<二日目 その1>

東海道本線
ムーンライトながら
(東京行き)
大垣
[22:49]
東京
[05:05]
 いよいよ乗車するムーンライトながらが入線しました。これまでこの列
車には何度か乗りましたが、大垣から東京まで全区間乗り通すのは意
外にも今回が初めてです。今日は東海道本線で若干ダイヤが乱れて
いるようで、このムーンライトながらも数分遅れて大垣を発車。まぁこの
列車に関して言えばこの時点での遅れは当てにならないので、ほとん
ど気にならないといったところです。
 満席になることしばしばくあるムーンライトながらですが、大垣を発車
した時点ではガラガラ。名古屋で一気に乗ってくるのかな〜。
 しばらくして列車は名古屋の少し手前のところまで来て、新幹線との
併走(とは言っても速度は比べ物にならんが…)が見られるようになり
ました。写真はJR西日本所属の700系3000番台……ですが、この写
真だと抜かれているのかすれ違ってるのか分からない…。。
 こうして名古屋に停車。ただ、思ったより人が乗ってきてないな。月曜
日の夜だからでしょうか。とにかく4割くらいの乗車率で列車は名古屋
を発車しました。
 それはそうと………検札がいつまで経っても来ない!真ん中にあた
る5号車に座っているし、この乗車率からして極端に遅くなることはない
と思うんですが…。結局来たのは大府を通過してしばらく経った頃。待
ちくたびれて寝そうになったのは言うまでもありません。さてと、検札も
来たことだし寝ますか。
 ……………目を覚ますと列車は国府津に運転停車しているところで
した。その後二度寝し、戸塚あたりで完全に起きました。横浜を発車し、
見慣れた横浜線の電車が見えてくると「帰って来たな〜」という感じが
してきます。………って言ってるあなた、旅はまだまだ終わってません
けど…。
 そんなわけで列車は東京に到着。読み通り大垣を発車した時の遅れ
はすっかり回復し、定刻での到着でした。さてさて、休む間もなく次に乗
車する列車が来るホームに向かうとします。
東海道本線
普通列車
(静岡行き)
東京
[05:20]
沼津
[07:36]
 というわけで次に乗るのは5時20分の静岡行き。373系を使用した、鉄
道ファンには有名な乗りドク列車です。これに乗って西へ行きます。つ
まり、東京滞在わずか15分(笑 それはそうと、デッキには飯田線の秘
境駅の広告がありました。ぜひ行ってみたいところではあるんですが、
そこは秘境駅の悲しい性で…。。。交通の便などもあってなかなか行け
ないんですよね。
 半分ほど座席が埋まった状態で列車は東京を発車。「長距離利用者
のためにあるような列車」という感もあるこの列車ですが、見たところ区
間乗車の乗客の方が多いような。駅に停車するごとに混雑するように
なり、横浜あたりからは立ち客も出るほどの混雑になりました。
 小田原を発車するといよいよ東海道線のハイライトシーン。相模湾に
沿って走るようになります。やっぱりいつ見てもこの辺りの車窓はかな
りいい感じです。天気も晴れてて良かった〜☆
(余談ですが、この風景を2階建てグリーン車の2階席から見るともっと
気持ちいいだろうな〜)
 沼津で下車しました。ここで大量下車があったのは意外でした。しば
らく駅前を彷徨った後、駅に戻って案内板を見たら「あさぎり2号」の文
字が。「あさぎり2号といえば確か…」と思ってホームに向かったところ、
やっぱりそうでした。371系が発車を待ってました。この車両、JR東海
の車両の中でも(勿論新幹線も含めて)トップクラスの格好良さ……だ
と思うのは自分だけじゃないはずです。ただ、某鉄道雑誌で絶滅危惧
車として名前が挙がっていたところがやや心配ではありますが…。。
 そんな371系を眺めながら朝飯です。さっき駅前を彷徨っていたのは
空いてる飲食店を探していたからなんですが…。こんな朝早くにどこも
空いてるはずがなく、結局駅弁にしました。生わさびがそのまま入って
るのが斬新ですな。
東海道本線
普通列車
(東京行き)
沼津
[08:28]
熱海
