアが開かなかったので見には行けませんが…。 長岡を発車したら再び本を読み、しばらくしてまた停車。水上に停車した模様です。発車したら真っ暗な外の景色を眺め ていたんですが、いつしか記憶が…。 気付いた頃には外は既に明るくなっていて、程無く列車が籠原を通過したのを確認しました。寝台特急、しかも個室に 乗っていながら椅子に座ったまま寝てしまったとは何たる不覚…。。。これが今回のオール(失敗しちゃったけど…)で唯 一後悔しているところです。ここまでくるともう終点上野へはラストスパート。ということで結局本来の用途で使う事はな かった寝具を片付けました。その後は朝の散歩とばかりに再び1号車へ。進行方向が変わったので、先頭からは機関車 の背中をかなり大きく拝むことができます。すぐに個室に戻り、上野に到着するまで車窓を眺めます。窓から見えるのは 住宅ばかりで単調なんですが、寝台特急の個室から眺めるとなるとやはり違いますね。 個室に戻ってしばらくしたらおはよう放送が流れました。金沢駅の発車時にあった遅れはすっかり回復し、定刻で運行し ているとのこと。なるほど、長岡での長時間停車の間に遅れを回復させたのか。ちなみに放送前と放送後でオルゴールが 合計2回流れたのはあのオルゴールの音色が好きな僕にとっては嬉しいことです。 早朝なので全く人がいない鉄道博物館が見えてくると間もなく最後の停車駅でもある大宮に到着。ここで何人かの乗客 が下車しました。ちなみに11番線には485系の国鉄色が停車していました。おそらくムーンライトえちごの返却回送だと思 われます。大宮を発車し、しばらく走ると荒川を渡り、いよいよ東京都へ。赤羽を通過してしばらくすると京浜東北線の線路 から離れ、程無く尾久の車両基地の前を通過しました。日中はブルトレの客車がお昼寝しているなど賑やかな尾久の車 両基地ですが、ブルトレがまだ到着しないこの時間は異様にガラーンとしてました。そして再び京浜東北線の線路と合流 し、見慣れた山手線の電車が見えてくると8時間にわたる寝台特急の旅もいよいよ終わりを告げます。というわけで定刻の 6時19分、列車は終点の上野に到着しました。普段はせっかちな性格からか早めに下車準備をしますが、今回は「最後ま でゆっくりしていたい」という気持ちが強いので列車が完全に止まるまで席を立たず、ゆっくり降りました。そして最後に長 岡からこの列車を牽引した機関車を撮影。双頭連結器を装備した1030号機の牽引でした。撮影したところで、足早に山手 線のホームへ向かいました。 |
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これが一夜を共にする部屋 本日使用した切符(一部)とカードキーを並べてみた 寝台特急の後面展望はなかなかの見応え 長岡であけぼの号とすれ違い 長岡からの牽引機はEF64の1000番台 荒川を渡るといよいよ東京都 山手線とすれ違うと間もなく終着駅 |
12分遅れで金沢を発車 富山の街を横目に発車 数少なくなった冷水機の水を飲む 気が付いたら列車は高崎線内を走行中 大宮で485系国鉄色を目にした 早朝の尾久はこの通り こうして上野に到着 |
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