<一日目 その2>

 大和西大寺駅に着いた時刻は10時40分。次に乗る列車の時刻の5分
前ということで、どうにか間に合いました〜。ていうか炎天下の中ここま
で走って来たせいか体が…。。もはや熱中症寸前のところまできてま
す。。。やっぱ遷都1300年祭メイン会場での1時間半滞在はキツかった
か…。
 でもとにかく間に合ったので良しとしますか。次に乗る列車は10時45
分の特急です。
近鉄橿原線・大阪線・名古屋線・志摩線
京伊特急
(賢島行き)
西大寺
[10:45]
鳥羽
[12:27]
 乗車する特急の車両は伊勢志摩ライナー。せっかくの伊勢志摩ライ
ナーだし、そこそこ長い時間乗るしー。ということで、6号車のDXシー
ト、しかも1人掛け席を指定しておきました。ちなみに6号車は通路を挟
んで向かい側が大学生だと思われる男女4人組で賑わっている他はほ
とんど誰も乗っていない。閑古鳥が鳴きまくっている中、まったりとした
時間が流れています。
(ちなみに今回の近鉄特急の指定は某旅行会社で取ったんですが、席
の希望を特に言ってないのに1人席を確保してくれるなんてさすがで
す!)
 列車は橿原線を快走してましたが、しばらくして一気に減速。そして急
カーブに入りました。そう、これがあの新ノ口短路線。京伊特急しか通ら
ない特別な線路なんです。その新ノ口短路線を通り、大阪線と合流す
ると間もなく大和八木です。
 大和八木に到着。ここでは名阪特急と接続していて、スムーズに津や
名古屋へと行けるようになっています。名阪特急の車両はアーバンライ
ナーplusでした。そういやplusにはまだ乗ってないな〜。さらに奥には
ビスタEXもいますね。アーバンライナーが名古屋方面へ向けて先に出
発すると、こちらもすぐに出発です。
 落ち着いたところで昼飯といきます。駅弁のように見えますが、これは
さっき遷都1300年メイン会場の売店で買った物なので、「駅」弁ではあり
ません。この弁当は寿司のバリエーションが豊富でいいですな。左が
かっぱ巻き、真ん中が奈良名物柿の葉寿司、右が巾着寿司になってい
ます。もちろん味もよかったです。
 列車は山の中に入り、やがて青山峠のトンネルへ。そのトンネルを抜
ける直前、こんなところに足を運んでみました。展望デッキです。最後
尾の6号車にいるという都合上、どうしても後展望になってしまうんです
が、なかなかの迫力でした。ちなみに展望デッキには椅子があるには
あるんですが、パイプ式で…。長居させないようにしています。
 景色がひらけてくると程なくして伊勢中川に停車。停車前の放送で「お
出口は両側です」というのを聞いてちょっとビックリしたな。あ、伊勢中川
に着く前に中川短路線が分岐している所を通ったはずですが、中川短
路線は左車窓から見えるもの。DXシートの1人席は京伊特急だと右車
窓になるので…。まぁ「知らないうちに通り過ぎていた」ということです。
 その後列車は松阪・伊勢市・宇治山田の順に停車していき、もうすぐ
鳥羽というところ。ここまで省略気味なのは車窓にめぼしいものが無
かったから。鳥羽到着直前にちらっと見える海など、めぼしい景色は左
車窓に集中してしまっているようです。。ということで、伊勢・志摩方面の
京伊特急で進行方向右側の席に座るときはそれなりの覚悟が必要で
す。
 そして定刻で鳥羽に到着。列車はこの先賢島まで行きますが、自分
はここで下車します。鳥羽では伊勢志摩ライナー同士が並んだので撮
影。右が今まで乗ってきた京都からの列車で、左は名古屋から来た列
車です。同じに見えるこの両者、実は編成の向きが全く違います。松阪
方にDXシートがあるのが右の京伊特急で、賢島方にDXシートがある
のが左の名伊特急です。……ややこしいなぁ…。。。さすが近鉄…。