[08:47]
 ここからは来た道を引き返します。ということで、発車を待っていたE
231系の東京行きに乗車。沼津始発ということもあってか、車内はガラ
ガラ。でも始発駅での発車待ちにしては結構乗ってたな。10号車の
ボックス席を確保しました。それにしても、丹那トンネルをE231系で越
えるというのはなかなか新鮮です。
伊東線
普通列車
(伊豆急下田行き)
熱海
[09:06]
伊東
[09:28]
 熱海で伊東線に乗り換え。乗車するのは9時6分発の伊豆急下田行
き。この列車は時刻表にも記されている通り、リゾート21で運転される
列車です。というわけで発車を待っていたのは通称「黒船電車」。昨今
の坂本龍馬ブームに乗じた形のHMが取り付けられてました。
 リゾート21といえば窓に向いて並べられた海側の座席も魅力的です
が、やはり真っ先に向かうのはここ。一番前にある展望席です。そして
最前列の山側というオイシイ場所を確保できました〜!雲行きは悪い
ですが、展望席クルージングを楽しみます。やはり普通の電車の前面
展望とは迫力が全然違いますね。
 しかし熱海を発車してしばらくすると、呼んでもないのに勝手に来てし
まうんです、睡魔が。リゾート21の展望席(しかも最前列)で寝てしまう
なんてシャレにならない話なので、ここは耐えるのみです。
 まもなく伊東に停車というところ。もっと乗っていたいところなんです
が、青春18きっぷを持ってる身分なのでここから先には行けず…。こ
こで展望席とはお別れです。。………ってなんか見るからに怪しいヤ
ツが見えますが…。
 さっきの怪しいヤツが気になったので近くに行ってみると、留置線で
休んでいたのはなんとE217系でした。横須賀線や総武線をホームグラ
ウンドとしている貴方がなぜここに…!?それにしても、普段よく見かける
車両でも、普通いるはずのない場所にいると珍しく感じるもんですね。
 伊東では1時間強の滞在時間があるので「伊東なぎさ公園」の方に
向かいます。「海の方向へ行けば着けるだろ」とロクに地図も見ずに歩
き出したのが運の尽き…。海へと向かってるはずなのに、気がついた
ら変な方向に行っちゃってる…。そう、案の定道に迷ってしまったんで
す(涙 ただでさえ滞在時間が短いのに、このままだとただ歩くだけで
終わってしまうかも。。。そうはなりたくないので急いで軌道修正…。
 伊東駅から伊東なぎさ公園まで通常だったら15分かかるところです
が、道に迷ったため2倍の30分かかって到着。暑い中延々と歩いてき
たので、疲れた〜。。
 このなぎさ公園は伊東市の市制30周年を記念してつくられたそうで、
公園には地元の彫刻家のオフジェが至る所にあります。
 でも個人的にはオフジェを眺めるより海を眺めるほうがいい。というこ
とで、しばらく海を眺めてました。雲は少し出ているものの、晴れてるの
で海もキレイに見える。奥には初島も見えました。
 30分も延々と歩いてヘトヘトの状態。そりゃぁ休憩したくなるのも当然
ですよね。どっかに腰掛けて一息つこうと思ったんですが、ベンチが見
当たらない…。結局オフジェに腰掛けましたが、公園だというのにベン
チが無かったのは痛いな〜
(余談ですが、オフジェの上で寝てるオジサンもいました)
 奥には防波堤が見えます。そのテトラポットにはたくさんの鳥が群
がってました。カモメがほとんどで、公園の電柱まで飛んでいく姿も見
られました。しかしよく見ると白い点の中に1つだけカラスが混じって
る…。紅一点ならぬ「黒一点」というヤツでしょうか。
 というわけで伊東駅に戻ります。その道中、東海館の前を通りまし
た。ここは1997年まで実際に旅館として営業していたらしく、土日は日
帰り入浴も可能です。入館料200円で一般公開していますが、時間な
いんで今回はパス。
 帰りはもちろん最短ルートを使いましたが、それでも15分くらいかかっ
た…。さらに容赦ない暑さで体力は奪われ、おかげで「氷」というのぼり
に何度目がいったことか…。。。


<二日目 その2>
この旅のプロローグ
トップページ