<二日目 その2>


伊東線
普通列車
(熱海行き)
伊東
[10:45]
来宮
[11:08]
 何はともあれ、伊東駅に到着しました。普段この場所にいるはずがない
車両(笑)を横目に列車を待っていると、じきに熱海行きの普通列車が入
線。今度は普通の車両でした。この車両はかつて東急で活躍していた通
勤電車ですが、海側はボックスシートに改造されているのは旅人目線か
ら見ると嬉しい配慮ですな。しばらく揺られて下車したのは熱海………
ではなく1駅手前の来宮。
 これからは熱海の街歩き。それなのに何で熱海で降りないで来宮で降
りたのかというと…。熱海駅と来宮駅はお互い近い距離にあり、歩いて行
くことも可能。それならば来宮駅をスタート地点に設定し、色々寄り道を
しながら歩いた方が効率がいい、ということです。しかしこんなクソ暑いっ
てのにウォーキング…。。これは無謀な挑戦です。
 それはともかく、まずは駅から近い来宮神社へ。
 来宮神社といえば大楠です。樹齢2000年以上で、日本最樹齢の大楠
だそうです。この大楠の周りを1周周ると1年寿命が延びるとのこと。ち
なみにパワースポットとしても知られていて、願い事を心の中で念じなが
ら大楠の周りを周るとその願い事が叶うんだそうです。というわけで自分
も願い事を念じながら1周周りました。何をお願いしたのかは………ヒ・
ミ・ツ☆(←星つけるな
(この大楠ですが、最初はその位置が全く分からなかった。さらには違う
木を大楠だと思ってしまい、気付かずに1周回ってしまったのは内緒だ。
どうりで足場悪いと思った)
 そんな来宮神社を後にして、今度は海の方向へと向かいます。下り坂
を下るだけなのでまだ楽な方ではあるんですが…。やっぱり暑い。。。大
方の予想通り、ここでも体力は奪われるばかりでした。そういや熱海に
は「七湯」と呼ばれる温泉源があちこちにあり、「七湯巡り」なんて楽しみ
方もあるらしいですが、そこまで頭が回らなかった…。。(苦笑
 商店街のアーケードに入りました。焼け石に水ではありますが、ちょっ
とでも日陰があるとありがたく思えます。ちなみにかなりレトロなお店も
見かけました。俗に言う「昭和レトロ」な感じが随所にある商店街です。
 商店街を抜け、しばらく歩いてようやくサンビーチに到着。サンビーチの
砂浜を見てみると……。さすが夏休みシーズン。海水浴客で埋め尽くさ
れています。この状況でビーチに近寄れるはずがあるわけなく、結局砂
浜はほとんど歩きませんでした。
 というわけで遊歩道を歩きつつ、水平線や砂浜の喧騒などを撮影しま
した。何やら遊歩道の先に鳥を模したオフジェ(?)がありますね。とりあ
えず近づいてみると…。
 オフジェの前にこんなものがあるのを発見、「恋人の聖地」って…。。こ
こもですか…。そういやゆうべ訪れた名古屋のテレビ塔にもそういったこ
とが書いてあるのを見かけたような…。こうやって「恋人の聖地」に男一
人で行き続けるのも悲壮感が漂ってきますがが、それに慣れきっている
自分がもっと悲しく思えてくる今日この頃です。
 再び砂浜の方向にカメラを向けました。青い空、青い海、海水浴客で
混雑している砂浜、そして高台の上のリゾートホテル…。まさに「夏の熱
海」を象徴しているような風景で、自分もこの写真結構気に入っていたり
します。
 そうそう、海岸沿いの遊歩道の脇にはヤシの木がありました。海にリ
ゾートホテルにヤシの木……これぞリゾート地って感じがする三拍子だ
と思うのは自分だけでしょうか。ヤシの木があるのはおそらく伊豆半島が
南国のように温暖な気候だからだと思われます。それにしても東京から
鈍行電車で2時間のところでヤシの木が見られるというのも面白いです
な。
 といったところでサンビーチを後にして、いよいよ熱海駅に向かいます。
その道中で小説「金色夜叉」の一節にある(違ってたらゴメンナサイ)お
宮の松の像を見かけたので撮影。…というのは表向きの話で、実際は
ただ単に信号待ちの間に撮影しただけという…。
 写真はサンビーチ沿いの道路の横にある階段。この階段を登れば熱
海駅に着けるものだと考えてましたが、その甘い考えが大きな間違い。
この階段を登った先にはまた階段があり、階段や上り坂続きで一向に駅
が見える気配はなく…。。。この暑さも相まって体力は奪われ放題でし
た。ということで、熱海の街をナメてかかってるとこんなことになります。
 最初の階段から10分。ようやく熱海駅に到着しました。駅までの道は相
当ハードで、しかも真夏の真昼間だからもう疲れまくり…。なので駅が見
えてきた時には嬉しくなりました。
 その後は駅前の商店街で昼食。当初の予定では「海鮮丼あたりにしよ
うかな〜」なんて思っていたんですが、どこの店も1000円台後半と結構
高級で…。。結局冷やしうどんにしました。あ、あまりに疲れていたのか、
お冷を1回おかわりしたのは内緒です。
 そうそう、商店街ではこんなものを見かけました。黒地に白文字で「サッ
カー男児」と書かれてるTシャツ。そう、過去に京都や長崎で見たあのT
シャツです。これを見てると「完全に修学旅行生狙いだな〜、コレ」と思っ
てしまいます。修学旅行の行き先として人気がある京都や長崎はともか
く、まさか熱海でこれを見るとは…。
(ちなみに、「お宅部」や「補欠野郎」といったなんか笑えるTシャツもあり
ました)
東海道本線
普通列車
(沼津行き)
熱海
[13:12]
三島
[13:25]
東海道本線
普通列車
(静岡行き)
三島
[13:30]
興津
[14:15]
東海道本線
普通列車
(浜松行き)
興津
[14:24]
金谷
[15:13]
 ここからは東海道本線をひたすら西下します。というわけで沼津行きの
列車に乗り込み、三島と興津で乗り換え。しかし、乗車した3本の列車が
全部211系というのは…。なので特筆することもなく、浜松行きの列車を
金谷で下車しました。


<二日目 その3>
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