 鳥羽に降り立ちました。ここからは海辺の道を歩きます。ご覧の通り
の快晴で、海もキレイに見えます♪ ていうか鳥羽も暑いな…。。そん
な中歩きというと気が滅入りがちですが、さっき平城宮跡でさんざん歩
いたせいなのか、全く苦にならなかった。急ぎじゃないので走らなくてい
いし。
 それにしても鳥羽は観光資源が豊富ですな。遊覧船もあるし、真珠島
とかいう所もあるし。遊覧船も気になったんですが、今回向かったの
は…。
 
 鳥羽水族館です。水族館もテーマパークの1種なので、入館料金も
2400円とお高め…。一人旅だと敬遠しがちな値段ですが、「2000円以上
も払わせるんだから、その分楽しめるでしょ」と逆転の発想。今回は奮
発して2400円を払い、入館となったのでした。水族館なんていつ以来だ
ろうか…。
 まず向かったのはパフォーマンススタジアム。13時からここでアシカ
ショーが行われるということなので、真っ先に向かった次第です。スタ
ジアム内にはもう既に結構人がいたものの、まだ空席も残っていまし
た。ステージから近い席に座って迫力を楽しむというのもアリなんです
が、カメラを濡らすと大変なので無難に中段の席を選びました。
 この後も続々と人が集まり、ショーの開始直前にはほぼ満席に。そし
て予定通り1時ジャストにアシカが登場し、ショーが始まりました。サッ
カーボールを使ったリフティングや輪投げなどのパフォーマンスが繰り
広げられ、その度に拍手喝采でした。もちろん写真も撮りまくりました
が、掲載枚数の関係でベストショット1枚のみの掲載となります。うまく
撮れてるでしょ〜♪
(個人的には「イロハ」の文字を発するパフォーマンスが面白かった。
発音できたかはご想像にお任せしますが)
 ショーも終盤に入り、アシカが観客席に近づいてきました。ここで今回
の主役のアシカの紹介がありました。「ナナちゃん」という名前の♀で、
ベテランの部類に入るとのこと。さらには「そんなに可愛くないので、可
愛く撮ってあげてね」という紹介も。可愛くない!?いやいや、今流行りの
「ぶさかわ」というヤツですよ(笑
 さて、鳥羽水族館のパフォーマンスショーはスペシャルゲストの登場
もあります。今回のスペシャルゲストはアザラシの兄妹。写真のように
サッカーボールを使ったパフォーマンスをしました………ってやってる
ことさっきのアシカとあまり変わらないような…。「癒やし」で勝負してき
たと解釈しています。
 こうして大盛況のうちに今回のショーは終了。パフォーマンススタジア
ムを出ていよいよ本格的に館内周遊………でもその前にブレイクタイ
ム。パフォーマンススタジアムの向かい側にあった売店でかき氷を買い
ました。普段はメロン味を買いますが今回は趣向を変えてブルーハワ
イ。てかシロップ上に集中してかかりすぎだろ。。。おかげで最初のうち
は美味しく食べれたんですが、途中からはただの氷をガツガツ食ってる
ような状態だった…(苦笑
 氷をカッ食らったところでいよいよ館内周遊。鳥羽水族館はAからLま
でのテーマゾーンを持っていて、観覧順路は特になく自由に移動できま
す。しかし自分は真面目にアルファベット順にまわります。さっきのパ
フォーマンススタジアムはAゾーンだったので、次はBゾーン、海獣の
王国だ!
 海獣の王国では、アシカなどが泳いでいます。裏を返せば、ここで泳
いでいるアシカが時にはお客さんの前でパフォーマンスする………か
も。アシカが泳いでいる姿は迫力ありますが、先に言います。この後
もっと迫力があるのを見ます。
 続いてはCゾーン……ではなくちょっと寄り道。マリンギャラリーに行
きました。ここでは世界の様々な貝が展示されていますが…。貝って
形や大きさが恐ろしいまでにバラニティに富んでいるんですな。だって
これってもはや貝の形じゃないでしょ!?
