,<三日目 その1>

 そろそろ次に乗る列車の時間が近づいてきたため、0番線ホームに行っ
たはいいんですが…。どっかの駅で線路内に人が立ち入ったらしく、米原
方面へ行く列車が軒並み遅延しているとのこと…。今回の旅は大きな遅
れには一度も遭遇してませんが、こういう小粒な遅れにはよく引っ掛かっ
てるよな〜(苦笑 で、遠方から光が見えたので「ようやく入線か」と思っ
たら貨物列車が通過していったり…。。
東海道本線・北陸本線・信越本線
きたぐに
(新潟行き)
京都
[00:03]
長岡
[07:14]
 3分ほど遅れてこれから乗車する列車が来ました。もう大体の方はお察
しになったと思いますが、今晩の宿はこの夜行急行「きたぐに」です。最
近は夜行列車が切られるタイミングが全く読めない(今年春の「北陸」「能
登」の廃止はまさにその例)ので、まだ周辺の状況が静かな今のうちに
乗っておこうというわけ。…というのが表向きの理由ですが、実際には「二
日連続で椅子に座って寝るのは疲れそう」という、すごく単純な理由らし
い…。
 そういうわけで、B寝台で一夜を過ごします。今回は8号車の中段を選
びました。「三段寝台の中段にしてはやけに広くないか…?」と思ったア
ナタ、大正解。ここは583系特有の「パン下」と呼ばれる区画の寝台で、パ
ンタグラフが真上にある関係で天井が低く、スペースが取れないため上
段がありません。その代わり中段が上方向にやや広くなっています。ここ
はまさに「知る人ぞ知る」区画で、ここを指名買いするヘビーユーザーも
いるほど。
 長い前置きはここまで。もう夜遅いし、疲れていたというのもあるのか、
大津を発車してからすぐに寝ました。
 目を覚まし、ふと腕時計を見ると時刻は5時前でした。なんか一瞬しか
寝てないような気がしますが…。おそらく深い眠りに就いていたのでしょ
う。というわけで列車は入善付近を走行中。しばらくすると小窓から日本
海が見えました。
 そんなわけで列車は直江津に停車。ここでは20分ほどの長時間停車
なので、ここで気分転換といきます。早速ホームを移動して「きたぐに」の
編成写真などを撮影。この長時間停車は格好の撮影タイムですな。
 もうとっくに明るくなってるとはいえ、まだ朝6時をまわったところ。ライト
を消して爆睡中の車両の姿が見られました。写真はそんな475系と485系
の並び。これまで乗ってきた「きたぐに」ともども、この辺りは国鉄型の車
両がまだまだ健在です。
 ひとまず車内に戻りましたが、まだまだ発車するまで時間があるので車
内体験に出かけました。まずは1号車〜4号車の自由席。見事にボックス
シートが並んでますね。583系全盛期の頃はよくあったでしょうが、現代
人の目から見たらボックスシートで一夜を明かすというのはちょっと想像
が…。。。
(ちなみに写真が若干上に寄っているのは、天井が高いからだと思いま
す。要するに視覚的な問題)
 続いて5号車のB寝台。乗車した車両は青系のカーテンでしたが、こち
らの車両は見ての通り赤系のカーテンでした。そういや「本日B寝台の下
段は満席となっております。上中段からの変更は致しかねます」といった
旨の車内放送がしきりに流れてましたが…。自分が一夜を過ごした寝台
のすぐ下は空席でした。しかも寝具の具合から見て誰かが寝た形跡ナ
シ。これはどうなっているんでしょうか…。
 続いて6号車のグリーン車。「グリーン車」を名乗ってはいるんですが、
寝台との料金差はわずか200円ほど。そのせいなのか、車内は見ての通
りの空きっぷり。2・3人しか乗ってませんでした。この後A寝台も通った
んですが、そこは諸事情により割愛します。
 そして列車は直江津を発車。しばらくして再び日本海が見えました。そ
れにしても、覚悟していたことではあるんですが、やはり中段寝台の小窓
からだと車窓が撮影しづらい!写真ではわからないですが、これが精一
杯…。
 さらにしばらく走り、列車は長岡に到着。もっと乗っていたいところでし
たが、ここで下車します。ここでも長時間停車しますが、さっき直江津で
たっぷり撮影したので、足早にコンコースに向かいました。そこの立ち食
いそば屋で朝食をとり、束の間のインターバルです。
上越線
普通
(越後湯沢行き)
長岡
[07:40]
越後湯沢
[08:59]
 ここからは再び18きっぷの出番。越後湯沢行きの鈍行に乗車します。
この区間は2度ほど通ったことがありますが、いずれも夜行だったんで
ね〜。なので事実上の初乗車となるわけですが、さっき寝台でもう少し寝
ておくべきだったか…。。。
 というわけで越後湯沢に着くまでの記憶はほとんどありません。越後湯
沢駅のホームには681系の「はくたか」が発車を待ってました。願わくば
北越急行のスノーラビットが来て欲しかったですが…。
 次に乗る予定の列車までは1時間半近く時間が空いてますが、するこ
とがない…。当初は温泉に入ろうと思っていましたが、意外と駅から遠
かったのでパス。駅ナカにもあるにはあるんですが、ここは大人しく待合
室で待つことにします。待合室に掲示されていた上越新幹線開業25周年
記念の年表を見て暇つぶし…。
 一方、反対側の待合室は………って誰なんですかこのおじさん!?どう
やら来年に控える日本スキー発祥100周年を記念して登場したゆるキャ
ラらしいです。そして名前は「レルヒさん」。名前と風貌から脱力系みたい
な感じがしてくるのは自分だけでしょうか。
上越新幹線
MAXたにがわ406号
(東京行き)
越後湯沢
[10:27]
高崎
[10:59]
 次に乗るのはMAXたにがわ406号。この列車は越後湯沢始発の上に、
E4系でしかも16両…。要するに、越後湯沢発車時点では自慢の輸送力
を完全に持て余している状態です。ちなみにMAXたにがわ407号は5号車
まで自由席という出血大サービスで、迷わず5号車の2階席に座りまし
た。やはりリクライニングする2階席は人気のようで、意外と結構乗ってる
ように見えました。
 2階席に座ったので、こんな素敵な眺めも楽しめました。しかしそこは上
越“モグラ”新幹線。このような景色は一瞬で、ほとんどトンネルの連続で
した。これなら1階席でもよかったかなぁ〜。
 そんな上越新幹線ですから、ついついこの冊子に目が行ってしまいま
す。新幹線の車内誌としておなじみのトランヴェール。新幹線に乗ったと
いう記念になるので、今回もお持ち帰りさせていただきました。
信越本線
普通
(横川行き)
高崎
[11:19]
横川
[11:52]
 高崎で在来線に乗り換え。横川行きの列車に乗車します。この区間は
115系と107系が共存していて、どちらが来るかは運次第。115系が入線し
てきて「お、ラッキー」といったところです。車内はガラガラで、ボックスを
一区画を占領させていただきました。
 30分ほどで横川に到着。


<三日目 その2>
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