 では気を取り直してCゾーン「古代の海」へ。ここでは太古の昔から地
球に存在している古代魚をご覧になれるそうですが…。サメって古代魚
の部類に入るんですね。大きな水槽にはサメも泳いでいました。こう
やってサメを間近で見れたり、歯の様子を観察できたりするのは水族
館の特権だったりします。あと、余談ですがこの水槽には他の魚もたく
さん泳いでいます。まさかサメに狙われてる、というのはないよね!?
 続いてDゾーン「コーラルリーフダイビング」。ど素人が言うのもなんで
すが、この異空間っぽさが水族館の魅力のひとつだと思うんですよね。
ちなみに写真奥の巨大な水槽には、群れで行動する魚、単独で自由に
泳ぐ魚、色とりどりの魚、ブサイクな魚などなど、実に色々な魚がそれ
ぞれの生活を送っています。でもこの水槽の人気者はやはりウミガメ、
といったところです。
 その後E・F・Gとまわり、いよいよHゾーン。このゾーンの最大の見所
といったらやっぱりジュゴン。鳥羽水族館でしか見ることができないレア
物です。そのジュゴンの主なエサは海藻類。「草食系なんたら」とかいう
ヤツですな。ちなみにこの水槽ではウミガメも泳いでいます。
 Hときたら次はIゾーン。「極地の海」です。何やら白と黒の魚が泳いで
るようにも見えますが、これは魚じゃなくてイルカ。その名も「イロワケイ
ルカ」といいます。へー、白と黒に色分けされているから「イロワケイル
カ」というのね………まんまやん。
 特別展示室にも立ち寄りました。ここではシードラゴンやクラゲなどを
紹介しています。それよりクラゲを紹介した看板ですが、漢字で「久羅
下展」と書いてありました。なんか暴走族みたいだな(笑
(ちなみにクラゲは正しくは「水母」「海月」と書きます)
 そして最後を飾るのはLゾーン「水の回廊」です。「水の回廊」と聞いて
水槽に囲まれた通路を想像してしまいましたが、実際は屋外テラスに
屋根をつけたような形でした。まず目に入ったのはペンギン。水遊びを
しているペンギンもいれば水に入らずに水辺で立っているペンギンもい
るなど、思い思いの時間を過ごしているようです。あと、これはイチャイ
チャしてるってことでいいんでしょうか。まさかペンギンのキスシーンを
見ることになるとは…。
 その次はセイウチが泳いでいる水槽へ。メタボ検査したら絶対に引っ
掛かりそうな体型してますが、これが結構華麗に泳ぐんです。普通に泳
いでるかと思ったらいつの間にか仰向けになるわで…。さっきも言った
とは思うんですが、この巨体もあってかセイウチの泳ぐ姿はまさに迫力
満点なんですよ〜。
 これがセイウチの顔です。セイウチは泳いでる間、たまにではありま
すが水槽のガラスに顔を近づけるというファンサービスみたいなことを
やってました。それに乗じて「セイウチの顔写真を撮影しよう」ということ
でカメラを構えてましたが、これが結構難しいもんなんです。諦めて帰
ろうとしたその時、奇跡的にセイウチが近づいたので撮影できたもので
す。
 満足したところで鳥羽水族館を後にしました。2400円分楽しめたかど
うかについてですが、2400円払って正解だったわ。とにかく見た物全て
が新鮮(水族館自体久しぶりだったということもあるが)で、かなり楽し
かったです。水族館巡りにもハマりそうな予感…。
 それはそうと、さっきからラッコを多く見るような気がするんですが…。
なんと郵便ポストの上まで占拠していました。しかしながら、シュールな
光景にも見えなくないか、これ(笑


<一日目 その3>
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